

(64)関東大学対抗戦・帝京大戦 試合直前コメント
22日に控える次戦帝京大戦に向け、明大は八幡山で約1時間調整を行った。対抗戦優勝へ、絶対に負けられない大一番に掲げたテーマは〝challenger spirit〟。チャレンジャーの立場でひたむきに勝利を追う。
ナンバーエイト箸本龍雅主将(商4=東福岡)
――慶大戦から3週間はどのような調整を行いましたか。
「3週間で各ポジションで激しい競争がありました。それによって、メンバーの入れ替えがあったので、チーム力は上がっていると思います。日体大戦が中止となり、正直きついところはあります。慶大戦で出た課題を試したかった試合だったので、1つ成長の機会を失ってしまったとは思います。しかし、ずっと思っていても仕方ないことなので、練習を試合以上の強度でやろうという話をしました。練習の中でも課題を出して、修正するという作業ができたことは良かったです」
――帝京大の強力FWと対戦しますが、いかがですか。
「FWで引いてしまうと、苦しい試合になります。明治も同じく自信を持っているところなので、対戦は楽しみです。FWでチームを前に出したいと思います」
左プロップ中村公星(情コミ2=国学院栃木)
――スクラムで勝つため、どのような対策をしますか。
「自分たちのセットアップを崩さないということが1番大事です。低く、低く当たっていければ、絶対に勝てると思っているので、自分たちがやってきたことを試合で出すだけです。先発で出るのは初めてですけど、自分の仕事をやりぬきたいと思います」
右プロップ村上慎(商3=法政二)
――慶大戦後、特にセットプレーの部分でどのようなことを意識して練習に取り組みましたか。
「(慶大戦では)セットプレーでドミネートを意識して組んでいたのですが、結果としてあまり良いスクラムが多くなかったです。それからは、完全に相手を壊し切ることを意識して組みました」
右ロック髙橋広大(情コミ4=桐蔭学園)
――けがからの復帰戦です。試合に向け、どのような心持ちで臨まれますか。
「前半戦けがで出られず、チームを外から見ていました。自分が入ったらどうしようなどのイメージはできていて、気持ちもできています。すごく楽しみでワクワクしています」
左フランカー福田陸人(法3=国学院栃木)
――帝京大戦はどのようなプレーを心掛けますか。
「個人的にはジャッカルにこだわりたいです。2本以上取りたいと思います。そして、ペナルティをしないように、FWのアタックの精度を慶大戦の反省を生かして修正してきました」
右フランカー繁松哲大(政経4=札幌山の手)
――意気込みをお願いします。
「強い選手に対しては2人でタックルをして、止めていくことが大事です。受けずに前で止められるように強い気持ちを持って臨みます。慶応に負けて、僕たちは勝たなければいけない立場なので、帝京大のFWは強いですけど、ひたむきに体を当てて勝ちます」
スタンドオフ森勇登(政経4=東福岡)
――スタンドオフとして出場されます。
「スクラムハーフからのFWへのアタックが以前は同じパターンだと感じました。いろいろなパターンのアタックをスタンドオフとしてオーガナイズし、いいアタックができるようにしたいです」
左ウイング石田吉平(文2=常翔学園)
――意気込みをお願いします。
「慶大に敗れて気付いたことがたくさんありました。そのなかでこの3週間でミスの部分を修正できたことは良いことだと思います。体を張って、チームで一番声を出して、ボールが回ってきたら絶対ゲインするという力強い気持ちでいきたいと思います」
右ウイング猿田湧(営4=秋田工)
――帝京大戦への意気込みをお願いします。
「チームのアレンジメントで声を出して、ディフェンスを整えていきたいです。チームがこれからまたいい雰囲気になっていくための大事なゲームだと思うので、しっかりエナジーを出して勝ち切りたいと思います」
フルバック雲山弘貴(政経3=報徳学園)
――久々のスタメンですが、どのような心持ちで臨まれますか。
「先制点を取ることが大事です。過去3試合でも序盤に失点しているので、自分たちから仕掛けて先制点取ることができればチームに勢いがつきます。自分の役割はキックだと思うので、キックを使ってチームを優位に立たせられるようなプレーをしたいです」
齊藤大朗(商4=桐蔭学園)
――途中出場でどのようなプレーをしたいかビジョンはありますか。
