特集記事
SPECIAL

全日本予選2位通過 開花したチーム力

競走 2019.07.10

◆6・23第51回全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会(相模原ギオンスタジアム)

▼❷明大


 強い紫紺が帰ってきた。昨年度の全日本駅伝では8秒差に泣き、シード権を逃した明大。まずは予選で総合力の高さを見せつけ、雪辱への一歩を踏み出した。


シードへ王手

 会心のレースはエースの飛び出しから始まった。7月にナポリで行われるユニバーシアードを控え、練習の一環として1組目に回った阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)は終始先頭を譲らずフィニッシュ。「継続して練習ができている」(阿部)。目標とするユニバーシアードでのメダルへ視界は良好だ。

 だが今回の主役は阿部ではなかった。留学生8人が集う最終組に出場した小袖英人(政経3=八戸学院光星)鈴木聖人(政経2=水城)は日本人トップを狙って積極的なレースを展開。惜しくも日本人2、3位に終わったが、ともに28分台の自己ベストをマーク。「今年は自分がチームを助ける」(小袖)と宣言通りの快走を見せた。山本佑樹駅伝監督も「エース格としてチームを盛り上げる2人」と期待を寄せる。〝飛車角〟が、王を支える駒となる。

 伏兵も輝いた。ルーキーながら2組2位に食い込んだ加藤大誠(営1=鹿児島実業)、伸びのあるラストスパートを決めた3組1位の前田舜平(政経3=倉敷)らが存在感をアピール。「一人一人出し切る走りができた。チーム力がついてきた」(阿部)。来る駅伝シーズンへ。盤石の布陣が完成しつつある。


【川和健太郎】


※この紙面のご購入を希望される方はこちらからお申し込みください

年間購読・新聞販売について


関連記事 RELATED ENTRIES