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(16)東京六大学対校大会事後インタビュー①/山本佑樹駅伝監督

競走 2022.04.10

 4月9日に行われた東京六大学対校大会。今大会が明大競走部にとって新体制でのシーズンインとなった。今回は大会を振り返って山本佑樹駅伝監督のインタビューをお届けする。

 

ーー長距離部門の総括をお願いします。

 「関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)に向けて1500メートルに関しては今記録を出している選手も多いです。メンバー3人に誰が入るかという大事なポイントの中で、近藤(亨・商4=愛知県私立愛知)が大会記録で前半も積極的に行った中で2番というのは評価できるかなと思います。来週は日本学生個人選手権(以下、学生個人)があるので、そこら辺も含めて関東インカレの3人が誰になるかという競い合いがより激しくなるかなという感じです。後は800メートルも近藤がサブ的な感じで出たんですけれども関東インカレのA標準突破して、一緒に出た田邉(陽哉・法2=明大中野)もB標準突破したので、2人で出られるというのは良かったかなと思います。5000メートルに関しては対校戦なので、順位を取る勝負になる試合という位置付けでチームとしてはこれから引っ張る2年生、3年生の底上げがないとなかなか厳しいのではないかなと思っていました。2年生で元気が良い2人を出したいなと思ったのでそこで曳田(道斗・政経2=宮崎日大)と鈴木祐太(文2=鎌倉学園)が出たのは良かったですけれども急な暑さにやられて後半勝負し切れなかったという点ではまだまだ課題が残るレースだったなと思います。鈴木祐は自分のパターンをつくりつつあって先日の日本学生ハーフマラソン選手権(以下、学生ハーフ)でも後半しっかり拾っていってまとめる走りができてきていて、彼には自分の良さとして突き詰めてほしいです。今日の5000メートルでも後半しっかり行けたのでそこは良かったと思うのでこれから1万メートル、ハーフマラソンの距離を走っていくときに箱根駅伝(以下、箱根)に向けてつながるかなと、思います。後は全体的に久々にこうやって集まって一つの試合を終えることができたので、こういったものを力にして明日以降また記録会とかあるので関東インカレ1部残留というところに向けて個人レースでしっかり動きたいと思います」

 

ーー5000メートルのメンバーとしては今日出た2人が調子がいい感じですか。

 「そうですね。勝負というところなら小澤(大輝主将・政経4=韮山)とか4年生の主力というのもありましたが、やはり対校戦という重みを感じてほしかったので若手を起用しました。本当は順位を取りたかったですけれども彼らがどういう試合をするかというのを見てみたかったという期待を込めてのエントリーでした」

 

ーーもともと甲斐選手(涼介・情コミ2=宮崎日大)が登録されていてそこからいろいろと変更がありましたが、それは何か意図がありましたか。

 「甲斐がちょっと体調不良があって、早めに入れ替えをして新谷(紘ノ介・政経2=世羅)と今日走った2人の3人の中から2人のメンバーを選ぼうかなと見たときに、2年生で高校時代に実績があるメンバーなので、そこは本当に2年生を主で底上げを図りたいなと。そういうところで今日走った2人が調子が良かったという感じです」

 

ーー関東インカレのメンバーはまだ決まっていなくてこれからということですか。

 「これから学生個人もありますし、5月の連休まで毎週のように試合があって遠征も含めて行かせます。本当に関東インカレで点を取れる選手を選びたいと思っているのでもしかしたら5000メートル、1万メートル2本のやつもいるかもしれないし、それぞれ1種目ずつということもあり得ます。選手には本当に競い合って、出場選手の椅子を勝ち取ってほしいなと思います」

 

ーー1年生も入って練習をしていると思いますが、見ていていかがですか。

 「1年生はフレッシュな感じで上級生も自分もそうだったなとみて、改めて気持ちを新たにできていると思います。まあそういう中でも1年生の森下(翔太・政経1=世羅)なんかは本当に内に秘めた勝負に対するこだわりみたいなのは強いので森下あたりは関東インカレのメンバーに入ってくるかもしれないです。主将も変わって新1年生も入ってきて非常にフレッシュな感じでいい練習はできているかなと思います」

 

ーー明日(4月10日)の早大競技会も結構エントリーされていますが、それはトラックで今どのくらいなのかを見るための意図があるのですか。

 「対校戦とセットで走れる選手はとにかく走って初戦の選手がほとんどですけれども、現状どのくらいなのかをトラックレースで知ってこの前半シーズンをどう走るかという目標設定に使ってほしいなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[出口千乃]


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