(番外)明大スポーツ第531号 佐藤恵允インタビュー拡大版 後編

2023.09.29

 9月28日発行の明大スポーツ第531号で1面を飾った佐藤恵允選手(文4=実践学園)。本記事では紙面に載せきれなかった佐藤恵のインタビューを掲載いたします。

(この取材は7月27日に行われたものです)

 

――明大入学後、タレントぞろいの同期と一緒に練習をしてどのような思いでしたか。

「明治に同期で入って、同じ土俵に立っているわけなのでがんがん行こうと思いました。練習ではひたすらスタッフが求めることを追求しました」

 

――トップチームの練習では自分の強みを出せましたか。

 「発揮できなかったこともあるし、多少できたこともありました。失うものがないと思ってたから貪欲にぶつかって行きました」

 

――トップチームで試合に出てみていかがでしたか。

 「1年の時は緊張してしまったので全然だめでしたね。スタメンで出てもハーフタイムで変えられえしまう。またスタメンで出て、変えられても次の週にはセカンドチームに落とされての繰り返しでしたね」

 

――コンスタントにトップチームに定着できるようになったのはいつからですか。

 「2年生の頃です。1年の頃は、メンバー入りするかしないかみたいなところで、年になってから開幕スタメンで流経大と試合して、開幕ゴールを取ってから、世代別代表とかにも呼ばれたところからですかね」

 

 

――トップチームとセカンドチームを行き来していた時期は苦しかったですか。

 「個人的には自分を見つめる時間が多くて、いい機会だったと思います」

 

――選抜活動も年になってからですが、この時期は急激に伸びたと感じましたか。

「代表でも最初呼ばれた時は1番下の立ち位置でした。どこに行ってもやっぱ下の立ち位置でしたね。そこではい上がる気持ちやメンタリティは成長したと思います」

 

――世代別代表でもやれると思い始めたのはいつ頃からですか。

 「アジアカップまではまだ自分を受け入れてもらえない感覚がありました。でもアジアカップで結果を残すとチームも信頼してくれた気がします」

 

――世代別で唯一の大学生でしたが立ち位置はいかがでしたか。

 「大学生として高卒プロの人よりも、年間この環境で成長してると思ったから、高卒プロで行った人には負けたくなかったです。プロや大学生は関係なく、代表ではみんな同じ状況なのでシンプルに競争しようと思ってました」

 

――代表で自覚がついたあと、明大ではどこに自身の成長を感じましたか。

 「代表は質がすごい高いので、質が上がったと思いました」

 

――大学在学中に、5大リーグに行くことに関してどのようにお考えですか。

 「8月から加入するために学校関係者が動いてくれて、栗田さん(明大サッカー部監督)に背中を押してもらいました。行くからには結果を残して明治に残っている人に刺激を与えたいし、自分自身の夢に向かっても貪欲にチャレンジして結果を残したいです。あとは大学サッカーの価値を高めたい気持ちもあります」

 

――大学を退学せず卒業することを選んだ理由を教えてください。

「やっぱり単純に明治を卒業したいからです」

 

――海外へのビジョンをどのようにして栗田大輔監督に理解していただきましたか。

「単純に自分の夢を話しました。大学に入った時からずっと栗田さんに『どこを目指しているんだ』と聞かれ続けてきました。海外に向けて、明治で4年間やってきた取り組みを栗田さんが認めてくれたのもひとつですね」

 

――今の一番大きな夢を教えてください。

「抽象的になるけど、海外で活躍することです。具体的に言えばプレミアリーグでプレーして、そこから日本代表に選ばれてワールドカップ(以下、W杯)で一番いい結果を残したいです」

 

――ブンデスリーガで戦いたい選手はいますか。

「デ・リフト(バイエルンミュンヘン)とやってみたいですね()。年代もそんな離れてないし」

 

――世代別代表で戦う海外の選手は対戦していかがでした。

「海外の選手はレベルが違いますね。自分のプレーエリアの大きさ、一人一人が日本人と全然違いました。ドリブルで抜いたと思っても、後ろから足で触られたのは日本と全然違うと感じました」

 

――代表にはいつぐらいまでに入りたいですか。

「2026年のW杯を目指しているので、パリ五輪で評価をされて2025あたりからコンスタントに代表に呼ばれてW杯を目指したいと思っています」

――ありがとうございました。

 

 インタビューの前編はこちら