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創部初‼明大勢3名が表彰台 小松が日本一!

剣道 2019.07.10

 文句なしの結果だ。小松加奈(商3=東奥義塾)は1回戦から順調に勝ち進み、迎えた決勝。山﨑里奈(法2=中村学園女子)との同校対決となるも、積極的な攻撃で勝利。昨年度優勝者の藤﨑薫子(営4=島原)に次ぐ全日本制覇を成し遂げた。


攻めの剣道

 素早い剣さばきに会場中の視線が集中する。準決勝で前年度覇者の藤﨑を破った山﨑との決勝。手の内を知る相手にやりづらさを感じるが「先輩の意地があった」と小松。持ち味は、藤﨑に「私には一生できない」と言わしめた攻めの剣道だ。それに加え、自ら周囲に聞いて回り、明らかになった〝メンが得意〟というイメージを逆手にとり、今大会ではあえてコテで相手の気を引いた。「メンで攻撃してくると考えていたため狙いにはまった」(山﨑)。「メンを生かすため」のコテ攻めや引き技を仕掛け、剣筋を読ませない。山﨑も負けじと食らいつくが、延長戦で小松が引きメンを決め、一本勝ちを収めた。


復興の願い

 小学6年次の3月11日。東北を東日本大震災が襲う。宮城県出身の小松は大きな被害を受けた。「胴着を着て剣道ができない日々が続いた」。体育館は避難場所として使われ、練習も成り立たない。しかし、この状況だからこそ「剣道をするのが自分の使命」と剣を振るい続けた。胸に宿るのは、被災者の方に「日本一という結果で希望を与えたい」という願い。結果にこだわり、高校3年次にはインターハイ個人戦で優勝。その気持ちは大学でも色あせていない。「優勝以外の結果は全部一緒」。東北を背負い生まれた勝利への執念が、彼女を頂点へと押し上げた。


明大旋風を

 今大会では小松の優勝に加え、山﨑が準優勝、藤﨑がベスト4入り。同大学の3名がベスト4まで残ったのは、実に39年ぶりの快挙だ。今秋に行われる団体戦の優勝候補筆頭であることは間違いない。昨年度の団体戦では関東こそ制覇したものの、全日本では準優勝に終わった明大。「決して慢心はしない」(谷秀俊助監督)。達成すれば創部初となる関東、全日本の団体2冠を目指すべく、戦いはまだ始まったばかりだ。


【素宮愛結】


♥小松加奈(こまつ・かな)宮城県出身。趣味は釣り。正月の早朝に家族で釣りに行くことが今から楽しみで仕方ないそうだ。160㌢


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