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神奈川No.1のスピードスター 児玉真輝

競走 2020.09.21

 5年ぶりに箱根駅伝シード権を獲得し、活気に満ちる競走部に期待の新星が登場だ。その名は児玉真輝(文1=鎌倉学園)。神奈川県記録を保持する男が、黄金時代の礎を築き上げる。


転向からの成功

 走り幅跳びを専門種目としていた中学時代。3年次の夏前まで続けるも結果は振るわず「悔しい思いをした」。〝ここでは終われない〟。そんな思いが募り、駅伝シーズン間近に長距離への転向を決めた。日に日に力を伸ばしていき、全国中学駅伝大会では区間3位。自分のポテンシャルに気付いた瞬間だった。

 軌道に乗りかけた児玉に壁が立ちふさがる。高校2年次、インターハイ出場を逃し「自分に足りないものを真剣に考えた」。距離走後に全力ダッシュを追加し、夏合宿はスピード強化に専念。努力は実を結び、国体5000㍍で県記録を樹立。都大路でも1区5位の好走を見せた。迎えた3年次。「努力した分、いいことは絶対ある」。積んできた練習を信じ、念願のインターハイ出場を決めた。さらに神奈川県の高校生では初となる5000㍍13 分台を記録。トップランナーの仲間入りを果たした。

 大学での目標は「箱根2区で区間賞を取ること」。コースのすぐそばに実家があり「地元を走れたら元気が出る」と花形区間を走る姿を夢見ている。「自分の弱い部分を明大で補いたい」。紫紺をまとった〝神奈川の一等星〟が大学陸上界で輝きを放つ。


【金内英大】


◆児玉 真輝(こだま・まさき)神奈川県出身。高校時代は主将を務めた。座右の銘は「努力は裏切らない」。163㌢・47


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