
(47)ONE TEAM ONE MEIJI〜100代目の誇りとともに〜 角田龍彦「勇気をもらえたのは仲間の存在」
「全員で日本一の集団を作る」。廣瀬雄也主将(商4=東福岡)が今年度のスローガン『ONE MEIJI』に込めた意味だ。100周年という節目の年。悲願の関東大学対抗戦(以下、対抗戦)、全国大学選手権(以下、選手権)優勝に向けて一人一人が鍛錬に励み、ラストシーズンを迎えた。4年生に明大での4年間の感想と、最後の戦いに向けての意気込みを伺った。11月1日より連載していく。
第9回は角田龍彦(法4=明大中野)のインタビューをお送りします。(この取材は10月12日に行われたものです)
――明大ラグビー部に入部したきっかけを教えてください。
「僕は明大の付属校(高校)出身なんですけど、中学生の時に明治の試合を見て明大ラグビー部に入るためにどうしようかなって考えて、明大中野高に入ってそのまま大学も明治に入りました」
――4年間で一番印象に残っている試合を教えてください。
「いい印象と悪い印象の試合が二つあって、いい印象の試合は自分が1年生の時にした慶応大学との試合です。自分がボールをもらって相手を抜いた時に先輩方がすごく盛り上がってくれて、すごくうれしかった記憶があります。悪い印象の試合は、僕は膝のケガを2回しているんですけど、2年生の時に足首のケガの復帰明けで初めて膝をケガした試合が悪い意味でめちゃくちゃ印象に残っています」
――ケガをされていた期間は、どう自分の心を整理していたのですか。
「個人的に1回目の膝のケガの時は悩むこともあまりなかったんですけど、2回目にケガをした時は親に対してずっと応援してくれていたからこそ申し訳ないなって気持ちがありました。ただ、そういう時に勇気をもらえたのは近くにいる仲間の存在だったので、仲間の大切さっていうのはそこで身に染みたというか、気付けた場面ではありました」
――リハビリ期間で印象的だった出来事はありますか。
「みんな(自分のケガを)心配してくれるんですよね。僕はずっと下のチームでやっていたんですけど、上のチームにずっといる同期も結構心配してくれました。この前夏合宿前に復帰したんですけど、僕が出る時にすごく盛り上げてくれてめちゃくちゃうれしかったです。なんかもう、感動しました」
――後輩に伝えたいことはありますか。
「続けることの大切さです。ケガを2回してチームから離れる期間が長かったのですが、それでもリハビリを続けていけばまた復帰して仲間と一緒にラグビーができるのは、すごく貴重で素晴らしいことだと思います。なので、仲間と継続することが大事って伝えたいです」
――ご自身にとってスローガンである『ONE MEIJI』はどのようなものですか。
「チーム一体となって、コーチも監督もマネジャーもファンも全員が 一つのチームとして、優勝を目指していうものだと思います」
――引退まで残り3カ月を切りましたが、どのような期間にしたいですか。
「残り3カ月で、チームに何か残せるような4年生になりたいなと思います」
――ありがとうございました。
[安室帆海]
◆角田 龍彦(すみだ・りゅうげん)法4、明大中野高、173センチ・89キロ
取材時、周りにいた選手に角田選手はどんな方かお聞きしたところ「愛されキャラ」、「天性のいじられキャラ」と回答が。その答えを聞いて角田選手は「そうですね、、、いじられますけど、みんな優しくしてくれます(笑)」
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