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下條乃將 芯を曲げずに 箱根を目指す

競走 2020.10.10

 勢いづく競走部の未来を担う人材・下條乃將(情コミ2=東京実)。昨年11月に1万メートル30分を切って主力候補の仲間入りを果たし、今年の2月にはハーフマラソンに初挑戦。ここでも好調な記録を残した。今季の活躍にも期待がかかる有力ランナーだ。

 

夢の始まり

 入部当初は目立たない存在だった。「箱根で山を登りたい」。山の神・柏原竜二(富士通)の走りに突き動かされ、がむしゃらに走った中高時代。大きなけがもなく過ごし順調にレベルアップしてきた。それだけに故障の続いた大学1年目は苦境の年となってしまう。「初めての挫折を味わった」。時には周りが実力を付けていくなかで、夢がかすむことも。

 だが彼には頼れる存在がいた。明大を選ぶきっかけともなった中学時代からの恩師だ。「今でも頻繁に連絡を取っている」と相談を重ねて焦らず練習を重ねていく下條。着実に自己ベストを更新し、徐々に周りとの差が縮まるように。「まだスタートラインに立てただけ」。駅伝出場への本当の戦いはここから始まる。

 

魂を込めて

 「自身のトレードマーク」。こだわりが強いと自身も認める性格。その象徴の一つがハチマキだ。大学陸上では身に着ける人は珍しいものの「集中力を高めるためのツール」と、下條は心の支えとして必ず巻いている。刻まれている言葉は自らが調べて選んだ座右の銘〝一走入魂〟。「一つの走りに魂を込めて」。思いの詰まったハチマキが、彼のレースでの活躍を引き立たせる。

 

憧れへの道                        

 目標の選手像を聞くと、名前を挙げたのは鈴木聖人(政経3=水城)。前回の箱根で明大をシード権獲得へと導いた立役者だ。彼の背中を見てきて「レースで結果の残せる選手」を目指すように。陸上を始めた時から夢に掲げてきた箱根5区での出走。しかし、前回の鈴木の快走を見て「山を登るのは簡単なことではない」と再認識するように。鈴木の存在は明大で走るうえで超えるべき高い壁だ。それでも「山を登りたい」気持ちは変わらない。憧れの舞台に向けて。〝ハチマキランナー〟の走りは止まらない。

     

【出口千乃】

 

◆下條 乃將(しもじょう・だいすけ)情コミ2、東京実高。好きなアーティストは春茶。グッズを持つほどのファンだという。173センチ・54キロ

 


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