(番外)加藤がJ2・東京ヴェルディへ来季加入内定!/選手コメント
9月17日、DF加藤蓮(営4=北海道コンサドーレ札幌U―18)のJ2・東京ヴェルディへの来季加入内定が発表された。明大入学時の目標であったプロへの道を実現し、チームとしてもDF岡庭愁人(政経4=FC東京U―18)、MF稲見哲行(文4=矢板中央)に続く3人目のプロ内定者となった。
加藤のコメント
――プロ入り内定おめでとうございます。現在の心境はいかがですか。
「自分自身の目標であったプロサッカー選手というキャリアを踏めたことをうれしく思っています。また、より一層自覚と責任を持ってさらに上を目指して頑張っていこうというふうに思っています」
――東京ヴェルディにはどんな印象をお持ちですか。
「練習参加をした時の印象としては、攻撃が特徴のチームだと思いました。攻撃を重視したサッカーで、各ポジションにうまい選手がいてポジショニングをうまく取りながら攻撃するという印象が強いです」
――コンサドーレ札幌ではなく、東京ヴェルディという新しい舞台でのスタートとなりますがいかがですか。
「新天地で新たな気持ちを持ってプロのキャリアを踏むということで、東京ヴェルディさんはJリーグを引っ張ってきた歴史と伝統のある素晴らしいチームなので、自分自身うれしいです。プロサッカー選手も社会人なので、自分で稼いで上を目指して戦っていく必要があります。そういった覚悟を持って取り組んでいきたいと思います」
――内定が決まった際の周りの人からの反応はいかがでしたか。
「連絡をたくさんもらいました。家族はもちろん、友達やお世話になったスタッフの方々が『おめでとう』と率直に喜んでくれたので、自分自身もうれしかったです」
――栗田大輔監督から何か声は掛けられましたか。
「自分の特徴や能力が評価されて、来シーズンからプロのキャリアを踏めるということは大事ですし、まだここでとどまるのではなく、さらなる高みを目指して頑張って欲しいというお話がありました」
――稲見選手と同じチームに内定したことについてはいかがですか。
「同期から2人が東京ヴェルディに内定したのは心強いですし、また同じチームメイトとプロの舞台で切磋琢磨(せっさたくま)できるというのはとてもうれしいです。昨年度も東京ヴェルディに明大の先輩が加入しているので、その方たちとまた一緒にプレーできることもうれしいです」
――東京ヴェルディからはいつ頃から声が掛かっていましたか。
「6月の中旬から下旬です。栗田監督を通して東京ヴェルディさんが気にしてくださっているというお話をいただきました」
――Jリーグで対戦したい選手はいらっしゃいますか。
「長友佑都選手(平21政経卒・現FC東京)です。FC東京はJ1で東京ヴェルディはJ2なのですが、明大の顔となる選手で海外を経験してまたJリーグに戻ってきたということで大先輩が帰ってきたという感じです。名門のチームで世界と戦ってきた選手なので是非対戦したいです」
――昨年度までなかなか出場機会に恵まれませんでしたが、苦労したことは何ですか。
「自分に足りないことをまず明確に見つけ出して、それを地道に毎日積み上げるというのが大事だと思っていました。栗田監督やスタッフの方から言われたことから、良かった点や悪かった点を分析して積み上げるということが大変でした。毎日考える作業というのを増やして、同じポジションで試合に出ている選手を見て、試合に出るためには何をしたら良いのかを重要視して心掛けていました」
――今年度は13試合出場されていますがいかがですか。
「4年生としてチームを勝たせなければならない立場であったり、チームを引っ張っていかないといけない立場でもあるので、責任と覚悟を持って今シーズンをスタートしました。最初の公式戦などはチームとしてもまとまっていましたし、全員が同じベクトルで戦うことができていました。ですが一度チームとしてうまくいかない時期があって、そういうときに大切なのは4年生の存在だと思い、4年生がチームを引っ張り下級生とコミュニケーションをうまく取っていました。後期リーグ戦からは、前期とは違う明大を取り戻すことができているのではないかと思います」
――コンサドーレ札幌U―18での思い出はありますか。
「プリンスリーグで優勝することもできましたし、同期が筑波大や法大といった名門の大学に入ったり、1人はトップチームに上がることができたので、同期としてとてもうれしかったです。そういった強くてうまい同期と一緒にやれていたというのはうれしいです」
――ご自身の強みは何だと思われますか。
「ポジションはSBなのですが、明大が大事にしている三原則(球際、切り替え、運動量)は自分の強みだと思います。1試合を通して一対一の守備では絶対に負けないというところであったり、攻撃面では90分走り続ける体力や運動量というところが自分の武器です」
――ご自身の強みは東京ヴェルディでどのように生かすことができると思いますか。
