
(10)日大三高の球友たち③ 横尾俊建選手(慶大)インタビュー

――髙山選手と仲はいいですか
いいですね。気が合うというか。今でもプライベートで会ったりします。面白いやつですし、僕はかなり気が合いますね。
――高校時代はどんな選手でしたか
今と一緒ですね。全然変わってないです。勝負どころで打ちますし、打球の飛ぶところがいいので、頼りになるバッターでしたね。
――第一印象はいかがでしたか
「スイング速っ」て思いました、最初に会ったときは。高校1年で入ったときはそう感じたんですけど、僕らの代はみんなスイング速い方だったので髙山が特別目立つっていうことはなかったですね。だからみんないい感じで競争できていたと思います。
――畔上選手(法大)、横尾選手、髙山選手で形成するクリーンアップは最強とも言われていました
相手チームがどうこうというよりは、自分たちの中で競争していました。引退してから「ああ、いいクリーンアップだったんだな」ということは思いました。その前に1、2番がよく出塁してくれたというのも大きかったですけどね。
――競争というのはどんなところで張り合っていたのですか
まあ例えば練習のときに吉永(早大)を誰が打つかとかですね。みんなけっこう吉永はみんな得意でした(笑)。
――髙山選手はチーム内ではどんなキャラクターでしたか
図太いですし、監督に怒られてもケロっとしているというかそんな感じですね。高山は怒られていることが多かったです。多分今の明治と同じような感じですね。僕は怒られることはほとんどなかったんですけど、あいつは怒られ役でした。畔上と髙山の二人ですかね。
――大学に入って敵として見る高山選手はどんな存在ですか
よく知っているのでどうこうはないですけど、意識するのは守備位置どこ守るかとかですかね。
――ライバル意識というのは高まりましたか
いや、全然。そういうことはなくて、安打記録も応援していますし、髙山が打ったらうれしいですね。
――1年春から出ていましたが成績などの張り合いもなかったですか
そうですね。でも打てていないときはお互いに励ましあったりはしていました。技術的な話ではないですけど「普通にいけるっしょ」みたいな感じで。
――現在通算本塁打数が同じ8本ですが、ここは譲れないというような思いはありますか
いや、負けないですよ多分(笑)。普通にやれば僕の方が打てると思います。高校のときはあいつは確か28本で僕が58本で、畔上が確か30本くらいだったと思います。ホームランは普通にやったら負けないです。
――7月のユニバーシアードでもチームメートでしたが、何か出来事はありましたか
特にこれといったものはないですけど、気がついたらいつも一緒にいました。やっぱり、なぜか気が合うんですかね。あと部屋も一緒でした。そんな感じでしたね。
――安打記録についてはどのように考えていますか
普通にすごい記録ですよね。あいつなら何やっても越えるんじゃないですかね(笑)。
――ここまで打つ選手になるということは考えていましたか
もともと安打記録について知らなくて、髙山のおかげで知りました。なので、ここまで打つとかそういうことは思ってなかったです。
――お互いにプロについての話をすることはありますか。
しますよ。ただ「プロ行くべ」みたいな軽い感じで、重々しく語り合ったりはしないです。
――達成への期待はしていますか
いや、そんなにしてないです。多分勝手に放っといても達成すると思うので(笑)。あと10本、11本ですよね、絶対余裕じゃないですか。足があるので11本なら全打席バントかショートゴロでもいけると思いますよ(笑)。応援はしますけどね。
――ありがとうございました。
次回の特集は9月23日(水)「日大三高の球友たち④ 畔上翔選手(法大)インタビュー」です。
[尾藤泰平]
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