(13)関東大学1部リーグ戦 第9節対法大戦 試合後コメント

サッカー
2022.06.12

栗田大輔監督

――試合を振り返っていかがですか。

 「今日はもう完敗ですね。法政さんが粘り強く戦っていたと思います。逆にうちはハーフタイムで『このままだとこのゲーム負けるよ。勝てると思ってプレーしている選手たちから油断が生まれているよ』ということを話しました。いつもの迫力が出せなかったしボールのテンポも遅かったです。(明大に)いつもの力を出させなかった法大の粘り強さというのが今日の結果ではないかなと思います。相手のチャンスは数少なかったのですがそういうところで消極的にならないことが結果に出たのかなと思います」

 

――失点したシーンについてはいかがですか。

 「その前から軽いプレーやイージーなミスが続いていました。相手がうちのCBからSBのところではめていくという戦術に修正してきたので、両SBのところでやられるシーンが続き、流れが向こうに行っているなというのは感じていました。あそこで耐えていたらまた戻ったと思いますがボールがこぼれてしまったのであれは最後決めた久保征一郎くん(流経大)の決定力が良かったと思います」

 

――GK遠藤雅美(法4=桐蔭学園)が好セーブを見せていましたがいかがですか。

 「非常に身体能力も高いですし、セービングとかシュートストップもうちのGKの中では非常に高い技術を持っている選手です。総合的に見て上林がずっと出ていましたが、上林がケガをしたので今は遠藤が頑張って4年生でゲームに慣れてくれればいいなと思います。上林は筋肉系のケガをしたのでしばらく戻れないです」

 

――MF松原亘紀(文4=大津)に関してはいかがですか。

 「やはりスケールの大きさがあります。アンカーですがミドルシュートで最後決定的な怖いプレーをするというところですね。今うちは松原が中心となってゲームを構成しているので今は彼がいないとチームが成り立たないというか、そういう存在です」

 

――FW佐藤恵允(文3=実践学園)がAFC U―23アジアカップのタジキスタン代表戦で得点を決めましたがいかがですか。

 「恵允(佐藤)にはLINEで『背後の動きが全然ない。レベルが低い』と送りました。『分かりました。自分もそう感じています』と返信が来ました。もっとモビリティを出して中盤の選手やサイドバックがボールを持ったときにアクションを起こさなければならないと思います。恵允(佐藤)がいてもいなくてもうちはそんなに変わりません。そこに対しては試合に出たい選手が日ごろ競争しているので頑張ればいいだけです。代表だからどうとかは一切ないです」

 

――FCパルピターレで指導していた齊藤聖七(流経大)が2023年より清水エスパルスへ加入内定しましたが、いかがですか。

 「僕のクラブから初のJリーガーです。中学校の頃はどこのクラブも落ちて、ピラミッドで言うと4番手5番手の層から鍛えて清水のユースに行って、流経大に行って、夢を掴んだので本当に奇跡のような選手です。明治と戦う時は彼も燃えているといつも言ってきますが、点を取られないようにしないといけないと思います」

 

――次節は流経大との対戦ですがいかがですか。

 「僕も流経大の試合はあまり見てないのですが、この間流経大と法大の試合を見た限り良くなっていると思います。前期残りの2試合は流経大と筑波大ですが、筑波大も良くなってきていると思います。この2試合で勝ち点6を取れば勝ち点25です。前期の目標は25に設定しているので、25取れるのかこのまま停滞するのかすごく大きな分かれ道になるのかなと思います」

 

DF福田心之助(文4=北海道コンサドーレ札幌U―18)

――試合を振り返っていかがですか。

 「法大にはここ2年勝てていなかったのでそこを払拭したいということでどうしても勝ちが欲しいゲームでした。それにもかかわらずこのような形で負けてしまったので悔しいです」

 

――失点シーンを振り返っていかがですか。

 「自分たちがボールを握れなくなってきて自分たち自身、準備不足でポジショニングが遅くなっていたところにプレスをかけられてしまいました。本来ならそういう場面でも守らなければならないのですが、少しのスキを突かれて失点してしまいました」

 

――勝利するためには何が足りなかったと思いますか。

 「前半自分達がボールを持っていたにもかかわらず無得点で折り返したことが大きな課題です。そこで1点、2点取れていればもっと試合を有利に運べたので前半の決定力は今後の課題だと思います」

 

――今回の試合で勝てば首位となっていましたが、そこに関してはいかがですか。

 「東国大と同率で並んだのですが自分たちはあまり気にしていません。今日を含め、残りの3戦をしっかり全部勝って取り返す事が自分達の大きな目標でした。そのため、今日の試合で自分達は勝ち点を気にしながらやっていました。そういった中でこの敗戦が響かないよう、残る2戦に取り組んでいきたいです」

 

――チーム内にケガ人が多くいますが、そこに関してはいかがですか。

 「明治の一つの強みとして、誰が出ても同じサッカーが同じ強度でできるということを掲げています。そのため、交代の選手や代わりの選手はそこをトライしますし、そこに差があってはいけないと思っています。そこの強みを掲げている以上今日のゲームを落としてはいけなかったので悔しいです」

 

――どのようなことを意識してキャプテンマークを巻いていますか。

「基本は主将の林幸多郎(法4=サガン鳥栖U―18)が巻くのですが、林がケガで長期離脱しているため、今後自分が巻くにあたってまず何をしなければならないかを考えたとき、林は頭脳派で色々と考えていますが、自分はプレーで見せようかなと思っています。明治の三原則を一番に体現してそこに後輩や他の選手が付いていってくれるようなキャプテン像を描いていたのでその中で負けたのは目に見える形として不甲斐なかったと思います」