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(8)GOAT Challenge Cup試合後インタビュー 榛澤力、佐藤優、古川逸暉、村上レイ

アイスホッケー 2023.07.12

 大盛況のうちに幕を閉じたGOAT Challenge Cup。アイスホッケー界では異例の1000人を超える観客が駆け付け、選手と観客が一体となって熱い試合を繰り広げた。今回は一日限りの夢の空間を作り上げた選手、監督、主催者の方へのインタビューをお届けする。

 

 第3回はFW榛澤力(Sacred Heart University)、FW佐藤優(Torpedo Nizhny Novgorod)、FW古川逸暉(Collingwood Blues)、DF村上レイ(Lone Star Brahmas)のインタビューです。

 

榛澤

――出場経緯を教えてください。

 「僕らの世代でということだったので若い世代を盛り上げるようなイベントができたらいいなと思っていました。そこで呼んでもらえたので協力できることは協力しようと思いました」

 

――試合内容を振り返っていかがでしたか。

 「夏のこの時期は日本の大学生が練習していない時期で自分たちもシーズンインまで少し時間があってベストの状態ではありませんでした。その中で緩い試合ではなく、メリハリのある試合になり、見ている人も楽しんでくれたと思うのでよかったです」

 

――日本とアメリカのアイスホッケーの違いは何でしょうか。

 「アメリカのリンクより日本のリンクの方が横にも縦にも広いため、日本の方がパス回しやスペース使うことが上手だなと感じました。守りも動く距離が長くなるのでリンクを使った特徴的なホッケーに日本は慣れていて、スキルの違いを感じました」

 

――印象に残った選手はいらっしゃいますか。

 「昔から知っているのですが、井口選手(藍仁・商2=埼玉栄)です。足が速く、スキルもあって良い選手です。見せ場をつくられてしまったので上手だったという印象です」

 

――観客の皆さんに一言お願いします。

 「暑い中、お忙しい中にも関わらず、お金を払って当日見に来てくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。とても盛り上げてくださって選手一人一人がわくわくできたと思います」

 

――ありがとうございました。

 


佐藤

――日本のリンクでプレーしていかがでしたか。

 「久しぶりに東伏見の舞台でプレーしたので最初は少し慣れなかったのですが、だんだん感覚もつかめてきて最終的には良いプレーができたので良かったです」

 

――印象に残ったプレーや選手はいらっしゃいますか。

 「角丸選手(陸斗・中大)のシュートはやはり良いコースに入ったなと思います。序盤であの遠くからのシュートはすごいと思いました。村社君(海莉・文2=埼玉栄)は見るたびに上手になっていて本当にあのディフェンスはすごいと思います。昔は止められなかったのですが、お互いに成長できていると感じました」

 

――結果についてはいかがでしたか。

 「第3Pはなかなか点が入らず、そこだけ少しマイナスだと思いました。もっと点差が開けばもっと盛り上がったと思います。来年度、また機会があれば参加できたらもっと良い試合を見せられるようにしたいです」

 

――試合前にチームで話し合ったことはありますか。

 「少しガチでいこうと思ったので自分は相手のチームには話しかけませんでした。ですが、試合が終わった後はナイスゲームと集まって言いました」

 

――観客へのメッセージをお願いします。

 「こんな暑い中でも会場に来てくださってありがたいです。選手たちも本当に頑張っていましたし、この試合を楽しんでくれたことを願います。こんなにトップ選手が集まる機会なんてないので来年度にまた選手も進化してもっと良い大会にできるよう、アイスホッケー界を盛り上げていけたらと思います」

 

――ありがとうございました。



古川

――試合前はどのような話がありましたか。

 「平野さん(平野裕志朗監督・Abbotsford Canucks)から少しアドバイスがあり、それぞれ話し合って楽しもうという雰囲気がありました」

 

――日本大学生オールスターと対戦していかがでしたか。

 「展開が早く、このリンクをよく練習で利用していると思うのですが、使い方がよく分かっているなと思いました。こちらは慣れていない分、そこは少し弱かったと思います」

 

――対戦して印象的な選手はいらっしゃいましたか。

 「井口や村社はやはり頑張っていたなと思いますし、みんなそれぞれ良かったと思います」

 

――観客の皆さんへ一言お願いします。

 「遠くから来てくださり、ありがとうございました。これはまだまだ序章といいますか、これからみんな日本代表の試合に出るようになると思うので、また見に来てほしいです」

 

――ありがとうございました。


 

村上

――会場の雰囲気はいかがでしたか。

 「最高でした。中学2年生くらいで留学したので、日本でプレーすることがほとんどありませんでした。しかし、会場の雰囲気は本当にアメリカにいる時と同じくらいの歓声で良かったです」

 

――同じ中学校でプレーされていた三浦選手(稜介・政経4=駒大苫小牧)についてはいかがでしたか。

 「三浦さんは後輩思いの本当にいい先輩です。氷上でも常に全力ですし、毎日高いモチベーションをもって練習されていて、スキルも高い選手なのですごかったです」

 

――日本大学生オールスターはいかがでしたか。

 「最初にスピードがとても速くて、すばしっこいなと思いました。あとは長い距離のパスをつないでチャンスをつくって、ディフェンスは少し後ろに引いて守らないといけないので、すごくやりづらかったです」

 

――今日のご自身の得点を振り返っていかがでしたか。

 「パワープレーの5人対3人の状況で、佐藤さんが時間をつくって、自分に良いパスが来ました。スペースができて誰もプレッシャーに来ておらず、打ったら入ったという感じです」

 

――今回来ていただいた観客の皆さんに一言お願いします。

 「来てくださってありがとうございますという気持ちと、普段は日本のファンの皆さんを前にプレーをできることはないので、本当に良い経験になりました」

 

――ありがとうございました。

 

覺前日向子、倉田泰、原田青空]


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