
(54)ONE TEAM ONE MEIJI〜100代目の誇りとともに〜 林哲平「チーム一丸となってさらに『ONE MEIJI』を体現したい」
(54)ONE TEAM ONE MEIJI〜100代目の誇りとともに〜 林哲平「チーム一丸となってさらに『ONE MEIJI』を体現したい」
「全員で日本一の集団を作る」。廣瀬雄也主将(商4=東福岡)が今年度のスローガン『ONE MEIJI』に込めた意味だ。100周年という節目の年。悲願の関東大学対抗戦(以下、対抗戦)、全国大学選手権(以下、選手権)優勝に向けて一人一人が鍛錬に励み、ラストシーズンを迎えた。4年生に明大での4年間の感想と、最後の戦いに向けての意気込みを伺った。11月1日より連載していく。
第15回は林哲平(文4=東海大相模)のインタビューをお送りします。(この取材は10月16日に行われたものです)
――ラグビーを始めたきっかけを教えてください。
「父親が明治のラグビー部のOBで、それで自然と物心ついた時には始めていました。三つ上に兄貴がいるんですけど、父親と兄貴とずっと公園で遊んで、ラグビースクールにも通って、遊びの延長で始まったっていう感じです」
――4年間で一番印象に残っていることを教えてください。
「1年生の入寮の時が、本当に緊張と不安でいっぱいで、この先の人生もあんなに緊張して不安になることはないんだろうなと思っています。これから卒業して社会人になりますけど、あれ以上の不安はないと思います」
――4年間で一番辛かったことを教えてください。
「一つはさっき言った入寮で、あとは3年生の後半からなかなか上のチームに上がれなくて、うまくいっていた2年生の時期と比べると停滞する時期があったことです。3年生、4年生で自分の思うようにいかなかった時期は、2年生の時に一緒にジュニア(関東大学ジュニア選手権)に出ていた同期がAチームとかで結果を出していく中で、自分は何しているんだろうという気持ちもありました」
――辛い期間はどのように乗り越えられましたか。
「とりあえず本当に腐っちゃいけないなと思っていました。チームとしても日本一っていう目標に向かって一丸となってやっていかなければならない中で、自分が腐っていちゃいけないなというのと、頑張っていればいつかいいことがあるかなっていう思いでやっていました」
――4年間で一番成長したと感じる部分を教えてください。
「うまくいかない時期を経験して、それでも頑張り続けられたのは今後の自信につながるかなと思っていて。中学、高校とラグビーを続けてきた中でこんなにうまくいかない時期を経験することがあんまりなかったので、大学という能力が高い選手がたくさんいる中で揉まれながら、新しく経験できたことがあると思います。明治だからこそ経験できたのかなって思っています」
――4年間で一番印象に残っている試合を教えてください。
「2年の時の夏合宿で、初めてAチームで出させてもらった試合です。もう緊張で朝の4時まで寝れないみたいな感じだったんですけど、いい経験をさせてもらいました。でも夏合宿終わってから上に食い込むことはできなかったので悔しかったですけど、そこも含めていい経験になったなと思います。」
――ご自身にとってスローガンである『ONE MEIJI』はどのようなものですか。
「まずはやっぱりチーム一体となって、っていうところだと思います。僕はスローガン決めの時に漢字で『一体』っていうのを案として出していたぐらいで、本当にチーム一丸となって日本一になるっていうので、まあ僕らの代は先輩方とか後輩の代見ても、学年で仲良い代だと思っています。そういうまとまりの力はあると思いますし、仲が良いからこそ、この代で最後優勝して、一番いい形で終わりたいなという思いが強いです」
――今後に向けての意気込みをお願いします。
「本当に最後の日本一っていうところに向けて、さらに『ONE MEIJI』を体現できるようにするっていうのと、個人的にも一つでも上のカテゴリーに上がるっていうのも最後まで諦めちゃいけないなと思っています。自分の試合がどうこうではない時期が来ると思うんですけど、最後の方試合がなくなった時でも頑張り続けて、後輩たちが僕ら4年生の姿を見て何か感じてくれれば嬉しいです」
――ありがとうございました。
[森口絵美理]
◆林 哲平(はやし・てっぺい)文4、東海大相模高、176センチ・81キロ
以前、明スポが行った『学年1一発ギャグが面白い人は!?』のアンケートで断トツの1位に輝いた林選手。「自分ではお笑い担当だと全く思ってないです。いつもみんなに遊ばれている感じです(笑)」
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