

【後編】中スポ・明スポ合同企画 箱根予選会直前!「井上三浦×鈴木手嶋 対談インタビュー」
箱根駅伝予選会まで残すところあとわずか。前回の箱根駅伝では、惜しくも11位、12位でシード権獲得を果たせなかった明大と中大。どちらも古豪と呼ばれ、今の箱根路での再起を狙う者たちだ。悔しさを糧に、コロナ禍にも負けずに積み上げてきた実力を、立川の地で見せつける。
今回はそんな両校の主将とエースとのオンライン対談を実施。中大からは井上大輝主将(中大)、三浦拓朗(中大)。明大からは鈴木聖人駅伝主将(政経4)、手嶋杏丞(情コミ4)が参加。お互い陸上競技にすべてをかけてきた戦友であり、ライバル。いつもとはまた違った視点で両大学の姿に迫った。
(この取材は10月3日にオンラインで行われたものです)
前編は中スポWEBにて掲載中です!是非ご覧ください。
――では、ご自分のチームでここだけは負けない、というところを教えてください。
井上
「やはり、今年1年間チーム全体一体感が上がって、全員が僕達の見ているこの4年間の中では一番ストイックにやっていると思うので、それが個人の結果とか主要大会とかで、箱根で中大はシード権を一回も取れてないので、今年は違うという変化を見せたいので、懸ける思いみたいなところでいきます」
三浦
「今年は初めて9年ぶりに全日本駅伝に出場できるということだったり、変えることのできる年なので、挑戦する心は今の中大にはあるのかなと思います」
鈴木
「コロナ禍で窮屈な思いもしているなかで、より箱根に対する思いというか、ミーティングの回数もかなりやって、箱根に対する思いが強くてそこへの思いは負けないなというのと、あとはチーム一人一人個性が強いので、そこも負けません。めっちゃ髭を伸ばしているやつもいれば2年生で坊主にしているやつもいるので、個性あふれる人が多いですね笑」
手嶋
「鈴木が言ったことと同じなのですが、個性あふれるところですかね」
――誰が個性的だなと思いますか?
手嶋
「皆が思っている以上に鈴木はヤバイと思います。取材とかでは真面目なイメージありますけど、ちょっと抜けているところがあるというか、ちょっとじゃないんですね、いい意味でバグっているというか」
鈴木
「いや、手嶋には言われたくないですね笑」
手嶋
「皆、表向きは真面目だけど、裏ではわちゃわちゃやっているというか、ギャップの差はスゴいと思います笑」
――中大側で個性的だな、と思う選手はいますか?
三浦
「そうですね、自分の後輩になるのですが、寿司が合体してロボになっているTシャツ着て寿司食いに行っている後輩とか。すみません、何回も湯浅仁(中大)の話になってしまって笑」
井上
「そういえばなぜか中大ではルービックキューブが流行りだしていて、2年の中野翔太(中大)を筆頭に流行っているというところを個性だと思います」
――手嶋さんのほうから湯浅選手について。
手嶋
「自分のほうでは真面目だったという印象しかなくて、たまにはっちゃけていたくらいで。さっき言ったみたいな寿司のなんちゃらみたいなレベルではなかったと思うので、中大に行ってからそういうことを教えてくれる先輩がいたのかなと、井上選手を筆頭にいたのかなと思います笑」
井上
「その通りです笑。でも寿司のTシャツは三浦も持っているので、主犯格はコイツです笑」
三浦
「ま、でも高校時代にも色々あったと思うので、そういった意味では手嶋にも責任があるのかなと感じますね笑」
――それぞれの個性強さが良く分かりますね笑。では、お話を戻しますがシード権獲得のためにすべきことや解決すべきことがあれば教えてください。
井上
「……………急に真面目な話になると頭が笑。そうですね、僕たちは箱根のシード権を取れるじゃないかなと思ってスタートラインに立っても取れてないというのがあるので、しっかりと持っている力を出し切るのが大切なのかなと思います」
三浦
「自分はまだ完璧なエースとして力を発揮することができてないので、まだまだエースとして語るには力不足なところがあるので結果を残すことが課題だと思います」
鈴木
「常に言っている勝ち切る走りというか、1秒を削り出す走りを。流れがいいときは力が発揮できるチームなのですが、流れが来ないときに慌ててしまって本来の力を出しきれない選手が多くいるので、そういった意味ではどんな状況でも力を出しきれるタフな選手を目指していけば、自然とトラックのタイムとかでも他大比べても力ある選手は多いので、そこをしっかり改善できれば強いと思います」
手嶋
「明大の良さはスピードだと思うのですが、その分スタミナのない選手が多いというのは夏前から監督含め皆分かっていたと思うので、それで夏合宿は4年間で一番走ったり、距離も指定されていて相当タフになったと思うので、そういう課題が克服できたので、それが本当に克服できたかどうかも予選会で走ってみないと分からないので、そこでできなかったら新しい課題克服の仕方を考えていければと思います」
――予選会と全日本の間が2週間しかありませんが、その間のプランとか今ありますか?
