(7)全日本事後インタビュー 戸上隼輔
昨年度、4年ぶりにグランドスラムを達成した明大卓球部。大学卓球界の王者は国内最高峰の舞台・全日本選手権(以下、全日本)でも輝きを放った。全国の猛者たちとの激闘を終えた選手たちに話を伺った。戸上隼輔(政経3=野田学園)のインタビュー全貌をお届けする。[写真提供:卓球レポート/バタフライ]
(この取材は1月30日に行われたものです)
――全日本から一夜明けましたが、今はどのようなお気持ちですか。
「そこまでまだ実感がありません。昨年度優勝した時の方がまだ実感があってうれしかったのですが、今年度はうれしいという感情よりもホッとしたというのが一番の感情です」
――どのような気持ちで全日本に臨みましたか。
「本当に最近ここ最近調子が良くなく、思うような結果も出ず過ごしていたので、その中でまず自分のプレーを最大限に発揮することを一つの目標として戦っていました」
――調子が悪かったというのは具体的にどのような感じだったのですか。
「試合の感覚を取り戻せずに自分がしたいプレーを思い切ってできなかったりして、今まで勝っていた選手に負けることもあったので本当に最近は調子の波が激しかったです」
――いつ頃から調子が悪かったのですか。
「昨年度の全日本が終わってからここ1年間、ずっと結果の波が激しくて結構苦しかったです」
――苦しい中で全日本優勝をつかんだ要因は何でしょうか。
「調整がうまくいったなというのは一つの要因かなと思っています。1月の頭に世界選手権のアジア大陸予選があり、そこでギリギリ滑り込みのような形で(世界選手権の)切符を手にすることができましたが、そこでも自分のふがいないプレーばかり続いてしまいました。そこから大体2週間くらい、調整する期間がありましたが、その2週間は休日とは言っても卓球を軸に考えて休んだり、休む時間を削って試合を見たりとか、今までやってこなかったのですが、そうやって卓球を軸に本気で取り組めたということが勝てた要因かなと思います」
――決勝戦では張本選手(張本智和・IMG)のチキータは苦しく感じましたか。
「正直、張本選手は競った場面や苦しい場面でチキータを出してくるのでそこで相手にうまくチキータをされてしまうと、こちらもプレッシャーを受けてしまうという展開が多かったです。でもそれ以前に相手に対して台上技術で上回れたら、チキータされた方がましかなという楽観的な考えを持っていたりしたので、時にはチキータを封じたりすることもしましたが、最終的に終盤になるにつれてチキータさせてそれを狙うということをやっていました」
――張本選手が相手ということで最初から意識していたことなどはありますか。
「特にないですね。変わらず、練習も本当にたくさんやっている選手で互いに手の内を知っている親しい仲なので、どういう戦術を使ってくるかというのをあまり試合前に考えずに自分が調子良さそうな技術を多用して自分の展開になればいいなと思って冷静に余裕を持って入りました」
――今年度ドイツのブンデスリーガに参加されましたがそこでの成長はありましたか。
「今回の全日本の優勝がブンデスリーガに関係しているかというとまだ僕の中では生かしきれていないのかなと感じています。ブンデスリーガは海外の選手が中心になるので、タイトルを取れたり、結果を残せた時に初めてブンデスリーガに挑戦してよかったなと思えるきっかけになると思っています」
――水谷さん(水谷隼・平成25年政経卒)以来の連覇達成の気持ちを教えてください。
「連覇ということはあまり意識していなくて昨年度優勝したことを一度忘れて大会に参加しました。本当にプレッシャーや緊張感の中で試合をやっていくうちにどんどん自分の中で圧がかかってきて、本当に結果を残せるのかと思っていました。しかし準々決勝、準決勝を勝ち上がっていくにつれてどんどんプレーも良くなっていったのでやるにつれて自信は上がっていきました。張本選手と試合する時は優勝というよりかは張本選手に勝ちたいという気持ちで戦いました」
――試合期間が約1週間という長い期間でしたが、体力面や精神面で大変だったことはありましたか。
「大会期間は1週間でしたが、僕が試合に入ったのは4日間でした。やはり全日本の会場は他の国内の大会とは違う雰囲気があって、選手一人一人が懸ける気持ちを肌に感じるということが多かったので、会場に行った時は『全日本に帰ってきたな』という感じでした。やはり、本当に勝つごとに試合をやるのが楽しくてまた会場も有観客でたくさん見てもらえたので、見てもらえることを楽しみに頑張りました」
――試合中水野裕哉コーチからはどのようなアドバイスをされましたか。
「もちろん卓球の戦術面のアドバイスはもらいましたが、卓球はやはりメンタルのスポーツなので自分が弱気になったりなかなか攻めにいけなかったりした時にベンチに戻った時に励ましてくれたり『こういう心境で強気にやろう』とか、精神的なアドバイスを掛けてくださいました。ゲームの終盤、競った時に前向きにプレーできたかなと思います」
――明大の仲間の存在は影響ありましたか。
「やはりみんな一人一人サポートに徹してくれました。選手として最初会場に入っていたけれど負けてしまった選手が食事など気を遣って頻繁に連絡を取ってくれたりしたので助かりました。本当に寛大なサポートを一人一人が請け負ってくれて、すごくいいチームだなということを、ここにいてずっと思います」
――ダブルスの結果や試合内容はいかがでしたか。
「僕たちは優勝できる自信があったのですが、結果がベスト16でとても悔しい結果で終わってしまって、負けた試合も僕たちの良さを引き出せずに終わってしまってまだまだ反省するところはたくさんあるなと思いました。それでも僕たちはやはり世界で勝てるペアリングだと思っているので世界選手権でもダブルスを組む予定なので今回の反省を生かして次につなげたいなと考えています」
――ペアの良さとはどのようなところですか。
「僕たち2人とも攻撃型なのですが、レシーブ3球目、4球目、レシーブから積極的にチキータや、ラリーに持っていくようなパターンに強いペアリングなので相手からしたらプレッシャーもすごくかかっていると思います。僕たちは攻めというのが持ち味だなと思っています」
――パリ五輪に向けて一つ前に進みましたが、五輪をどのように考えているか教えてください。
「スポーツ選手である以上オリンピックというのは夢の舞台だと思っていますし、そこでメダルを獲って帰ってくるのが一番スポーツ選手にとって輝かしい功績になるので、まずは国内の選考争いで国内ランキング2位に入ってそこで出場を決めて日本代表として日本にメダルを持って帰ってきたいなという気持ちを持っています。団体は金を狙っています。個人も出場して銅メダル、以上で(笑)。頑張ります」
――ありがとうございました。
[新村百華]
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