
またも魔の9回 慶大に痛い敗戦/平成27年度東京六大学秋季リーグ戦
悪夢が再び引き起こされた。前回登板した清瀬杯決勝に続き9回での痛い失点を喫した小田。この日は先発で「初めから調子は悪かった」と語りながらも徐々に持ち直し、中盤以降四球を出さないまとまったピッチングで8回無失点に抑える。互いに均衡を保ったまま突入した9回表に試合が動いた。1死から連打を浴び一、二塁のピンチ。直後に中前安打で1点を先制され、そのプレー間で8回までなかった失策が出てしまい、もう1点失った。結果的に野選、そして後を受けた投手が走者をかえすなど4失点。「小田さんと意思疎通ができなかった」と、今回リードした金子昂平捕手(営2=済美)は悔やんだ。小田は、8回までと9回とのピッチングの差は特にないと語りながらも「球威が落ちたところを付け込まれたのではないか」と分析。次回の登板へと切り替える糧とした。
慶大への勝ち星を獲得するためには、明日は絶対に負けられない。「自分のできることをやることで勝てる」と寶田慎太郎外野手(営4=東北)。明日、あさってと連勝して勝ち点を獲得し、悲願の秋季リーグ3連覇へとひたむきに進み続ける。
[木村亮]
試合後のコメント
渡邉主務
「清瀬が終わって雨とかあってあまり練習できなかったのが出た。(慶大は)法政とか早稲田を倒していてなめて掛かったわけではないが慶応の勢いにのまれた形になってしまった。金子が出て今日もヒットを打っているので、そこは金子が責任を持ってやってくれると思う。先頭打者に関しては心配してないし、明日はいつも通り打ってくれると思う。(小田は)立ち上がりはあまり良くないように見えたけど徐々にまとまってきて小田らしいピッチングだった。今日は打たないといけないところで打てなかっただけなので小田は本当によく投げてくれた。先発を任せたのはエースが小田だから。小田の気持ちも入っているし慶応戦初戦で投げたいという気持ちもあったと思う。小田ならいけると思ったので投げさせた。明日は打てるか。それだけ。今日落としているので明日勝つしかない。明日勝ってあさって勝って勝ち点を取れればいい。法政も早稲田も慶応に負けているのでこの1敗はそんなに響かないと思う。あとはいつも通りやるだけ」
寳田
「9回の前に何回か得点できるチャンスがある中で凡退していて9回得点されて0で終わったということで点を取らないと勝てないので今日は完敗。みんなバットが振れていない印象があったし雰囲気自体は悪くないがまあなんか乗れていないという感じがある。もう負けたのは仕方がないことなので明日あさって勝たなければいけないので各自自分のできることをやることで個々でやれるポテンシャルは絶対負けてないと思うのでそういったところを発揮できれば勝てるんじゃないかと思っている」
小田
「調子は悪かった。(8回までと9回何が変わったか)何も変わらなかった。ただ自分も感じてないような、初回とかに比べたら球威も落ちたと思うし、その落ちたところを付け込まれたのではないかと。こないだと同じように打たれているので修正できてないのかなって感じ。ピッチャーの仕事は0に抑えることなので、それができれば負けないと思うので。点を取られないように頑張りたいと思う。(リーグ戦の目標)もちろん優勝」
金子
「今日は点が取れない感じで均衡していってたのでやはり9回。小田さんとの意思疎通がうまく取れず、ピンチでも真ん中に集まっている中自分がジェスチャーしてリードできなかったのが敗因だと思う。立ち上がりは相手打者もよく分からなかったので変化球多めで釣ってどんな感じかみていた。序盤は別に打たれてもいいと思って配球したのでいろいろ試した。慶応打線は積極的に振ってくるので打たせればいい。猪砂さんはうまく緩急を織り交ぜていいと思う。ヒットは出たけど打撃はそれほど気にしてない。まずは守備だと思っているので打てたのは良かった。球数を投げさせるのが自分の持ち味だと思うので継続していきたい。明日も負けられないのでピッチャーをしっかりリードして頑張っていきたい」
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