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ヨット部(前編)

ヨット 2021.04.02

 新型コロナウイルスの影響で多くの大会が中止になった昨年度。活動が制限される中でも選手を支えたマネジャーたち。今回はそんな縁の下の力持ちたちの声を発信していく。第2回はヨット部の井上和奏マネジャー(法4=聖園女学院)と千賀玲奈マネジャー(営2=共立女子)。前編では井上マネジャーのインタビューをお送りする。

千賀マネジャーのインタビュー記事はこちら


井上マネジャー

――ヨット部のマネジャーになったきっかけは何ですか。

 「体育会に入りたいなという思いはあったのですが、自分の身体能力がないと思ったのと、サポートできるようなことをしたいと思って、体育会のマネジャーに絞り新歓を受けていた時に、ヨット部の他の部活とは一味違うようなサポート内容というのに引かれました。遠征の運営に携わる上ですごく大事なポジションとして、マネジャーの存在価値を感じたため入部を決めました」

 

――仕事内容を教えてください。

 「私たちは神奈川県の葉山に合宿所を持っていまして、基本的に毎週土日2日間合宿所で寝泊まりをしてヨットに乗る中でサポートをしています。その中での仕事内容としては、大まかに2つあります。まず、合宿生活を行ううえでのごはん作りや会計などの事務作業の補佐みたいなことをマネジャーが担っています。2点目の方は、海上運営を手伝う仕事で、選手と一緒にゴムボートに乗って運転をし、選手の練習におけるサポート、ヨットの練習をするにあたって浮きみたいなものを打つだとか、レースの練習における運営を選手とゴムボートに乗って1日サポートをしています」

 

――他の部活にはない、ヨット部ならではだなと思う仕事はありますか。

 「ゴムボートでの運転サポートが、結構マネジャーが必要とされる部分がヨット部では大きくて、例えば他部活だったら選手が練習しているのを横目に見ながらタイム測ったりドリンクを渡したりというサポートだと思うんですけど、私たちが練習の場をつくったり運営の場をつくったりすることで初めて練習ができる、というような体制は他のスポーツとは全然違ったようなところかなとは感じます」

 

――マネジャーになる前と今で、自分の中で変わったことはありますか。

 「私は高校時代、ダンス部に所属していました。その時は群れの中におさまって、なるべくみんなと同じような動きをするというところが目的としてあったので、あまり自分自身の個性を出すというところは成長できていませんでした。それで大学に入ってこのヨット部のマネジャーを続けてきて、直接成績を収めることはできないマネジャーという立場でも、マネジャーは部の中核となって運営をすることが多く、いろいろなアプローチの仕方で勝利に携われるというところを学んでいく上で、自己成長とかやりがいというのをすごく感じていて、自分自身に自信が持てるようになりました」

 

――昨年度は両クラスでインカレ出場などされていますが、マネジャーさんから見て今のヨット部はどう見えていますか。

 「トップに君臨するというまでは大げさかなと思うのですが、自分が俯瞰(ふかん)的に見ていて、今のヨット部は結構右肩上がりの途中点にいるのかなというのは強く感じています。昨今のヨット部は両クラスインカレ出場ができていなかったりとか、成績が振るわなかったりする時期が続いたんですけど、自分が入ってからどんどん上り詰めているように感じておりまして、部活の雰囲気だったりというのもスイッチを入れるところは入れて、休むときは休むというオンオフの切り替えがしっかりあったりだとか、こういうコロナ禍に対しても積極的に練習ができるように監督陣とか大学にアプローチするという姿勢からも、結構上昇志向が表れているのかなと思っています。そのため、今ヨット部に入ってくれたら、きっと優勝が見られるのではないかなと思います」

 

――最後に、新しくヨット部のマネジャーになりたいと思っている人に向けてメッセージをお願いします。

 「ここでしかできない経験という幅の広さはどこの部活にも負けないのかなと感じています。大学で何か始めてみたいけど、何をしたらいいかよく分からないという人や、コロナ禍でずっと家にいて開放的なところで大学生活を楽しみたいという人がいれば、ぜひ私たちと合宿所で一緒に生活して、楽しみながら目標に向かっていけるような生活をしませんか?」

 

――ありがとうございました。


[金井遥香]


ヨット部ってこんな部活!

 私たち体育会ヨット部は現在プレーヤー21名マネジャー3名の計24名で活動しています。部員23名のうち、もともとヨットをプレーしていたのは8名だけ!他の15名は大学からヨットを始めました。マネジャーも現在は各学年1人ずつ所属しています。大募集中です!

 活動場所は神奈川県葉山町にあるヨット部専用合宿所と、すぐ近くの葉山港ヨットハーバーです。きれいな合宿所で仲間と一緒に寝泊まりして、仲が深まります!授業期間は毎週土日の2日間、長期休み(春、夏休み)は週4、5日練習を行っています。ヨットは競技の特性上、お金がかかりますがアルバイトで賄っている部員も多くいます!文系理系問わず、教職を履修する部員もいるので参考にしてください。

 2020年度は関東インカレ総合5位、全日本インカレ総合9位という結果に終わりました。今年度は全日本総合優勝を目標に掲げて活動していきます。私たちと一緒に海を駆け抜けて、共に全日本総合優勝を目指しましょう!


(写真はヨット部提供)


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