(13)ルーキー特集⑬/山本樹

競走
2022.04.08

 明大競走部に新たな風が吹く。関東学生対校選手権(通称、関東インカレ)で1部昇格を果たし、3部門それぞれで活躍を見せた昨年度。一方で箱根駅伝(以下、箱根)は予選会からと、試練も待ち受けている。これからの競走部に欠かせないルーキーたちは、どのような思いで明大の門をたたいたのか。新進気鋭の紫紺15人を紹介する。

 

 第13回は長距離部門・山本樹(営1=専大松戸)のインタビューです。(この取材は3月10日にオンラインで行われたものです)

 

――入寮は楽しみですか。

 「楽しみですね、不安も少しあります。また同じ高校だった先輩が同じ部屋なのでそれも楽しみです」

 

――練習参加や見学はされましたか。

 「昨年の3月に1回参加させてもらいました」

 

――その時に感じたことはありますか。

 「練習の雰囲気が高校と全然違うなということがあって、メリハリがついていると感じました」

 

――高校の方がずっと厳しい感じですか。

 「いや、高校の方が緩かったです」

 

――なぜ明大を選ばれたのですか。また、決め手はありましたか。

 「決め手といいますか、今は卒業されてしまったのですが、阿部弘輝さん(令2政経卒・現住友電工)が憧れで、その時から明大が好きだったのですが、自分の高校の先輩が明大に進学していたので、自分も行きたいなと思って選ばせていただきました」

 

――ご自身のアピールポイントはありますか。

 「『いつも冷静だね』とはよく言われます」

 

――大きい大会でも変わりませんか。

 「そうですね、慌ててしまうことはあまりないです」

 

――常に冷静でいられるメンタリティはどこで養ってきましたか。

 「前は割と緊張する方だったのですが、中学校の時に行っていた接骨院の先生が『緊張を楽しめ』と言ってくれて、それをきっかけに少しずつ緊張しても楽しむというか、落ち着いて試合に臨めるようになりました」

 

――4年間の目標はありますか。

 「一番は箱根出走で、それが達成できたなら、目標を1段階上にステップアップというか、まずは箱根を走れるように頑張りたいです」

 

――現段階ではステップアップは考えていませんか。

 「箱根を走れたらその次は区間賞を狙って、最終的には三大駅伝で全て出走したいと思っています」

 

――3000メートルでU-20の日本選手権に出場し、トラックでいい結果を残しましたが、大学では駅伝に絞りますか。

 「トラックでのタイムも重要だと思うので、しっかりトラックでも結果を出して、それを駅伝につなげていきたいです」

 

――どのような選手になりたいですか。

 「人の記憶に残る選手になりたいです」

 

――それはなぜですか。

 「有名になりたいというか(笑)。有名になりたいというだけで箱根を目指しているわけではないですが、箱根の特集のようなものに載りたいというか(笑)。いい記録を残して、こんな選手いたよねといった、そういう記録にも記憶にも残る選手になりたいです」

 

――まず1年目はどのように過ごしていきたいですか。

 「寮に入るので、自分が今まで生活してきた環境とは全然違う環境になると思います。なので1年目はまず慣れることと、ケガしないでコツコツ練習を積んでいきたいなと思ってます」

 

――ありがとうございました。

 

[飯塚今日平]

 

※写真は本人提供