「練習参加や練習試合をした際に、自分の強みを生かすことができたと感じています。具体的には一対一の守備では絶対に負けないということであったり、守備面では失点をしないというところで貢献できると思います。また、1試合を通して戦う姿勢や走り負けない姿勢はプロに行っても貢献することができるというふうに感じています」
――ご自身の今の課題は何だと思いますか。
「課題は常に考え続けるというところで、1つのプレーが切れると頭が止まってしまうという状況がまだまだあります。いつ何が起きるのかという予測を立てたり、緩急の判断をするという部分が課題だと思っているので、日頃の練習から取り組んでいかなければならないと思います。また技術の部分でもプロのレベルに追い付くために一つ一つのプレーにこだわってやりたいと思います」
――練習参加された際に大学サッカーは通用すると感じましたか。
「明大サッカー部には三原則というものがあって、球際、切り替え、運動量というところがチームのベースとなっています。それをベースにどこに行っても通用するような練習を積み重ねているので、プロにも通用すると思います。そういったところが明大の強みでもありますし、自分の強みでもあると思っています」
――明大での4年間で大変だったことはありましたか。
「下級生のころにやった仕事ですね。上級生にいろいろ怒られたり、遅くまで同期とぶつかり合ってミーティングを重ねたり、サッカー面以外の部分でつらい思いをしました。逆にその経験があったからこそここまで積み重ねることができましたし、人間としても成長することができたので、つらかった分今となってはより4年生の色を出せているのかなと思います」
――明大で1番学んだことは何ですか。
「サッカー以外の面であれば、人間性の部分ですね。明大体育会サッカー部はプロの養成所ではなく、人間形成の場であるというのがベースとしてあります。人として成長した上で、自分たちが目標としているサッカー選手になるということが大事だと思っているので、そこが一番自分が成長できた部分だと感じています。」
――人間力が形成できる要因は何だと思いますか。
「人間力を形成できる要因は、仕事を通して同期でぶつかり合ったり要求し合ったり、上級生から言われて自分たちや自分で考えたりという作業を繰り返していくことにあると思います。そして上級生は1年生の頃からそれを積み重ねているので、4年生が下級生に言うことは本当に説得力があります。そんな背中を見ていたから自分たちもやらなければならないことが身に付いたのだと思います。同期や全体で行われるミーティングも人間力を高める秘訣(ひけつ)だと思います」
――影響を受けた選手はいらっしゃいますか。
「自分が1年生の時に4年生でキャプテンを務めていた岩武克弥選手(平31政経卒・現横浜FC)です。チームを支えていて明大サッカー部を体現している方でした。自分も同じポジションとして背中を追ってきた選手なので一番影響を受けました。日頃から取り組む姿勢など、サッカー面だけでなく人間性も素晴らしい人なので目標にしている選手の1人です」
――同期への思いはありますか。
「自分たちの代は本当に誰もプロにいけないと思っていました。能力の高い選手が集まっていたわけではないので、岡庭(愁人・政経4=FC東京U―18)や稲見(哲行・文4=矢板中央)がプロの舞台に踏み入れるまで成長してこられたことは、自分たちの4年間積み重ねたもののおかげだと思います。自分たち同期は仕事面で苦しんだことから反骨心でサッカーを頑張ったり、同期とぶつかったり、逆に楽しい思いをしたりさまざまな思いを共にしてきました。なので、今年度タイトルを取りたいなという気持ちが強いです」
――残りの明大での時間はどう過ごしていきたいですか。
「残された時間はあと3ヶ月くらいなのですが、4年生として4年間の積み重ねを後輩に見せていきたいと思っています。今シーズンはまだ何もタイトルを取れていないので関東リーグ戦3連覇というチャンスが残っているのでプレーや行動で見せていきたいと思っているので、残りの3ヶ月間も本気でサッカーに向き合っていきたいと思っています」
――プロへの意気込みをお願いします。
「プロ内定が決まったのは、さまざまな人のサポートがあったのでそういった人たちに自分は感謝しなければいけないですし、家族をはじめとするそういった方々の思いを背負って戦っていきたいと思っています。また、自分はサッカーを通してさまざまな方に勇気や感動だったり夢や希望というのをもらってきたので今度は自分がプロサッカー選手になって人々を笑顔にしたりプレーを通して恩返しをしていきたいなと思っています。日々の練習やこれからも貪欲にチャレンジすることを忘れず成長していきたいと思います。東京ヴェルディに入っていち早くチームに貢献してチームを勝たせられる選手になりたいと思っています。そのためにもさらにステップアップしていきたいと思っています」
――ありがとうございました。
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