(40)ONE TEAM ONE MEIJI〜100代目の誇りとともに〜 榎本凜太郎「当たり前のことを当たり前に」

2023.11.04

 「全員で日本一の集団を作る」。廣瀬雄也主将(商4=東福岡)が今年度のスローガン『ONE MEIJI』に込めた意味だ。100周年という節目の年。悲願の関東大学対抗戦(以下、対抗戦)、全国大学選手権(以下、選手権)優勝に向けて一人一人が鍛錬に励み、ラストシーズンを迎えた。4年生に明大での4年間の感想と、最後の戦いに向けての意気込みを伺った。11月1日より連載していく。

 

 第4回は榎本凜太郎(営4=立命館慶祥)選手のインタビューをお送りします。(この取材は10月23日に行われたものです)

 

――ラグビーを始めたきっかけを教えてください。

「父が元々やっていて、父が入っていたチームの少年ラグビーに連れていってもらったのがきっかけです」

 

――明大ラグビー部を選んだ理由を教えてください。
 「関東の大学にすごく興味があって。指定校推薦で入学したんですけど、明大の試合を見に行ったことがあったのですごく憧れが強くて、こんなところで日本一目指してラグビーしたら、成長できるんじゃないかなという思いがあり入部させていただきました」

――4年間を振り返っていかがですか。

「セレクションを受けて入部したんですけど、スポーツ推薦の人が多い中で、スキルだったり、体力面だったりっていうのも最初はついていけなくて。今となってはしんどかったんですけど、成長できたなっていうのが一番の感想です」

 

――明大ラグビー部を選んで良かった点はありますか。
 「やっぱり仲間ですかね。きつい時期とかもあったんですけど、そういう時に同期のみんながすごく励ましてくれたりとかして、すごく心の支えになりました。本当にそういう優しくて強いみんなに会えたっていうのが、先輩後輩も含めてですけど、本当にいい仲間に出会えたなっていう風に思います」

 

――目標にしていた先輩はいましたか。

「僕が1年生の時の4年生なんですけど花村海斗さん(令3法卒)です。入った当時の僕のポジションが花村さんと一緒で、指定校推薦で入学して入部という流れというか境遇がほぼ同じで、よく気にかけてくださった先輩です。ラグビーのこともそうですし、私生活のことだったりとかっていうのもアドバイスしていただいたんで、こういう先輩になりたいなっていう風によく思っていました」

 

――ラグビー部での思い出はありますか。
 「つい先日になるんですけど、先日の関東大学ジュニア選手権(以下、ジュニア戦)の帝京大戦です。4年間で一番いい試合見たなって。自分は今ケガで試合に出られてなかったんですけど、ホームで試合っていうのもあって全員が応援していました。セットプレーとかもほとんど圧倒して、優位に試合進めて、BもCも勝って、すごく記憶にも残ったので、先日のジュニア戦の勝った瞬間だったりとかの勝つ瞬間っていうのは、多分一生心に残るシーンなんだろうなっていう風に思いました」

 

――改めて榎本選手にとってスローガンである『ONE MEIJI』の意味はどのようなものですか。
 
「本当に明治一丸となって一つの物事に取り組んで、一つの方向を全員が向いてやっていくっていう決断する力というか、団結する力っていうのが、 本当に『ONE MEIJI』そのものなのかなっていう風に思います。この言葉を掲げたことで、今年度のチームもすごくまとまりを今までにないほど感じていますし、個人的にも明大の一員として何ができるかっていうのを、もう少しありますけど1年間すごく考えてこられたので、すごくチームのために自分には何ができるのか、どのように貢献できるのかっていうのをすごく考えさせられる言葉でした」

――厳しい環境の中でも4年間頑張り続けることができた原動力はありますか。
 「周りの方々のサポートというか、ありきたりになってしまうかもしれないですけど、同期も仲間たちもそうですし、親だったりとかの支えというか期待というか、そういうのが一番大きかったのかなって思います」

 

――チームメイトはどのような存在でしたか。
 「もうラグビー部正直やめようかと思ってた時がすごくしんどくて、本当にそういう時に支えになってくれましたし、大舞台で戦っている戦友というか、お互いに支え合える、人生で何人も出会えるような人ではない人たちと、もう20人以上出会えたっていう認識です」

 

――早大の印象をお願いします。 

 「すごく選手が伸びるチームっていうのがまず一つ印象としてあって、1年生の試合では、明大が結構大差をつけて勝つことが多いんですけど、それでもやっぱり最後の4年生になると競った試合というか、勝ったり負けたりっていうチームになるので、すごく伸びてくるチームなんだなっていうのがすごく印象としてあります」

 

――最後に明早戦への意気込みをお願いします。

 「僕自身は出られるかわからないんですけど、長年のライバルであり、今年度で明大は100周年っていうことですごく大事な試合になってくるので、絶対に勝てるようにチーム全体で意識を統一してやっていきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[保坂啓太郎]

 

◆榎本 凜太郎(えのもと・りんたろう)営4、立命館慶祥高、178センチ・83キロ

最近はゲームをすることにはまっているそう。スマブラでの持ちキャラはインクリング。