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(21)箱根直前特集(番外編) 山本佑樹駅伝監督インタビュー

明大スポーツ新聞 2020.12.27

 72年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。 

 今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします! 

 

 今回は山本佑樹駅伝監督のインタビューです。(この取材は11月27日に電話で行われたものです)

 

――現在の調子や、チーム状況はいかがですか。

 「秋以降は記録会で自己ベストを出す選手がとても多くて、全体的に足並みがそろって前を向いてやれているのが大きなところです。前回の記録会では鈴木聖人(政経3=水城)は結構足に不安があったりしたんですけども、大丈夫な状況ですのでもう走って欲しい選手は走れているという状況です」

 

――他校の動向についてはいかがでしょうか。

 「正直なところうちもトラックで1万メートル28分台の自己ベストをたくさん出しましたけど、他も同じように結果を出しているチームが多いので、そこはあまりあてにならないというか、好調な部分は他も同じだと思います。それに限らず、3強というのは全日本から変わらず強敵になると思いますし、そこに早大も入ってくるんじゃないかと思っているので、本当に混戦になるのではないかと思います」

 

――全日本大学駅伝で3位になって、変わったことはありますか。

 「いろいろな取材を受ける中で、『優勝を狙う』という言葉が出てくるので、そのあたりの期待の大きさと言うか注目の大きさを感じます。これまで優勝という文字が出てくることはほとんどなかったので、そういった意味では優勝という分かりやすい反応が出てきたと思います」

 

――3強を崩すために必要なことは何だと思われますか。

 「ここまで来たら、いかに本番でパフォーマンスを出すかというところなので、普段通り落ち着いて毎日の生活を繰り返すというのが大事だと思います。特に失敗せずに走るということはできているので、多少リスクを冒してでも爆発する走りというか、思い切った走りをするというのが勝負で必要になってくると思います」

 

――今年1年を振り返っていかがですか。

 「コロナの影響で練習ができなかったり試合ができなかったり、選手のモチベーションにとっては難しい状況が続いたと思います。ですが、自分の競技に対する気持ちというか、どうなりたいかと自分自身に問いかける時間が増えたので、メンタル面的な成長が大きかったかなと思います。それが本来持っている競技能力を引き上げるきっかけになったのではないかと思いますし、本当にこれだけ自己ベストを出す選手というのが上から下まで多くいるというのは、成長できた1年になったかなと思います」

 

――今年のチームのカラーをお聞かせください。

 「元々競走部は自主性というのは大事にしていました。低迷していた時期というのは、自主性というのか、自由というのか、我々の方での放置ということなのか、ということでもあったんですけど、今年は自主性というものが形になってきたような気がしています。1年1年良くなってきているので、来年はそれ以上のものを作っていくっていうのが伝統としてつなげていけるのではないかなと思います」

 

――箱根への意気込みをお願いします。

 「とにかく総合優勝を目指しますということになると思うんですけど、しっかり全力で出し切って終わりたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[金内英大]

 

第97回箱根駅伝まで、あと6日

 


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