
(11)大六野耕作学長祝辞/明大体育会ホッケー部創部百周年記念祝賀会
今年度で創部100周年を迎えたホッケー部。現役やOB部員、多数の大学関係者をはじめ、日本ホッケー協会会長三須和泰氏も参加し、盛大に祝賀会が行われた。
以下、大六野耕作学長の祝辞です。
こんにちは。明治大学学長の大六野でございます。この度、明治大学体育会ホッケー部が創部100周年を迎えられ、ここに記念祝賀会が盛大に開催されますこと、心よりお祝いを申し上げます。明治大体育会ホッケー部は1923年の大正12年に誕生し、その栄光の歴史を歩んでまいりました。関東大震災により大きな被害を受け、復興事業に追われ、日本の中での創部に始まり、以来現在に至るまで、先達によるご尽力及び多くの先輩方の強い絆が存在するものと、学長としてまた体育会会長として、深く敬意と謝意を表したいと存じます。
これまでのホッケー部の歴史を変えてみると、創部からわずか2年後の第3回全日本ホッケー選手権大会において優勝を達成し、その後も7度の入賞を果たしました。また、全日本学生ホッケー選手権大会では、第1回の優勝以降連覇を幾度も達成し、通算12回の優勝を成し遂げるなど、大変輝かしい成績を残しています。 オリンピックでは、日本が初参加した1932年のロサンゼルス大会において4人の選手を派遣し銀メダルを獲得し、その後も多くの本学出身の選手がオリンピックに派遣されました。特に1964年の東京オリンピックにおいては、本学出身者が監督並びに選手において11人輩出されるなど、 まるで日本代表を明治が独占してしまうほどの、明治単独チームをほうふつとさせました。今年1月に開催されたパリオリンピック最終予選大会では惜しくもオリンピックの出場権を逃しましたが、本学の現役部員も躍動しておりました。今後もホッケー部が日本のホッケーをけん引していくことを期待している次第です。 現役の皆様には尊敬すべき先輩方がいます。その先輩方の尊敬に値する姿勢を見、日々の部活動を大切に続け、自身の人間力を磨いていただきたいと存じます。真の人間力は文武両道を成し遂げてこそ身につくものです。スポーツの技術だけでなく、知識や教養も育んでください。そして、スポーツマンであるだけでなく、無二の存在である仲間を尊重し、高め合い、認め合う。全人格的に輝く個となってほしいと切に願っております。
結びになりますが、その100周年を迎える記念にこれまでホッケー部の発展に貢献された歴代関係者の皆様のご尽力に改めて御礼を申し上げますとともに、ホッケー部並びに明治大学への変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願いを申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。
[石田聖]
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