井上
「シーズン始まった当初からそこが短いということは分かっていたので、この夏明大もうちもスタミナを意識する合宿だったと思うので、それをこなすというのと、選手層の厚さから調子のいい選手を出そうというのは掲げていたことなので、さっき夏の仕上がり等も聞かれましたが、タフさとかがしっかり見せられればやってきたことがつながってきていることになると思います」
三浦
「期間が短いというのは毎年のことなので、チームとしてはシード権を取るという目標はちゃんとあるのですが、自分個人としては全日本駅伝に関しては自分たちの周りで経験している人がいないので、いい意味で挑戦というか、楽しんで走るのが個人的には一番なのかなと思います」
鈴木
「2週間しかないのですが、自分たちは予選会のほうは1位通過とか着順にはとらわれず、確実に予選会を突破できるように。まだ監督から指示はないのでどういう流れになるかは分からないのですが、集団でまとまってゴールすれば確実に通過できるので、そこで体力を使いすぎず、全日本にしっかり走れるように。予選会は集団でまとまって走れればいいかなと。中間層の選手も多くなってきているので、予選会走っても全日本でいい走りをする選手もいるかもなので、そのコンディションでやっていけば問題無いと思うので、シード権獲得と全日本3位を目標に頑張っていきたいです」
手嶋
「自分も鈴木と同じで二本あるので、余力を残して走りたいと思っていて、予選会を軽く見ているわけではないですけど、全日本を考えたうえで集団でゴールして余裕を持たして全日本に向けていきたいと思っているのである程度予選会でハーフの感覚を思い出していきたいと思っています」
――予選会での下馬評が明大、中大ともに高いと思いますが、それについては。
三浦
「メディアの皆さんは昨年度の結果を見て予想していると思うのですが、昨年度の予選会は上級生が出ていたりしていて、今年は去年出てない選手が多く出たりしていたので、そういうところでおごらずに走れたらいいなと思います」
井上
「僕も昨年度の戦力が良かったからとか今年は良いとか、そういう理由ではあまり考えてなくて、通して言っていることなのですが、一体感を出して今ある戦力を最大限出すことを意識しています」
鈴木
「去年箱根を走った選手が多く残っていてメディアとかからは明大は期待されていますが、自分たちはそこに意識は置かず、持てる力を出し切れればいいなと思っていて、今年の創価大みたいにまさか、みたいな。この夏どの選手が急成長しているかも分からないので、自分たちが100%出せるように、流されないように自分たちの芯を持って自分たちの力を出し切るだけだと思います」
手嶋
「自分も流れない感じで、昨年度の箱根とかも全日本の結果から優勝狙えるのではないかなど、流された結果、結果が出なかった部分があるので、しっかり自分たちの意識を持って流されないことが大切かなと思います」
――中大は駐屯地コースを昨年度走っていますが、どういう特徴がありますか?
