
(164)【特別企画】アクティバイタル・寺西利夫氏インタビュー
1年次から主力としてチームを引っ張る加藤大誠(営4=鹿児島実)。そんな加藤とアンバサダー契約を結び、競技のサポートを行っている株式会社グッズマン、アクティバイタルの寺西利夫氏にお話を伺った。アクティバイタルのアンバサダーとして、知られざる加藤の一面に迫る。(この取材は12月5日にオンラインで行われたものです)
――加藤選手のことを知ったきっかけは何でしたか。
「加藤選手が高校時代にお世話になっていた接骨院の先生の紹介で知りました。『鹿児島実業ですごく速かった選手が、今度明治で競技生活を頑張るので、面倒を見てくれませんか』みたいな形で紹介してもらいました」
――加藤選手の第一印象は覚えていらっしゃいますか。
「TWICEが好きなのかな。アイドルが好きみたいなことをオープンに公言してくれました。また外車やスーパーカーが好きで、僕が乗っている車に関して彼が突っ込んできて、将来自分でいつか乗りたいと感情をぶつけてきてくれました。自分の好きなことを強く自覚していて、なおかつそれに対していろいろ探求しています。そして、それを好きな人と共有することに積極的で素直な人だと思いました。これは人生にとってすごく大きな素養だなと思っています」
――現在の印象を教えてください。
「昨年の箱根駅伝予選会で日本人の中で1位になりかけた時に立派だなと思いました。たくさんの有力な選手が走る中で、日本人トップになるところまで追い込んで頑張った結果、あそこまでいったわけじゃないですか。元々の素養もありますが、きちんと真面目にトレーニングを積み重ねていて、腐らずおごらずずっと努力を継続した結果として、目に見える成果に近づいていると思います。箱根駅伝(以下、箱根)は本人が納得できるような結果が毎年得られているわけではないですが、その中でも実力的に加藤大誠ここにありみたいな競技成績をきちんと出せる瞬間を迎えていて、ずっと頑張っている姿を見て、本当に偉いなと思います。練習をやりたくないと思う日もあると思いますが、その中でずっと継続して頑張って、ある程度トップレベルを維持しながら頑張っている姿を見ると、彼の頑張りが非常に染みるんですよね。本当応援したいなと思います」
――加藤選手の走りの印象は何かありますか。
「飛んでいるようなランニングをしているなと感じます。躍動感もすごいし、メンタルが強いなと思います。高校の時に確固たる自信を作り上げて、人よりある程度走れるという実感をしっかり持って、動じずにきちんと挑んでいる感じに見えます。あまり気負うことなくやっているのかなと思います」
――加藤選手のSNSでの発信活動についてはいかがですか。
「走っている映像素材や写真も載せていて、大学生のアンバサダーの中ではかなりトップクラスに、マーケティングサイドにくみした活動をきちんとやってくれています」
――加藤選手の今後の活躍に期待する部分はありますか。
「選手として譲りたくないものをきちんと認識してほしいです。どの実業団やチームを選ぶかなど、いろいろなタイミングで自分らしさというものをすごく大事にして、彼らしく競技生活を全うしてほしいです。競技生活をこれから登らせていこうという人に対して、適切な言葉ではないですが、どんな人間でも必ず引退します。その引退した後の人生の方が何倍も長いわけです。今まで人がやりたくないようなトレーニングなどにひょうひょうと向き合い続けてきたわけだから、その時に、スポーツの経験を通じて得た強さを次のステージで生かしてほしいと思います」
――箱根に向けてエールをお願いします。
「4年間の集大成ですが、それを集大成と思って気負うと結果が付いてこないと思います。いい結果であれ悪い結果であれ、受け入れる覚悟はできていると思いますが、いい結果を楽しみにして、リラックスして楽しんでもらったらここまでの研鑽(けんさん)が結果となって出ると思います。なのでぜひ楽しんでほしいです。もう始めの3歩くらいはスキップにしとけばいい(笑)。そのくらいの気持ちでやってくれたら本当にいい結果になると思います。リラックスすることはすごく難しいです。なので、リラックスして臨んでくれることが一番の願いです」
――ありがとうございました。
[萩原彩水]
第99回箱根駅伝まであと14日。
寺西利夫氏の記事は12月22日発行予定の明大スポーツ第525号(箱根駅伝特集号)にも掲載します。ご購入フォームはこちらから!
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