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(34)~FINAL CHALLENGE~ 笹川大五「日本一のスクラムを組む」

ラグビー 2019.10.25

 「真価が問われる代」。武井日向主将(商4=国学院栃木)は今年の最上級生についてこう語る。苛烈極まる対抗戦、そして連覇の懸かる大学選手権へ。激戦のさなか、4年生一人一人に今シーズンに懸ける思いについてうかがった。

 

第9回は笹川大五(政経4=明大中野)のインタビューをお送りします。(この取材は10月6日に行われたものです)

 

――明大進学を選んだ理由はなんですか。

 「明治はプロップ、スクラムが強いということで、自分は日本一のスクラムが組みたいと思って明治に来ました」

 

――ご自身のチームでの役割を教えてください。

 「自分はパッション、気持ちを前面に出すようにしています。チームを声とか気持ちで鼓舞して盛り上げるのが自分の役目だと思っています。ポジションとしては下級生の慎(村上・商2=法政二)もすごく頑張っているので自分も圧倒的な3番になれるように頑張ります」

 

――1年から4年で一番成長できたところはどこですか。

 「3年生のころの夏合宿です。自分は3年の春とかまではCチームがメインでした。合宿で昨年の先輩方に、いろいろ教えてもらって、急激に成長できたと思います。具体的には前に出ることの大切さとディフェンスです。今年の合宿ではスクラムの面でとても課題が残ったので、その修正です。一番の成長は去年です。去年があったからAチームとかにも絡めることができています」

 

――高校のラグビーで今に引き継がれているものはありますか。

 「高校では全然走れない状態でしたが、スタミナとかフィットネスがついたのを感じます。今あるグラウンドでのフィールドプレーはやっぱり高校からだと思います。声とかパッションとかも明治では引っ張っていくべき存在だと思っているので、そういうところも明中(明大中野)の時からずっと声出していたので、ためになったかなと思います」

 

――4年間で一番印象深い試合はありますか。

 「昨年の帝京のジュニア戦です。結構きつい試合の中で、みんなが集中して勝ち切ったという、自分の中で一番きつい試合ということで印象に残っています」

 

――昨年度の4年生から印象深い指導はありましたか。

 「自分は吉岡(大貴・平31農卒・現ホンダヒート)さんにすごい面倒をみてもらっていていました。最後メンバー争いをするライバルだったんですけど、そういう中ですごいスクラム教えてくれました。あの人がいたから今のスクラムがあります」

 

――4年生フロントローへの印象をお願いします。

 「武井とは中学の時から知っていてすごく仲が良いですね。安(昌豪・営4=大阪朝鮮)も含めてフロントローとして4年生でうまくコミュニケーションをとっています。2人とも安心できるので、あんまり心配はしてないです。自分がその2人を引っ張るような存在になりたいです」

 

――対抗戦の山場はどこですか。

 「青学大戦の次の慶應は夏に負けているので、そこでしっかり勝ち切りたいです。スクラムも少し負けていたので、勝ちたいです」

 

――今後はどういった攻撃をしていきたいですか。

 「明治の良さを出しつつもFWとBKがうまくかみ合った縦でも横でもアタックできるいい攻撃をしていきたいです。個人的にはスクラムです。スクラムは自分が責任をもって押しているので今後もいいスクラムを組んでそこからいい攻撃に結び付けたいと思っています」

 

――ラストシーズンに向けてお願いします。

 「日本一のスクラムを組むっていうところだけです。あとはいま体を絞っていて、ワークレートをあげようというところです。明治の3番として、日本一のスクラムを組みます」

 

――ありがとうございました。

 

 [田中佑太]

 

◆笹川 大五(ささがわ・だいご)政経4、明大中野高、185センチ・116キロ

中学時代から身長、体重がほぼ変わっていない

 

次回は佐藤諒選手のインタビューをお送りします。


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