「どういう流れの時に自分が入るか分かりませんが、とにかくチームを良い方向に持っていきたいです。インパクトを与えて、自分が入ったからチームが良い流れになったと思われるように、悔いを残さずがんばります」
関連記事 RELATED ENTRIES
-
(89)「同期と4年間やれたことが一番嬉しい」箸本龍雅主将 全国大学選手権終了後インタビュー
ラグビー 2021.02.23本連載最後の特集は、田中澄憲監督、箸本龍雅主将(商4=東福岡)による大学選手権後インタビュー。激動のシーズンに終止符が打たれた今、それぞれが口にする思いとは――。 本日は箸本主将のインタビューをお送りします。(この取材は1月2日に行ったものです) ――試合の振り返りをお願いします。 「相手の速いテンポでアタックをされて、明治がペナルティをしてしまって、自陣に入られてを繰り返しました。それで相手に得点を重ねられたことが試合全体の敗因だと感じています」 ――最後はスクラムを選びました。 「FWで拘りたかったので、チーム全員でスクラムを選択しました。最後は出し切るしかないと感じてプレーしていました」 ――整列の場面では一番早く動いていたのは主将としての意識ですか。 「そうです。落ち込んだ姿を応援してくださっている方々に見せるのは僕自身嫌だったので、最後まで自分らしくということであの行動をしました」 ――3月の取材では、プレッシャーは感じないと仰っていましたが、改めて主将を終えていかがですか。 「始まった時はコロナ期間で感じていませんでしたが、キャプテンをやりながら大変なこととか辛いことがたくさん出てきました。キャプテンってやっぱり大変だなと感じて、キャプテンの難しさを痛感した1年になりました」 ーー明大での4年間はいかがでしたか。 「自分を成長させてくれた場所であるし、同期に恵まれて、同期と4年間やれたことが一番嬉しくて、その中で明治としてラグビーをやらせてもらえて、人間的に成長させてもらったので感謝の気持ちで一杯です」 ――来年度のチームに期待することはありますか。 「今年は若いメンバーがたくさん試合を経験しているので、引っ張る選手はたくさん残っていると思います。バックローも4年生が多く抜けますけど、ロックも大きくて良い選手がいます。BKも多く残るのでまた持ち味の違ったチームになるのではないかなと思います」 ――次の目標を教えてください。 「まずトップリーグ1年目から出ることです。(日本代表については)逆にトップリーグに1年目から出られないと自分の中で日本代表は厳しいと感じています。まず日本代表になるステップアップの一歩がそこだと思っています。この先壁にぶつかるし、いろいろな課題や伸ばすべきところが見つかると思いますけど、成長し続けたいなと思います」 ――ファンの方へのメッセージをお願いします。 「本当に4年間たくさんの応援、大学の中でも明治のファンの方の応援が1番大きかったと思いますし、自分たちの力になったと思います。4年間いろいろな人に支えられてここまで頑張ってこられたのでファンの皆様には感謝しています。個人的には、またこれからどんどん成長して、活躍している姿を見せられるように努力していきたいと思うので、これからも応援よろしくお願いします。4年間応援ありがとうございました」 ーーありがとうございました。 [田中佑太]READ MORE -
(88)「今後、悔しさを自信に変えて、壁から逃げずに乗り越えてほしい」田中澄憲監督 全国大学選手権終了後インタビュー
ラグビー 2021.02.22本連載最後の特集は、田中澄憲監督、箸本龍雅主将による大学選手権後インタビュー。激動のシーズンに終止符が打たれた今、それぞれが口にする思いとは――。本日は田中監督のインタビューをお送りします。(この取材は2月2日に電話にて行ったものです)――大学選手権を振り返っていかがですか。 「結果的には目標としていたところには届かなかったので、そういう意味では残念です。しかし何よりも無事にシーズンが終了できたことには、一番ほっとしています。コロナ禍ということで、公式戦が行われるか分からない中、3カ月間活動を中止にして、再度合流してからチームを急ピッチに作ってきました。欲を言えばもう少し試合させてあげたかったというのはあります。中身の部分より、そういった部分で悔いが残っています。