(12)ルーキー特集⑫/森下翔太
明大競走部に新たな風が吹く。関東学生対校選手権(通称、関東インカレ)で1部昇格を果たし、3部門それぞれで活躍を見せた昨年度。一方で箱根駅伝は予選会からと、試練も待ち受けている。これからの競走部に欠かせないルーキーたちは、どのような思いで明大の門をたたいたのか。新進気鋭の紫紺15人を紹介する。
第12回は長距離部門・森下翔太(政経1=世羅)のインタビューです。(この取材は3月4日にオンラインで行われたものです)
――大学で楽しみなことはありますか。
「高校の頃と比べて距離が伸びて、自分がどれくらい長い距離のレースに向いているのか分かるので、そこが少し楽しみですね」
――なぜ明大を選ばれたのですか。
「最初に西さん(弘美スカウティングマネージャー)に来ていただいて練習メニューを見せてもらったときに、バリエーションも多かったり(長い)距離を走るのに100や200といった練習も入っていたりしていろいろ(な局面に)対応できる体にできそうだなと思いました。また、自分で考えてご飯を食べることもできると聞いていて、その時に合った栄養をしっかり取ることができるから栄養面でもいいかなと思い選びました」
――食生活で、高校生の頃から気を付けていたことはありますか。
「自然の物からしっかり取るようにすることを意識していました。魚は魚でも本当の魚、形があるものを選んだり、卵も形があるものをかなり意識していました。栄養も学んだりしてかなり厳しくやっていました」
――世羅高に進学された経緯はありますか。
「中国地方(の高校)で世羅に一番魅力を感じていました。また、山といった他にない練習環境で強くなれると思ったからです」
――練習環境は具体的にどういったものですか。
「クロスカントリーコースだったり、川土手だったり不整地のコースが多いのでそれが自分を強くしてくれると思いました」
――クロスカントリーコースでの練習の成果は高校時代どういったところで出ましたか。
「脚が上がる感じが付いたり、上りのコースでそこまでキツさを感じなくなったりしました」
――高校3年間を振り返っていかがでしたか。
「練習面では、自分で考えられるようになりました。そもそも自分のことは家だと親がやってくれていましたが、(寮では)自分のことは自分でやらないといけませんでした。栄養だったら家にいる時は何も考えずに出されたものを食べていたのが、やはり寮に来てからはしっかり考えながら食べたり足りないものを補ったりということをできるようになりました」
――(自分を)追い込むときのコツはありますか。
「もともと僕は負けるのがあまり好きではなくて、自分にイライラするといいますか、『え、ここで諦めるん?』といった感じで自分で言い聞かせたら自然と力が湧いてきます」
――全国高等学校駅伝競走大会(以下、都大路)で1区区間賞を取られた気持ちはいかがでしたか。
「ずっと都大路1区区間賞を取るということを目標に、力を入れて練習したり生活面も直したりしました。そのため(区間賞を)取った時よりも振り返った時の過程の方が楽しかったです。やはり取った時の達成感がすごかったです」
――普段の練習の中で都大路1区を想定した練習はありましたか。
「クロスカントリーや山といった登りの練習はかなり意識しました。また長いペース走であれば後半を意識したり、インターバルトレーニングだと設定ペースを少し上げて速いペースにしたりしていました」
――大学1年で目標にしている大会はありますか。
「箱根駅伝かどれかしらのハーフマラソン大会かどこかの大学の1万メートル記録会だと思います」
――トラックの目標タイムはありますか。
「5000メートルは13分20秒台です。1万メートルは1年生のうちに27分台で走りたいです」
――大学生全体の目標はありますか。
「マラソンを走ってみたいです。また五輪の選考会にも挑戦したいなと思います」
――ありがとうございました。
[菊地隼人]
※写真は本人提供
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