

(2)東京六大学対校大会事後インタビュー②/松木悠眞、松下かなう、木村稜主将
4月2日に東京六大学対校大会が開催された。明大からは多くの選手が出場し、関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)に向けて収穫を得る機会となった。新体制として迎えた大会を終えた選手たちの声をお届けする。
第2回は松木悠眞(理工2=宇都宮)、松下かなう(法3=大分東明)、木村稜主将(政経4=乙訓)です。
松木
対校男子走り幅跳び決勝 4位 6メートル74
――試技を振り返っていかがですか。
「6本中4本がファールだったり、着地まで持っていけなかったりと内容はまとまり切らなかった感じです」
――記録と順位についてはいかがですか。
「確実に決勝に行くために置きにいった跳躍の記録だけが残ってしまいました。攻めた跳躍の方を記録として残せなかったので納得はできていないです」
――冬季はどのような練習を積んできましたか。
「冬季は週に1回跳躍練習をしつつ、他は短距離と混ざりながら高いスピードで走り込みをしました。跳躍に関しては技術を一から見直してきました」
――次に出場される大会はありますか。
「関東インカレの標準をまだ切っていないため、次は栃木県の春季大会に出場します。そこで標準記録を切れるよう狙っていきたいです」
――関東インカレに向けた意気込みをお願いします。
「関東インカレの標準記録突破は自分にとって高い目標になります。自分の課題を見直して再現性を高めて頑張っていきたいです」
――ありがとうございました。
松下かなう(法3=大分東明)
松下
OP男子100メートル2組 4着 10秒72
対校男子4×100メートルR決勝 4位 40秒04
――100メートルのレースを振り返っていかがでしたか。
「自分の得意なスタートで周りに置いていかれて、そこで出られなかったことに焦ってしまって後半もいい動きができませんでした。いつも以上に力んでしまって、レース全体を見てもいい走りができていなかったなと思います」
――4×100メートルRを振り返ってはいかがでしたか。
「自分は明大に入ってから4走をずっとやってきましたが、今回はメンバーもいろいろ試しながらで、自分はスタートが得意なので1走を試してみることにしました。自分が思っている以上に、今回1走をよく走れたなと思います。ただ、スタートは良かったのですが竹尾(拓真・農2=明星学園)にバトンを渡すときに減速してしまって、そのせいで内側の早大に詰められてしまったのが改善点かなと思います」
――今回のタイムに関してはいかがですか。
「昨年度の東京六大学対校大会が40秒99で、今年度は40秒04でだいぶ上がっていたのでタイムを見れば良かったと思います。でもまだバトンパスや個人の走りが完璧じゃなくてもっといいタイムを出せるはずなのでミスを今後修正していきたいなと思います」
――次に出場予定のレースは何ですか。
「いくつか記録会に出て、関東インカレのA標準記録を切ることを目標にやっていこうと思います」
――ありがとうございました。
木村稜(政経4=乙訓)
木村稜
対校男子100メートル決勝 4位 10秒47
対校男子4×400メートルR決勝 4位 3分14秒17
――100メートルの結果についてはいかがですか。
「タイムも順位も良くなかったので結果としては全然満足できていないです。予選で悪い走りをしてしまったのですが、決勝ではそこを修正できたので良かったです。修正力を磨きながら今年度のシーズンを頑張っていきたいと思います」
――今回200メートルではなくて100メートルに出場された理由はありますか。
「スピード強化のためと、100メートルは加速区間の走りが結果に顕著に出るのでそこを磨く練習として出場しました」
――関東インカレに向けて個人の意気込みや目標をお願いします。
「個人で200メートルに出場すると思います。大きな目標として日本選手権を見ているので関東インカレはその通過点としてそれ相応のレースができたらいいと思っています」
――今のチームの雰囲気はどのような感じですか。
「昨年度の冬季練習からみんなで元気よく声を出したり、サーキットなどしんどい練習も声を出して励まして取り組んできました。自由に取り組みながらも大きな目標をそれぞれ持っているので雰囲気は良いと思っています」
――短距離ブロック全体の今シーズンの目標をお願いします。
「大きな目標としては関東インカレがあります。チーム戦になる関東インカレに向けて短距離ブロックとして頑張っていきたいです。昨年度の関東インカレは4年生を中心に多く点数を取っていただきました。自分たちも負けずに昨年度よりさらに良い得点を取れるよう頑張っていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[桑原涼也、覺前日向子、松原輝]
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