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(104) 全国大学選手権・早大戦 試合後コメント②

ラグビー 2021.12.26

 3年ぶり14度目の大学日本一を目指し、全国大学選手権(以下、選手権)の準々決勝に臨んだ。今回は早大戦後のインタビューをお送りします。(この取材は試合後に電話で行いました)。

 

左プロップ中村公星(情コミ3=国学院栃木)

――FWの動きはいかがでしたか。

 「今日は近場の持ち出しの部分を始め、最初から全体的に良かったと思います。(対抗戦の早大戦と比べると)空いている方向にアタックしていって、しっかりゲインすることができたと思います」

 

――自身のプレーはいかがでしたか。

 「今日は自身の強みであるスクラムがなかなかうまくいかず、あまりチームには貢献できなかったのですが、フィールドプレーの部分で何回かいいキャリーができたので、良かったかなと思います」

 

――早大に勝ったことでチームの雰囲気はいかがですか。

 「今年3回やって3回とも負けていたので、4回目でしっかり勝って、本当に上り調子でいい雰囲気になっています」

 

フッカー田森海音(政経4=長崎北陽台)

――試合前のロッカーの雰囲気はいかがでしたか。

 「とても熱かったです。3回早稲田に負けていて、負けたら終わりだったので特別な思いがあって込み上げるものがありました」

 

――スクラムを振り返っていかがですか。

 「前回ほど簡単には組ませてくれなかったという印象です。その中でもレフェリーとコミュニケーションを取ることができました。この前の天理大戦ほどうまく組めて圧倒する流れにはなりませんでしたが、選手権という負けたら終わりの中で、いつもほど圧倒できない中でコントロールできたことは収穫だと思います」

 

――次戦に向けて意気込みをお願いします。

 「あと1週間しかないので、リカバリーして東海になるか慶応になるか分かりませんが自分たちのやることをやって、しっかり勝ちます」

 

右プロップ大賀宗志(営3=報徳学園)

――セットプレーを振り返っていかがですか。

 「スクラムは最初の方はレフェリーと合わなくて組みにくい時間が続きました。レフェリーとコミュニケーションをしっかり取り始めてからはしっかりスクラムは組めていたので問題ないと思います。ラインアウトはモールで取り切れなかったのが悔しいですが取り切れなかった後まで対策をしていたのでスコアに結び付いたので良かったと思います」

 

――トライシーンの振り返っていかがですか。

 「あのエリアに入ったらトライを取り切ろうという話を1週間前からずっとしてきました。結果的にトライを取ったのは自分ですが、あのエリアに入ったらトライを取り切らなければならないし、自信もあったのであそこに入ったことが一番良かったです」

 

――勝った瞬間はどのような気持ちでしたか。

 「今年は早稲田に3回負けていて1年間早稲田に勝てずに4年生を引退させるわけにはいかなかったので勝てたうれしさに尽きます。部屋の先輩の大石(康太・営4=国学院久我山)さんも試合前と試合後に泣いていてそれにつられて僕も泣いてしまったのですが、もう1試合できて本当にうれしいです。先を見ずに2日もしっかり勝ってまた1週間伸ばせるように頑張ります」

 

左ロック山本嶺二郎(法2=京都成章)

――対抗戦の早大戦と比べて今日の戦いぶりはいかがでしたか。

 「あの早明戦が終わってからグラウンドを前見てもっと全員で戦おうとなりました。まずFWとBKの両方が立ち上がりを速くして、ブラインドサイド、オープンサイド両方を攻められるというスタイルに変えました」

 

――リードされて折り返しましたが、ハーフタイムはどのようなことを話しましたか。

 「全然負けている感じはしていませんでした。ゴール前に入られてもディフェンスが良かったですし、一つのミスからトライにつなげられたところがあったので、そこはしっかり粘ろうという話でした。あとはチャンスでしっかり取り切るというところを話しました」

 

――準決勝が国立競技場でできますが、どのような気持ちですか。

 「国立は始めてなので、ちょっと緊張するかもしれないですけど、そこに立たせてもらえるというところに感謝して、しっかり楽しんでいきたいと思います。次の試合も明治の良さを全面に出して、明治のラグビーでしっかり勝っていけたらと思います」

