(3)レディースインタビュー/岡朋加

ボードセーリング
2022.02.13

 「レディースの時代をつくっていきたい」(岡朋加・情コミ2=日大藤沢)。全日本学生選手権大学対抗戦で3連覇を果たすほどの強豪・明大には、レディース選手も存在することをご存じだろうか。2年生2人、1年生1人の3人が、明大の新たな〝レディースの時代〟の構築に奮闘している。今回はそんなレディース選手3人の言葉をお届けする。

 

第1回は、岡のインタビューです。

 

――今年1年、レディースを引っ張るという点で振り返ってどうでしたか。

 「この1年を振り返って、1年次はのびのびやっていましたが、後輩が入ってきて後輩に抜かされたくないとか、あとは先輩に追い付けるようにとか、そういう部分で苦しかったなと思います」

 

―レディースの選手は3人いますが、他の2人の印象をお願いします。

 「同期の堀越(あす香・総合2=大妻多摩)は2年間一緒にやってきて、女子2人でやってきたというのもあるから、いなくちゃいけない存在という感じにはなっていますね。あす香がいなかったら自分はここまでやれてこなかったなと思うことがたくさんあって、あす香がいたからここまでこられたというのが結構大きいです」

 

――後輩の戸田千晴選手(文1=駒場)はいかがですか。

 「後輩の千晴は自分と結構似ているところがあります。それを見て、成長して速くなってほしいなと思うし、彼女は男子しかいない同期の中で、1人でやっているので。だからそれはすごいなと尊敬している部分もありますね」

 

――レディースの時代をつくるだけでなく自分がレディースを引っ張りたいと話していましたが、今後どんな存在でありたいですか。

 「やはり結果やウインド面だけでなく、人間的な部分でも成長して、レディースの後輩がまた入っても、自分が引っ張っていけるような存在になれるように頑張りたいなと思っています」

 

――そもそもボードセーリングを始めたのはどのような経緯ですか。

 「最初はこの部活動にプレーヤーとして入るつもりはなくて、マネジャーとして入ろうとしていました。ですが、一番初めに(競技を)体験できる試乗会というのがあって、その試乗会で初めてウインドサーフィンをやってみたら、楽しかったんです。自分はマネジャーではなくてこれを4年間プレーヤーとしてやりたいなと思いプレーヤーとして入りました」

 

――その時明大には女子選手がいない中で入ったと思いますが、勇気が必要ではなかったですか。

 「とても勇気が必要でした。私の親の知り合いがウインドサーフィンやっている人で『明治は本当に練習がきついから、女子は入るのはやめた方がいい』と反対されました。しかしとりあえずやってみるだけやってみようと思って、勇気は必要だけど入りました」

 

――今2年間やってみて入って良かったなと思いますか。

 「そうですね。マネジャーじゃなくてプレーヤーになって良かったなと思います」

 

――女子だと練習きついなと感じることはありますか。

 「そうですね。やはり男子は体力が無限みたいなところがあるので(笑)。それに付いていけない時とかはとても苦しかったのですが、慣れてきたかなという感じです」

 

――新入生に伝えたいボードセーリングの魅力はありますか。

 「やはり女子と男子の差がないというか女子でも平気で男子に勝てるスポーツです、意外と。だからやっていて楽しいです。あとは、ウインドの同期のいい友達が全国中にたくさんできます。とても深く、卒業してもつながっていられるだろうなという友達がウインドサーフィンを通してたくさんできたということが魅力だと思います」

 

――来年度以降の目標はありますか。

 「やはり一つはレディースを引っ張っていける存在になることです。もう一つはインカレで結果を残すことが一番の目標です」

 

――今は個人の目標を聞きましたが、レディース全体でこうなっていきたいという理想像はありますか。

 「『明治のレディース速いね』と言われるくらい全員で結果を残していきたいというのが理想だなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[出口千乃]

 

※写真はボードセーリング部提供