(74)全日本大学駅伝事後インタビュー⑤/橋本大輝、尾﨑健斗

競走
2021.11.11

 11日に開催された学生三大駅伝の2戦目、全日本大学駅伝(以下、全日本)。箱根駅伝予選会(以下、予選会)からわずか週間というタフなスケジュールを乗り越え、8人の戦士が伊勢路を駆け抜けた。手堅く襷をつなぎ、上位争いを繰り広げ7位でフィニッシュ。年連続のシード権を獲得し、彼らが次に見据えるのはいよいよ箱根駅伝だ。今大会で得た自信を胸に、さらなる高みを求めて彼らは走り出す。

 

 第5回は橋本大輝(営4=須磨学園)、尾﨑健斗(商1=浜松商)のインタビューです。(この取材は11月7、9日に行われたものです)

 

橋本

――7位でのシード権獲得という結果についてどう思われますか。

 「何とかシード権は取れたのですが、当初掲げていた5位以内を達成できなかったのは少し悔しい部分があります」

 

――全日本での走りを振り返っていただけますか。

 「淡々と監督に指示された2分57から3分切りというところで、最低限自分の走りができたかなと思います。しかし、青学大や駒大の選手が後ろからきて、付いていったら失速するというふうに感じてしまい、勝負をしなかったという面では自分の弱いところがあると思います。これから箱根に向けて鍛えていく部分が分かったレースだったなと思います」

 

――区間4位という結果について、満足度はどのくらいありますか。

 「80点くらいだと思います。『もう少しハイペースで刻んで殻を破るレースをしても良かったのでは』と(監督に)言われましたし、自分の限界まで追い込み切れなかった部分はあるので、箱根に向けては120パーセントの力を出していきたいなと思います」

 

――事前取材で、一般生でもここまでやれるということを証明したいと話していましたが、その目標は達成できましたか。

 「まだ目標としている中大の中山さん(現HONDA)には届かないですが、一般生からでも戦うことができると証明できたと思います。さらにこれからチームの主力に成り上がっていけるというのを証明していきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

尾﨑

――全日本の走りの振り返りをお願いいたします。

 「厳しい走りとなってしまって、チームの足を引っ張る形にはなってしまいました。悪かったで終わるのではなくしっかりと今の現実を受け止めてまたここから練習を継続していこうといいますか、今やれることを精いっぱいやっていこうと思いました」

 

――今大会はルーキーも多く走っていますが、尾﨑選手にはどう見えましたか。

 「同じ1年生には負けたくないと思っていたのですが、終わってみれば全然歯が立たなかったといいますか、大きく力の差を見せつけられてすごく悔しい思いをしました。悔しいで終わらずここから時間をかけてでもやるべき練習をやって、上級生になっていくにつれてしっかりといい勝負ができるもしくは勝てるようになりたいなと思っています」

 

――全日本の中で特に印象に残った選手はいらっしゃいますか。

 「僕は4区を走った小澤大輝さん(政経3=韮山)がすごく印象に残っています。1年生の時から結果を出していたのですが、三大駅伝は一回も走っておらず小澤さん自身もケガなどで悔しい思いをしていたと思います。ようやく今回走ることとなって区間上位の走りで駅伝らしい走りができていたので、さすがだなと感じてすごく印象に残っています」

 

――今後への意気込みをお願いいたします。

 「今回予選会に引き続きチームの一員として走りで貢献できたのですが、苦しい走りとなったので箱根でもチームの一員として走るだけではなく、結果でも貢献できるような走りができるようにこれからも練習を精いっぱいやっていきます」

 

――ありがとうございました。

 

[競走部担当一同]

 

第98回箱根駅伝まで、あと52日。