三浦
「その特徴を言ってしまうと明治さんに有利になってしまうので笑。あまり言わないですけど、戦車とか通るので道路が固くて、足にダメージがくるので想像よりタフなレースを想定していたほうがいいと思います」
――ですよね笑。では最後にする質問としてはおかしな質問になりますが、この取材企画を依頼されたときの率直な気持ちを教えて下さい笑。
井上
「え?えぇ?みたいな笑。僕以外の3人はすごく強い選手なので、そういう緊張感とか、手嶋選手はよく話を湯浅から聞いているのでどういう人なのかなとか、鈴木選手も非常に強い選手なので、どういう人なのかなと思っていたので、こういう機会を設けてくださってありがたいです」
三浦
「やっぱり手嶋とはちゃんと喋ったことがなくて、SNSとかで喋ったことはありますけど、いい機会をもらえたなという感じです」
鈴木
「セッティングされたときは何で中大なのかな〜と。別に嫌とかそういうのでは全然なくて、どちらかというと早大とかと交流が多いので。普段から中大と関わりを持つ機会は少ないので、三浦はもともと知っていましたが、井上くんは、橋本(大輝・営=須磨学園)と仲良くていろいろ話を聞いていたので。まぁSNSを見ている感じではふざけている2人なんだろうなと笑。コスプレとかしていたりとか、絶対おちゃらけるタイプだと思って、想像と同じで、キャプテンらしいというか、選手としてはリスペクトしていますけどライバルとしては負けたくないので試合では負けないつもりなので、頑張っていこう笑」
手嶋
「まぁ、三浦と鈴木が絡んでいる時点で似た者同士だとはわかっていたので笑。湯浅と仲良いと明スポから聞いたときに『…………あぁ』みたいな感じで予想通りだったので、湯浅がおちゃらけるようになったのも素晴らしい先輩のもとにいたからだと思うので色々聞けて良かったです笑」
井上
「すみません、一ついいですか?」
(ここでまさかの湯浅選手乱入)
湯浅
「手嶋さん!」
手嶋
「誰だよ〜〜笑笑」
湯浅
「自分です!」
手嶋
「一ついいですか、自分こんな髪生えている子知らなくて、五厘でタオル引っ掛けたら付いてくる湯浅君しか知らないので、画面に見えている子は知らないですね」
三浦
「ちょっと湯浅に戻してからまた映しますね笑」
鈴木
「宮崎日大だよね?ホントに明大も宮崎日大はヤバいやつしかいなくて…。流石宮崎日大ですね笑。あ、そうだ、助川元気にしている?」
三浦
「助川(拓海・中大)とはよく一緒にゲームとかしています!助川も鈴木君の真似でルーティン作りたいって言って、カレーうどん自分で作ってルーティンにしています。そういう意味では水城高校もヤバいのかなと思います笑」
鈴木
「ヤバくないヤバくない笑!」
井上
「橋本と大西(理久・商4=須磨学園)どうですか?」
手嶋
「橋本はハーフだと自分負けるかもしれないです…」
中大一同
「えぇっ!?」
鈴木
「皆が思っている10以上橋本ヤバイよ!ホントに強い!盛ってないからね!皆リスペクトしている、覚醒している、一般生のなかで5000も歴代早いから。中大の中山さんくらいになると思う。注目してほしい。」
手嶋
「何なら離されかけた。」
鈴木
「大西もなんやかんや真面目にやっている感じ……だね…」
中大側
「コレはやってないな笑」
手嶋
「練習はしっかりやっているんだけど、生活面で監督を怒らせてしまうことが…」
三浦
「吉川(陽・営2=西脇工業)も聞きたいです」
鈴木
「同じ部屋人だよ!今出かけているけど…、大西と吉川も仲良いよね」
手嶋
「ハッピーセットって感じ」
井上
「俺と湯浅みたいなもんだな笑!!」
鈴木
「大西は後輩から慕われていて、まとめてくれているね」
鈴木
「質問いいですか?中大とかはコロナ禍とかで制限厳しい?」
三浦・井上
「寮内でマスクしましょうくらいで。外出は自由です」
鈴木
「フリーはいつ?」
三浦・井上
「月曜です!」
鈴木
「あ、吉川)来た!(吉川選手も一時乱入)ほら元気にやっているぞこいつ!」
吉川
「お久しぶりです!」
鈴木
「俺がビシビシ鍛えているよな?!」
吉川
「ホントにその通りです…怖いです」
三浦
「いじめられているんじゃないの?笑」
吉川
「ボコボコです…」
鈴木
「最後に1つ!手嶋がさっき鈴木はヤバいみたいに言っていますが、手嶋もヤバイっていう話を!俺と丸ちゃん(幸輝・文4=佐久長聖)と手嶋はヤバイと!!」
手嶋
「自分がヤバいなら湯浅がヤバくなったのも自分のせいですね。でも湯浅が中大に行けたのも自分の1年の時からのお世話が効いたからだと思うので」
湯浅
「それはほんとにもうあります!笑」
――湯浅選手、一番お世話になった選手をあげるなら笑?
三浦
「難しいぞ笑?」
湯浅
「井上さんと拓朗さんには日頃からご一緒させてもらって、練習も普段から先頭で引っ張ってくれたり、お世話してくださったり……」
三浦
「(小声)勉強、勉強!」
湯浅
「あぁ、勉強もはい…お二人にはほんとに感謝しています!手嶋さんも最初の部屋長が手嶋さんだったので、手嶋さんにも感謝しています」
手嶋
「よく言った!」
(一同笑)
――では、これくらいにしておきましょう笑!皆さん、本日は取材を受けてくださり本当にありがとうございました!!
一同
「ありがとうございました!!!」
――終
(聞き手:中大スポーツ陸上競技部担当、明大スポーツ競走部担当)
「中大スポーツ」新聞部
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