
小袖英人 「焦りはない」ロード克服で2度目の箱根へ挑む
全日本区間5位、1万㍍記録挑戦会での自己ベスト更新。夏の故障から見事復帰を果たした小袖英人(政経3=八戸学院光星)。彼の進化は今なお続いている。昨年度の箱根のようにはならない。追い風を味方に付けて、チーム悲願のシード権獲得を狙う。
高みを目指す
積み上げた努力のたまものだ。全体117位と悔しさの残る結果となった箱根予選会。すぐに気持ちを切り替え「全日本では自分が頑張りたい」。任されたのは流れのつくり手となる1区だった。責任の重さを感じつつスタート。7㌔過ぎで勝負を仕掛けると、最後まで先頭集団に食らいつく好走を見せた。3週間後の1万㍍記録挑戦会では、練習による疲労を感じつつも28分34秒33。自己ベストをたたき出した。大舞台で活躍を見せた一方、両レースを通して競り合いでの詰めの甘さを再認識。「自分に足りないものを埋めていきたい」。現状に妥協はしない。研さんを積んで学生最高峰ランナーを目指す。
抱くチーム愛
1人の力だけではシード権には届かない。今夏から阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)は本調子で走ることができず、別調整の日々が続いた。そんな中「チームに貢献したい」。先頭に立って、けん引する役を買って出た。常に後輩への声掛けやアドバイスを欠かさず、その姿は「後輩の面倒見がいい」(前田舜平・政経3=倉敷)と同期も感心するほど。以前とは違い、周りを見る選手に成長した。常に心の中にあったのは「3年生として自分が頑張らないといけない」。今やすっかり板についた〝明大の準エース〟の肩書。そこには実力だけではない、仲間を気遣える懐の深さがあった。
動じぬ精神力
前回の箱根は低血糖症に苦しみ、区間18位。ふがいない結果に終わった。その悔しさがあるからこそ、今年度は「箱根がモチベーションになっている」。ひたすら鍛錬を重ねたこの1年。練習量への信頼から「焦りは全然ない」。プレッシャーを感じさせない余裕を見せた。準エースへと成長を遂げた今年度の集大成として「区間5位以内が大きな目標」。この〝クールランナー〟が明大飛翔へカギになるのは間違いない。冷静沈着な彼の熱いレースに期待が募る。
【金内英大】
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