

(1)東京六大学対校大会事後インタビュー①/森下翔太、溝上稜斗、馬場勇一郎
4月2日に東京六大学対校大会が開催された。明大からは多くの選手が出場し、関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)に向けて収穫を得る機会となった。新体制として迎えた大会を終えた選手たちの声をお届けする。
第1回は森下翔太(政経2=世羅)、溝上稜斗(商3=九州学院)、馬場勇一郎(政経4=中京大中京)です。
森下
対校男子5000メートル決勝 2位 13分49秒20 自己ベスト
――今日のコンディションはいかがでしたか。
「新潟ハーフマラソンを走った後であまり練習強度を上げてないのですが、その中でも今日の記録が出たのはいいことだと思います」
――レース前の目標は何でしたか。
「13分40秒台です。その目標にはギリギリだったのですが、達成することができてそれは次につながるのでよかったです」
――レースを先頭で引っ張られていましたが、その時の心境はいかがでしたか。
「特に何も考えてないのですが、スクリーンを見るたびに集団がいるな、早く離れてくれないかなと思っていました」
――自己ベストを続けて更新されていますが、好調の要因は何でしょうか。
「自分に合った足の作り方を見つけることができて、それを少しずつ磨いていることとコンディションを維持できていることだと思います」
――今年度の目標は何でしょうか。
「トラックは日本選手権の標準を切ることです。駅伝では全日本大学駅伝と箱根駅伝(以下、箱根)シード権を取って、箱根で区間賞を獲れるような走りをしたいと思います」
――今後の意気込みをお願いします。
「調子が上がってきているので、自己ベストをどんどん更新していきたいです」
――ありがとうございました。
溝上稜斗(商3=九州学院)
溝上
OP男子5000メートル1組 1着 14分08秒04 自己ベスト
――自己ベストを更新されましたが、レースを振り返っていかがですか。
「タイムは14分切りを狙っていたので少し悔しい気持ちはありますが、積極的なレースができたのは良かったです」
――最近の調子はいかがでしたか。
「この前出場した日本学生ハーフマラソン選手権は大分合宿の疲労感のある中で走りました。その後少し練習を抑えめにしたら調子も上がってきて、結構手応えがあったのでもう少しいきたかったなというのが正直なところです」
――自己ベストを更新できた要因は何ですか。
「今年からフィジカルトレーニングを取り入れて、トレーナーの方のところに通ってマンツーマンで教えてもらうようになりました。教えてもらった課題に対してアプローチをして、フォームなどの部分が最近良くなってきているのでそのまま継続しようと思っています」
――今年度の副主将ということですが、どのような経緯で副主将になったのですか。
「今年度は尾﨑(健斗・商3=浜松商)が長距離部門の主将で、3年生ということもあってキャプテンに負担が集中しすぎないよう副主将を各学年1人ずつ出すというふうに、今年度からやり方が変わりました。自分は3年生の代の副主将で、山本佑樹駅伝監督からの指名で決まりました」
――今年度の目標を教えてください。
「個人的な目標としては、箱根駅伝で9区を走ることが目標です。1年を通して箱根駅伝をずっと視野に入れてやっていきたいと思います」
――ありがとうございました。
馬場勇一郎(政経4=中京大中京)
馬場
対校男子800メートル決勝 6位 1分52秒64
――今日のレースを振り返っていかがですか。
「今大会の位置づけとしては記録を狙うのではなく、鍛錬期の中でしっかりと2本走るのが大事だったので目標は達成できたと思います」
――体のコンディションはいかがでしたか。
「練習の中で調整しなければならないのと、寮の引っ越しや就活でバタバタしていたので体の状態はよくなかったです。ただ、昨年度から万全の状態で挑めるレースというのがなかなかないので、状態がよくない中でもすべきことはできたと思います」
――ラストスパートを強化したいという話をされていましたが、その成果は出ていますか。
「延長線上でスピードを入れ始めている状態なのでレースの結果にはまだ出ていないです。ただ、ここからシーズンに入っていく中で必要な持久力の下積みは段階的にできています」
――この大会に関しての印象はいかがですか。
「自分は春季オープンや昨年の関東インカレで国立競技場を走らせてもらったのですが、声がすごく聞こえるので仲間の応援を受けながら走るというのはすごくいいなと思いました」
――今後に向けての意気込みをお願いします。
「ケガなく順調にきているので、このままケガをしないことを大事にしたいです。また、1500メートルを走るレースが残り10本ぐらいになってきたので一本一本のレースにしっかり勝つという思いを持ち、自分の競技生活の集大成というのを常に意識しながらレースだけではなく日々の練習から取り組んでいきたいです」
――ありがとうございました。
[覺前日向子、桑原涼也、原田青空]
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