(78)~playback~ 江藤良「常に100%で取り組む」

ラグビー
2021.11.29

 「強い明治を取り戻す」。新体制発足時、飯沼蓮主将(営4=日川)はスローガンに込める意味について言及した。3連覇の懸かる関東大学対抗戦、そして日本一奪還に燃える全国大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生に明大での4年間についてとラストシーズンへの意気込みを伺いました。

 

 第22回は江藤良(文4=報徳学園)のインタビューをお送りします。(この取材は10月30日に行われたものです)

 

――ラグビーを始めたきっかけを教えてください。

 「父親が会社のチームでラグビーをやっていて、面白そうだなと思い近くのラグビースクールに通い始めました。父は今でも試合を見に来てくれて、アドバイスをくれます」

 

――明大を選んだ理由を教えてください。

 「中学校から報徳学園なのですが、小さい頃から報徳のラグビーを見ていて梶村(裕介・平30政経卒・現横浜キヤノンイーグルス)選手にずっと憧れていました。その人が報徳から明治に行っていて、僕も同じ明治に行きたいと思って選びました」

 

――実際に明大に入って、最初の印象はいかがでしたか。

 「僕たちからしたらタレントばっかりで有名人しかいなくて(笑)。すごいチームやなって思いました」

 

――4年間の中で一番印象に残っている試合はありますか 。

 「あまり印象に残っている試合はなくて、全部大体覚えています。どの試合も今の自分につながっている試合だと思うので全部大事な試合だと思います」

 

――毎日の練習で意識していることはありますか。 

 「どのプレーや練習でも常に100%で取り組むということは毎日意識しています。少しでも気を抜いたら周りはすごい選手ばかりですぐに抜かれてしまうので常に集中して全力でやっています 」

 

――4年間できつかった時期はありますか。 

 「やっぱり去年です。夏はAチームで出させてもらっていたのですが、一つの練習試合で全然うまくできなくて、そこから下のチームに下がってしまいました。自分自身、Aチームスタートだった分、Aチームから外されてしまってモチベーションが低くなってしまいメンタルがきつかったです」

 

――その時のモチベーションはどう戻しましたか。

 「技術は廣瀬(雄也・商2=東福岡)とか樹(児玉・政経4=秋田工)にまだ追い付いていなくて、そこをどうやって改善するかを考えました。ただAチームに出たいと考えるより、まずうまくなりたいし、強くなりたいと常に考えながら過ごしていました」

 

――後輩に伝えたいことはありますか。 

「下にいる期間がどんなに長くても自分のことを見つめ直してそこで腐らないでほしいです。努力しないと試合には出られないし、ましてやこんなタレントチームだったら普通の努力だったら絶対に無理だと思うので、しっかり自分を見つめ直してどんどんチャレンジしていってほしいなと思います」

 

――改めて江藤選手にとって〝MEIJI PRIDE〟はどういった意味がありますか 。

 「僕の解釈はいつどこで誰に見られても恥ずかしくないプレーや行動、言動をしていくことが大事だと思っていて、それがすべてだと思います。明治であることを誇れるプレーや言動をするということです」


――最後に意気込みをお願いします。

 「ここから強い相手が続いていくので、一戦一戦自分たちの持ち味を生かして戦っていきたいです」

 

――ありがとうございました。

 

[宇野萌香]

 

◆江藤 良(えとう・りょう)文4、報徳学園高、181センチ・91キロ

 「話に説得力がある」(児玉)という江藤。しかし江藤自身は大勢の前で話すことは苦手。「あがり症なのかは分からないのですが緊張しちゃいますね(笑)」