(50)全日本大学選手権大会 準決勝対駒大戦 試合後コメント

サッカー
2021.12.19

栗田大輔監督

――今年度は駒大に公式戦で4戦4敗でした。駒大との力の差はどのようなところにあると思いますか。

 「土信田くん、宮崎くん、荒木くんの駒大3トップがセカンドボールを回収しながらゴールに近い所で押し込んでくるというのが今年度の駒澤のスタイルです。3人の関係が良く、ワンチャンスで決める形を持っているということが今年の駒澤の強みだと思います。勝てるチャンスはこの4試合の中にもたくさんありましたが、結果として全て負けているということは、チームの実力が駒澤の方が上だったと認めざるを得ないのかなと思いますし、実直さやひたむきに走り続ける姿勢は今年の駒澤さんの素晴らしいところだと思います」

 

――今年度は苦しみながらのチーム作りでしたがいかがでしたか。

 「コンパクトにハイプレスをかけながら人とボールが動く。そこに個人の強さを絡めながらみんなで詰めていくというスタイルは今年も貫きながら1年間戦ってきました。ケガ人などの影響でメンバーがなかなか固定化していかないという状況でしたが、インカレでようやくチームの形が定まりました。タイトルは取れなかったのですが、チームとしても選手個人としても大きく成長した1年だったと思います」

 

――年生はなかなか下級生の頃に出場できず、前評判の悪い世代でしたが、今年1年の成長にはどのような評価をしますか。

 「この4年間でサッカー面はもちろんですが、人間面での成長は学連幹事長の後藤(大輔マネジャー・商4=愛知県立千種)を含めてとても大きかったです。選手の14人、後藤も含めた15人が一回りも二回りも成長して社会に旅立っていくことが一番喜ばしいことです。そういった意味では全員が成長した4年間で、その成長曲線は非常に大きいものだったと感じています。また、今年度はたまたま創部100周年という節目に巡り合ってしまった4年生でした。石井(優輝主将・政経4=昌平)がキャプテンとして重責を感じ、ミーティングで4年生がもがいている姿を見てきたので、最後のインカレではそれを忘れて楽しんでもらって、明治のサッカーを体現して、笑顔で終わってほしいと僕自身思っていました。今日負けてしまったのは自分の力不足だと思います。ただ4年生は本当に大きく成長したと思います」

 

石井

――試合を振り返っていかがですか。

 「今日の試合を振り返って、DFとしてあの時間帯に連続失点してしまったというのは、とても響いてしまったかなと思います。駒澤がどうこうではなく、明治のサッカーをやろうというテーマで臨んだのですが、そこの質が低かったかなと思うので、自分たちの力不足で負けてしまったのかなと思います」

 

――前半は2失点しましたが、後半に向けてどのような修正をしましたか。 

 「DF目線で言うと、後半から太田を入れて太田と赤井の2トップになって、テンポを出しながらサイドから攻めて、最終的にはクロスを入れて仕留めるという狙いが前半と変わったところだと思います」

 

――進路が懸かった大会でしたが、本大会を振り返っていかがですか。

 「個人的としてはまだ進路が決まっていない中で臨んだ大会でした。2、3回戦と無失点で試合を終えることができたのは良かったと思いますが、プロになるためにはチームを勝たせられる選手であることが大切だと思っているので、今日の0―3という敗戦を通して考えたときに自分はまだまだ全然足りていないなと感じました」

 

FW藤原悠汰(政経4=広島皆実)

――試合を振り返っていかがですか。

 「今季、リーグ戦など3試合で駒澤に一勝もできてないという中で、駒澤のサッカーがどうというより明治のサッカーを体現して勝とうというのがテーマでした。真っ向勝負を挑みましたが、止めるべきところで決められて、決めるべきところで自分が決められなかったのが敗北につながったのかなと思います」

 

 

――前半は2失点しましたが、後半に向けてどのような修正をしましたか。 

 「FWとしては太田を入れたことでターゲットが2人になって、自分が抜け出したり、こぼれたりしたところに入っていこうという思いがあったのですが、そこを決めきれなかったことが大きかったのかなと思います」

 

――進路が懸かった大会でしたが、本大会を振り返っていかがですか。

 「自分の就活も考えながらの大会で、初戦と3回戦でゴールを取れたというのは良かったと思うのですが、こういう大事な試合で点が取れないのはまだまだだなと思います」