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木津喜一花 困難もチャンスに

水泳(競泳) 2023.09.29

 強豪・淑徳巣鴨高校から新たな逸材がやってきた。木津喜一花(商1=淑徳巣鴨)はその前向きさで明大を引っ張ってくれるだろう。栄光と苦難の高校時代を経験した強さを持つ彼女は、日本学生選手権(以下、インカレ)優勝、そして日本代表を目指し進む。女子ルーキーが競泳界の新時代を切り開く。

 

好きこそものの上手なれ

 「競泳を嫌いになったことはない」。木津喜の競泳人生は、幼少期のベビースイミングから始まった。競泳のみならず、ゴルフやテニス、体操などのスポーツを習っていたが、その中でも一番好きで、かつ上達したのは競泳だった。

そんな彼女は中学生時代、三菱養和SCで練習しながら、個人で出場登録をして大会に参加していた。3年間で、スタイルは自由形から、現在のスタイルである個人メドレー、そして「楽しんでやっていたら、どんどん伸びていた」バタフライへと変わっていき、今日の彼女の礎がつくられた。

 中学校には水泳部がなく、応援は身内のみ、リレーを組むメンバーもいない。テレビでインターハイのリレーを見て〝水泳部〟として大会に出たいという思いが芽生え競泳の強豪・淑徳巣鴨高校へと進学した。

 

前向きな心と精神の強さ

 念願の〝水泳部〟へ入り、過ごした高校時代。淑徳巣鴨高校はプールがなく、部で集まるのは月1回のミーティングと大会のみ。共に活動する時間は少なくても、多くの部員が大会の時に集まり、芽生える結束感が好きだった。

 中学の時とは違い「コースの前で応援してくれたり、 入場の時に名前を呼んでくれたり」と仲間の応援が加わる。「そういう応援がすごく力になった」ことで、高校2年生のインターハイでは200メートル個人メドレーで準優勝と、華々しい結果を残した。その結果に決して慢心せず、翌年の優勝を誓い、練習に取り組む。しかし、高校3年生のインターハイでは、成長による身体の変化や体調不良が重なり、思うような結果が出せなかった。「終わってすぐは結構落ち込んだ」ものの「ここまで落ちたら、もうこれ以上落ちない」と再び前を向き練習に励んだ。

 

新たなる夢へと飛び込む

 同じクラブに所属していた吉田冬優選手(令2政経卒・現三谷産業)から聞いた明大のにぎやかで明るい雰囲気や、インカレでの活躍をきっかけに明大に進学。また、大学入学を機にクラブチームもイトマン東京へと変更し新たなスタートを切った。

 クラブチームでの練習がメインでありつつ、他の部員とも仲の良い様子。数少ない女子スイマーの先輩ともリレーの出場などで交流を深めている。そんな彼女の新たなる目標はインカレ優勝と日本代表入り。もう次の夢へのレースは始まった。ゴールはすぐそこにある。

 

[中川美怜]

 

◆木津喜 一花(きづき・いちか)商1、淑徳巣鴨高。試合が終わると、母と家の近くにあるお寿司屋さんに行く。163センチ。


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