それでもいろいろと制限された中で、選手たちはよくやってくれたと思います」 ――天理大戦を振り返っていかがですか。 「強かったですね。天理大学さんが素晴らしいラグビーをした、それに尽きます」 ――今年1年間を振り返っていかがですか。 「新チームが始まってすぐにこういった状況になって、今までの当たり前、練習、合宿、試合が当たり前ではなくなりました。こういう経験は、自分も長い時間、ラグビーに関わっていますが、なかなかありませんね。全国的に(ラグビーが)できないというのは初めてじゃないですかね。どうすれば安全に試合ができるのだろうかなど、いろいろと工夫してやってきた1年でした。ズームでミーティング、面談をするようになったことで、どこにいてもコミュニケーションが取れるようになりました。そういう新たな発見もありましたね」 ――4年生の存在は改めていかがですか。 「学生スポーツにおける4年生のエネルギー、熱というものはチームに大きな影響をもたらします。それが大事だということをしっかりと理解して取り組んでいた学年ではないかと思いますね。しかし彼らの中で、決勝に行けなかったのは初めての経験でした。だから彼らからすれば、残念な結果しか残らなかったかもしれません。しかし逆に言えば、決勝に行く難しさ、チャンピオンになる難しさを実感したと思いますし、そういう悔しさを競技だけではなくて、今後の人生に生かしてほしいです。社会に出て普通に生活していたら経験できないことですからね。悔しさを自信に変えて、壁にぶつかった時に逃げずに乗り越えて欲しいです」ーーありがとうございました。[高智琉大朗]READ MORE -
(87) 全国大学選手権 準決勝・天理大戦 試合後インタビュー②
ラグビー 2021.01.03スクラムハーフ飯沼蓮(営3=日川)――ノーサイドの瞬間はどのようなお気持ちでしたか。 「本当に実感がなくて、終わっちゃうのだなと思いました。それでも切り換えないといけないと思い、帰りのバスではスマホのメモに足りなかったことを書きこみました。やっぱり今日が大切なので。今から新しい4年生で集まって話をします。次に向かって進む、今はそこにフォーカスしています」 ――改めて4年生の存在はいかがでしたか。 「みなさん人間性の部分で尊敬できる部分があります。本当に4年生の背中についてきたので、悔しいというか、寂しい気持ちでいっぱいです」 スタンドオフ森勇登(政経4=東福岡)――試合を振り返っていかがでしたか。 「特にディフェンスでは、外国人選手がいるのでツーインタックル、ダブルタックルの部分で目標を立ててやっていました。しかし、その部分で差し込まれる部分が多く、我慢できずペナルティーになってしまい、相手に優位なゲーム運びをさせてしまいました。そこが敗因だったと思います」 ――この経験をどう受け止めますか。 「監督からも言われたのですが、この負けをどう生かすかということが大事だと思います。悔しい気持ちもありますが、負けを負けで終わらせるのではなくて、切り替えて次のステージでも頑張りたいです。『敗者になるな』と言われました」 右ウイング石川貴大(政経4=報徳学園)――入りから流れが掴めなかった印象ですがいかがですか。 「そうですね。自分たちのミスからのペナルティが多くて、ペースがつかめませんでした。どんどん差し込まれて、得点を重ねられるのを許してしまいました。悔しいという一言に尽きます」 ――この舞台で2トライを取れたことはいかがですか。 「この大舞台で2トライを取れたということはすごく大きな経験になりました。今後も頑張っていく中でつながる経験になったと思います」 フルバック雲山弘貴(政経3=報徳学園)――来年に向けての意気込みをお願いします。 「最終学年なので引っ張らないといけない立場です。BK陣を引っ張りたいです。あまり喋るのは得意ではないですが、やっていかないといけないことだと感じています。4年生のために来年は優勝したいです」 齊藤大朗(商4=桐蔭学園)――後半どのようなプレーをしたいと思っていましたか。 「負けていたので、まずは自分の思い切ったプレーを出したいと思っていました。ただ、出し切ることはできなかったです。やはり悔しいです」 ――後輩たちへ一言お願いします。 「個人的には何も残せた感じはしないですけど、一人一人積み上げてきたものがあると思います。この悔しさが原動力になると思うので、絶対忘れずに来年以降優勝してほしいと思います」READ MORE