
(1)ルーキー特集 第1弾 ~佐藤駿編~
『やっぱり明治がナンバーワン』。このスローガンを確固たるものにするであろう大型ルーキーたちが明大に入学した。今回で5回目を迎えるルーキー特集。競技の話から選手の素顔まで、それぞれの魅力をお届けする。
1人目は、全日本ノービス選手権で4連覇、2019年ジュニアグランプリファイナルで優勝など、幼いころから数々の成績を残してきた佐藤駿(政経1=埼玉栄)。強みであるジャンプに一層の磨きをかけてさらなる飛躍に挑む。
(この取材は3月10日に行われたものです)
――フィギュアスケートを始めたきっかけは何ですか。
「最初は遊びみたいな感じでした。5歳の誕生日にお父さんに誘われてスケートリンクに行って、やってみたら楽しくて毎日通うようになりました」
――ジャンプを武器にできる秘訣(ひけつ)は何ですか。
「昔からジャンプが好きでずっとやっていたので、逆に他の部分は嫌いで。ジャンプしかやっていなかったので得意になった感じかなと思います」
――なぜ好きになったのですか。
「フィギュアスケートと言ったらジャンプだと思うし、降りた時は気持ちいいからです」
――どのように練習していますか。
「普段は自分で一日何本と目標を立てて練習しています。他の選手の動画を見て参考にしています」
――例えばどんな選手を参考にしているのですか。
「羽生結弦選手(全日本空輸ANA)のジャンプや、普通にリンクで練習している中でも他の選手を参考にします。あとは、強化練習にはたくさん選手が来るので、そこで他の選手のジャンプを見て『ああこうしたらいけるかな』と見たりしています」
――4回転ジャンプはいつから始めましたか。
「中学2年生の時から練習して、着氷することができたのは高校1年生の時です。どの大会で着氷できたかは正確には覚えていないです」
――初めて着氷した時はどのような気持ちでしたか。
「着氷できると思っていなかったので、自分でも本当にびっくりしました」
――明大で憧れの先輩はいらっしゃいますか。
「太一朗君(山隈太一朗・営4=芦屋国際)かな(笑)。勉強もできてしっかり両立しているから、僕もスケートと勉強を両立できるようにしたいなと思っています。でも政治経済学部は光翔(大島光翔・政経2=立教新座)もいるので安心です」
――大島選手はどのような存在ですか。
「小さい時からずっと一緒に練習してきたので仲が良いです。先輩でもあるので、大学に入ったらいろいろなことをたくさん聞けたらいいなと思います」
――大島選手とはどのような話をしますか。
「普段はゲームの話が多く、別に真面目な話はあまりしていません(笑)。でも一緒にいると楽しいですし、話も面白いです。ずっと僕は宮城県で県は違いましたが、試合や合宿で一緒になったり、小学生の時も会ったりしていました」
――ゲームはよくやりますか。
「よくしています。APEXというプレイステーションのゲームがあるのですが、それを丸一日やったりしています(笑)。半日とか、寝て起きて(ゲームを)やって夜ご飯食べたらまたやるというのをオフシーズンはずっとやっていました。暇な時はずっとやっています(笑)」
――高校生活で一番心に残っていることはありますか。
「この前卒業式があって、とても良かったです。あまり学校に行けていなかったのですが、みんなと一緒に卒業できたことがうれしかったです」
――埼玉栄高校はスポーツが強いですよね。
「僕よりすごい人、全国優勝とかしている人もうじゃうじゃいるから、クラスで7人ぐらい全国優勝している人がいました。『え?』みたいな(笑)。すごいなって(笑)」
――小さいころから知っているという鍵山優真選手(中京大)が北京冬季五輪に出ていましたね。
「僕は(肩の)手術の時だったので見られませんでした。ちょうど全身麻酔が切れた時で(笑)。(手術が)終わった後に見てやっぱりすごいなと思いました」
――何が違うと思いますか。
「安定感が違うかなと思います。ジャンプの安定感、ミスをしないというところです。(それは練習でどうにかできるものなのですか。)そうですね、自分も練習ではそこまでミスはしませんが、本番になると緊張してしまってプレッシャーに負けてしまうので、そういったメンタル面が強いのだと思います。僕はメンタルが弱いわけではないのに、緊張してしまうので試合前だと思ったように体が動かないこともあります」
――ご自身はどのような性格だと思いますか。
「わがままかなとは思います。お母さんとかには言われますし、友達にもたまに言われたりしますが、あまり自覚はないです(笑)。 (友達に言われて傷つきませんか)いや特には。大丈夫です(笑)」
――趣味の映画鑑賞ではどんな映画を見ますか。
「さまざまな種類を見に行きます。アニメが好きなのでアニメの映画とか、たまに一人で映画館に見に行ったりします」
――何のアニメが好きですか。
「今はスマホでナルトを見ています。長いです。(本当にインドアですね)そうですね、だいぶ良くなった方ですが(笑)」
――ショッピングなどはしないのですか。
「あまり興味はないです。みんなと行くときは行きますが、一人では行かないです。基本外に出ないので、私服も練習着とジャージしか持っていません(笑)。だからどこかで服を買いに行こうと思っています。さすがに大学生になったらやばいですよね。頑張ります(笑)」
――大学生になるにあたって楽しみなことはありますか。
「まずはたくさん友達ができたらいいなと思っているので入学式などでその場になじんでいけたらいいかなと思っています。友達がたくさんできたらみんなで遊びに行ったりしたいです」
――大学4年間の目標は何ですか。
「まずは大学に慣れて、たくさん友達も作れたらと思います。スケートも両立させたいです。4年後、大学4年生の時にミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪があるので、そこに出て優勝できたらいいなと思っています」
――ありがとうございました。
[新村百華]
◆佐藤 駿(さとう・しゅん)令4政経入学、埼玉栄。インドアな性格で、休みの日はほとんどゲームをして過ごす。160センチ
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