 

右ロック武内慎(商3=石見智翠館)

――試合前のロッカーの雰囲気はいかがでしたか。

 「一人一人が思いを抱えながら、リベンジするというところで気持ち的にも熱くなってできた部分がありました。涙を流す選手もいて、この一戦に懸ける思いがにじみ出ていた控え室でした」

 

――試合の振り返りをお願いします。

 「前半は最初にアタックして取り切って、ゴール前でも守り切っていい入りができたと思います。ただ自分のミスがそのままトライにつながってしまって、気にしなくていいと言われていましたが、プレッシャーに感じて個人的にそこが足を引っ張ってしまったと思いました。チームが乗れているときに、自分のベストパフォーマンスを出せなかったことが、自分の次の課題だと思いました」

 

――ラインアウトの精度はいかがでしたか。

 「やはり山本嶺のところにはプレッシャーがかかっているのは分かっていたので、できるだけかからないところでしたかったです。そこは獲得しながら、もっとバリエーションを増やしていくべきでした。誰が飛ぶとなっても的を絞らせないようにしたいです。またラインアウトモールが取り切れなかったことは課題となっているので、1週間調整して頑張りたいです」

 

左フランカー木戸大士郎(文1=常翔学園)

――トライシーンを振り返っていかがですか。

 「自分でもびっくりしたのですが、うれしかったです。練習ではうまくいっていたのですが、あまりこれまでの試合では決まっていませんでした。なので、早明戦で初めてトライが決まってうれしかったです」

 

――地道なプレーをしたいとおっしゃっていましたが実行できましたか。

 「できたところもあるしまだ足りないなと思うところもあります。今日はディフェンスが自分の中では悪くて、結構チームのピンチに関わるようなことをしてしまったのでそこは修正したいです」

 

――福田大晟(商1=中部大春日丘)選手復帰しましたけどいかがでしたか

 「すごくうれしいです。待っていたというのもあったので。(久しぶりに一緒にプレーをして)良かったと思います」

 

右フランカー福田陸人(法4=国学院栃木)

――試合後のチームの雰囲気はいかがでしたか

「どのメンバーも、4年生とかが泣いて『ナイス』と言ってくれたのが、うるっとくるものがあって、やっぱ勝って良かったとすごく感じますね」

 

――早大のプレーはいかがでしたか。

「BKの展開力とか継続力がすごいなと思って、それで僕らのスキを突かれて、ディフェンスで抜かれてしまったシーンが何個かありました。そういうところで僕らもしっかりできればというところなのですが、アタックがすごかったです」

 

――次は国立競技場でのプレーですが、どのようなプレーをしてきたいですか。

「初めての国立なので、緊張もあると思うのですが、自分のやってきたことと仲間を信じてやりたいと思います」

 

ナンバーエイト大石康太(営4=国学院久我山)

――試合のテーマである『トラスト』は体現できたしたか。

 「『トラスト』を表せたところとしては誰かがタックルミスをしたときです。今日自分がしてしまったのですが、そういう場面で蓮(飯沼・営4=日川)がタックルで内側サポートしてくれたり、抜かれても全員で帰ってきてトライさせないディフェンスをするといったことがありました。年間を通してやってきたこと、やらなければいけないことを信じてできたのは本当に良かったと思います」

 

――反則数が減りましたが、振り返っていかがですか。

「ポゼッションで言ったら前回の早明戦より多くないかなと思うのですが、アタックしながらのペナルティはそこまで多くなかったと思います。ディフェンスに関しては、天理戦の時からラインオフサイド2、3回あったり、なくすことができるペナルティがまだまだあるので、個人的に反則が少なくなった印象はないです。そこは次の課題でもあると思います」

 

――試合後のチームの雰囲気はいかがでしたか。

 「早稲田に3連敗していた中で負けられない試合だっただけに、早稲田に負けたくないというところでしっかりゲーム前にチーム全体としてまとまれたというのは良かったと思います。これで終わりではなくて次があります。そこに向けて今日のリカバリーをして、次に向けて準備をするだけだと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[ラグビー担当一同]


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