(163)【特別企画】富田峻平父・靖宏様インタビュー

2022.12.19

 今年度も多くの大会で好成績を収め、明大に欠かせない存在である富田峻平(営4=八千代松陰)。今回は明大競走部OBでもある父・富田靖宏様に、そばで見てきたからこそのお話を伺うことができた。(この取材は11月26日に行われたものです)

 

――幼少期について教えてください。

 「昔から虫などの生き物がとても好きで、田んぼに入ったり、山に行ったりして、何時間も生き物に触れていました。また、小さいときから走り回ったりするのがとても好きでした。競技ではなく遊びとして、にこにこしながら走っているようなところがありました」

 

――お父様は明大競走部のOBですが、陸上のお話をすることはありましたか。

 「陸上を始めた中学の時点で私が陸上をやっていたことは知っていたようですが、そこまで陸上の話は進んでしていないです。ただ、(富田が出走する)駅伝などを見に行ったりすると『もう少しこう走ってみたら』など声を掛けることはありました」

 

――大学でも陸上を続けてほしいと思っていましたか。

 「続けてほしいと言いますか、やはり親としてはうれしかったです。私から明大を勧めたことははっきりとはないですが、本人が高校の先生に明大に行きたいと話したようです。私がOBだというのは知っていたので、多少は親しみを感じていたのだと思います」

 

――富田選手の今の活躍は想像以上ですか。

 「本当に小さいときは大人しい子だったので、そもそも陸上をやるとは全く想像していませんでした。今の活躍は親としてとてもうれしいですね」

 

――普段から競技について連絡はされますか。

 「本人からはあまりないですね(笑)。たまに大会前に連絡すると『メンバーに選ばれそう』とか『選ばれた』とか、ケガしていないか聞くと『していない』だとか、電報みたいな返信が来ます。結果が良かったりすると、本人から『頑張りました』と連絡が来ることもあります」

 

――競技面、性格面ではどのような選手ですか。

 「練習は真面目にやるんだろうなと思います。また、昔から強気なレースをする印象です。性格は、正直よく分からないですね(笑)。私以外からも、いろいろなアドバイスを受けたり褒められることを求めているのに、案外言うことを聞かない強情です」

 

――中高時代から成長したと感じるところは何ですか。

 「少し自分に自信がついてきたと思います。陸上を始めた頃は周りについていくので精いっぱいだったのが、だんだんチーム内や他大学の選手に気後れしなくなっていると感じています。今は実業団の選手にも『何とか頑張って付いていく』と言っているので、そういうところで気持ちの持ちようが変わってきていると思います」

 

――最後の箱根駅伝に臨む富田選手にメッセージをお願いします。

 「区間順位やタイムは、目標にしてもコンディションや誰が出るかによって変わります。それよりもシード権獲得に少しでも貢献できるような、本人が後悔しないような走りができればいいなと思います。息子だけではなくて、他の4年生に関しても最後の箱根を頑張ってほしいなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[覺前日向子]

 

第99回箱根駅伝まであと14日。

 

富田靖宏様の記事は12月22日発行予定の明大スポーツ第525号(箱根駅伝特集号)にも掲載します。ご購入フォームはこちらから!