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(番外)瀬古がJ2・横浜FCへ来季新入団内定!

サッカー 2019.07.26

7月18日、MF瀬古樹(政経4=三菱養和SCユース)のJ2・横浜FCへの来季新入団内定が発表された。明大の今季プロ入り内定は、2人目だ。


 努力が報われた瞬間だ。両足から繰り出される正確なパスと献身的なプレーが持ち味の瀬古。3年次まではFC東京内定のMF安部柊斗(政経4=FC東京U―18)に加え、柴戸海(平30政経卒・現浦和レッドダイヤモンズ)や小野雅史(平31政経卒・現大宮アルディージャ)と強者ぞろいの中盤に出場機会を得られない日々を送った。それでも「目立たないところでも見ていただけていた」と4年次からはレギュラーに定着。内定発表直後のアミノバイタルカップ準決勝では、駒大を相手にスーパーゴールを決めるなど攻守でチームの軸となる選手に。3年間の努力が実り、『俺はプロになる』という小さい頃からの夢を自らの手でつかみ取った。

 

瀬古のコメント

――プロ入りが決まりましたが、今の心境を教えてください。

「サッカーを始めてから求めてきた場なので、今こうしてプロになれることがうれしいことです。何より決まった時に周りの方が喜んでくれているのは、1人ではなく多くの人に支えられてここまで来られたことだと実感しています。自分としても次のステージが控えているので、挑戦していきたいと思います」

 

――プロを意識し始めたのはいつからでしょうか。

「それは小さい頃からあって、スイッチが入ってきたのは小学生くらいからです。なれるなれない関係なしに『俺はプロになりたい』と小さい頃から言っていました。それが今やっと実ってくれました」

 

――入団の経緯を教えてください。

「横浜FCさんは一番初めに声を掛けていただいたクラブです。日本を代表する選手がたくさんいる中で、自分がルーキーとして入ったときに、いろいろな成長をさせてくれるようなチームです。これから挑戦していきたいという思いが強いので、入ってから自分が試合に出るという欲を出してやっていきたいと思い決めました」

 

――横浜FCのイメージ を教えてください。

「ベテラン選手がすごく多くて、去年の袴田さん(裕太郎=平31法卒・現横浜FC)もそうですが、若手との融合が実っているチームだなと思います。日本を代表する選手があれだけいるので、素晴らしいクラブに入れることになったと感じています」

 

――3年生までを振り返っていかがでしょうか。

「やはり3年生まで本当に試合にも絡んでいないですし、そういう中で今回一番感じたことは、どれだけチャンスをモノにするかということです。去年までは僕もまだモノにできていなかったですが、どこで誰が見ているか分からない状況下で大学サッカーはやっています。そういうところで結果を残して、チームに貢献できるか、目立たないところですけど、見ていただけていたので、そこが良かったと思います。3年間を通して出られないところで腐ることは良くないですし、出られないのはそれなりの理由があります。それをいかに自分としっかり向き合えるかがプロ入りにつながったかなと思います」

 

――天皇杯では実際にプロと対戦しましたが、手応えはありましたか。

「大学とは違う部分があって、プレッシャーの掛け方やボール、ポゼッションの質など全ての面において違いました。それを大学後のステージとして、大事なところは継続してプロの世界で盗めるところを盗んで挑戦していきたいと思います」

 

――自分の自信のあるプレーは何ですか。

「長短のパスやゲームをコントロールする力、あとはチームのために献身的にプレーすることは、常に心がけているので、そこは自分のストロングだと思っています」

 

――逆に課題はありますか。

「今日(720日アミノバイタルカップ準決勝駒大戦)もそうですけど、運動量がなかなか90分持たないところがあるので、そこはウィークではあります。そこをうまく隠しながらプレーすることがまたストロングにつながるかもしれないので、うまく向き合いながら体力もしっかり付けていきます。ボランチはあまり交代してはいけない選手だと思うので、そこは見つめてやりたいです」

 

――明大で学んだことは何ですか。

「サッカーもそうですが、一番は人としてどれだけ成長できるかは、明大に入って他の大学では経験できないようなことが多かったので、そこは自分として大きくなれたと思います。サッカーの部分でも自分のウィークであった守備を見つめ直せるいい時間だったと思っていて、それを向き合うことでプロになるという結果につながりました。今後もしっかり自分と向き合ってやっていきたいです」

 

――大学サッカーでの目標を教えてください。

「チームとして"J1を倒す"という目標は川崎戦で絶たれてしまいましたが、まだ"大学サッカーを制する"という目標が残っています。目の前のアミノバイタルをしっかり取って、その後のリーグ戦、大臣杯、インカレと3冠を取りたいです」

 

――プロへの意気込みを教えてください。

「まだ決まっただけなので、あと半年しっかりできる限りの準備をして次のステージに行けたらいいなと思います 

 

――ありがとうございました。

 

[木田諒一朗]

 

 瀬古 樹(せこ・たつき) 政経4、駿台学園、三菱養和SCユース、175センチ・72キロ


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