(番外)安部が古巣のJ1・FC東京へ来季新入団内定!
5月14日、MF安部柊斗(政経4=FC東京U―18)のJ1・FC東京への来季新入団内定が発表された。明大の今季プロ入り内定は、1人目だ。
強い個になって古巣へと復帰する。重心の低さを生かしたフィジカルと、ピッチを駆け回る無尽蔵の体力が持ち味の安部。勢いのある相手のドリブルをさらに速いプレスでボール奪取する姿はまさに〝ロケットディフェンス〟だ。栗田大輔監督からも「明大の心臓」と言わしめるほどの実力を持ち、2年次から不動のボランチとして定着。「明大で鍛えてこい」と送り出したFC東京の指揮官の期待に応えての古巣復帰となった。現在、リーグ戦開幕から12戦無敗で首位を独走しているFC東京。長友佑都選手(平21政経卒・現ガラタサライ)や室屋成選手(平29政経卒・現FC東京)など明大から日本代表へ羽ばたいていった選手のまさに登竜門だ。他にも久保建英選手(FC東京)をはじめスター選手がひしめく中で、どれだけポジション争いに加われるかが楽しみだ。
安部のコメント
――FC東京に入団が内定しましたが、今の心境を教えてください。
「アカデミー時代に所属させてもらって、J1首位で負けなしという素晴らしいクラブです。J1トップレベルのチームなので、そこで自分がプレーできることはうれしく思います」
――FC東京入団内定までの経緯を教えてください。
「3年次の10月くらいに一度練習参加をさせていただいてから2月の沖縄キャンプでも何日間か帯同させてもらって、そこでオファーをいただきました。自分も率直にFC東京が帰りたい場所だったので、すぐに返事を出しました」
――FC東京のイメージを教えてください。
「自分が中学、高校通ったチームです。東京にあるクラブで、熱いサポーターがたくさんいます。毎試合2、3万人を超える方がスタジアムに駆けつけてくれるので、すごく愛されているチームだと思います」
――入団が決まったときに明大の選手や監督からは何か声を掛けられましたか。
「同じユース出身の同期に佐藤亮(商4=FC東京U―18)や山口康平(文4=FC東京U―18)がいますけど、一番に『おめでとう』と声を掛けてくれました。栗田監督も『本当に良かったな』と言ってくれて、チームメートも祝ってくれたことが自分にとってはうれしいことでした。本当にいい仲間を持ったなと思います」
――この感謝を誰に伝えたいですか。
「やはり一番近くで応援してくれた家族は、どんなときでも試合に来てくれて一番のサポーターだと思うので、一番に報告しました。これからは親に恩返しをしていきたいです」
――FC東京が評価してくれたと思うところはどこだと思いますか。
「自分の持ち味であるボール奪取やハードワークは本当に評価をしてくれて、その中で課題を教えてくれます。そこを直しつつ自分の長所をプロの世界で出していきたいです」
――FC東京での練習参加の感触はいかがでしたか。
「キャンプに行ったときに名古屋グランパスとの練習試合でボランチとして出場しました。そのときゴールも決めることができて自分としてはすごく結果が残せました。持ち味であるボール奪取もグランパス相手にボールを取れるシーンも何度かあったことがすごく自信につながりました。少しはやっていけるのかなと思えたので、FC東京でもう一磨きしていきたいと思います」
――ユース時代の経験はどう生きていると思いますか。
「高3次にプリンスリーグからプレミアリーグに上がって、レベルの高い選手やそのままトップに上がる選手とたくさん対戦しました。まだまだ実力が足りないなと思って大学に来ました。また同じ舞台に立てる選手もいるので、大学4年間でやってきたことを見せつけていきたいし、そういう選手たちを今度は上回りたいなと思います。本当にこれからが勝負だと思うので頑張ります」
――明大を選んだ理由は何ですか。
「FC東京の方から『明大に行って鍛えてこい』と言われました。個人を鍛えられると言われている大学ということもあり、自分も『分かりました』と4年間FC東京に帰る思いを持ちながら過ごしてきました。結果として戻ることができて明大に来て本当に良かったと思います」
――大学進学へはどのような思いがありましたか。
「自分は味の素スタジアムでプレーすることが小さい頃からの夢でした。そういう思いを持ちながら1年次は中々試合に出られませんでしたが、2年次から徐々に出られるようになってFC東京のスカウトも気に掛けてくれました。いいプレーをしていれば声を掛けてくれるとこが多かったので、頑張ることができました」
――Jリーグで対戦したい選手は誰ですか。
「やはりヴィッセル神戸には世界トップレベルの選手がたくさんいるので、同じピッチに立って対戦してみたいです」
――ポジション争いという面ではどう考えていますか。
「J1のトップを走るチームなので、ポジション争いは本当に激しいと思います。現在メンバーも固定でやっていると思うので、そこのスタメン争いに臨むことは難しいことだと思いますけど、新人の気持ちで食ってかかって自分のプレーでスタメン奪取していきたいです」
――今の課題は何ですか。
「今日の試合(5月19日リーグ戦第6節法大戦)だと多く見られたパスミスが今後プロでやっていく上では絶対になくしていかなければいけないと思います。今日のようなプレーをしていたらまだまだ駄目だと思うので、また改善してパスミスをなくしてボール奪取もハードワークもできる選手になっていければと思います」
――この1年間でどう自分を磨きたいですか。
「残り学生生活最後の大学サッカーで、チームとしては色々な目標を掲げているので、それに貢献できるように、プラス自分がまた引っ張っていけるような存在にならなければいけないと思っています。練習から声出して周りを動かして、後輩には結果を残して卒業したいですね」
――大学での目標とプロでの目標を教えてください。
「大学ではリーグ戦と大臣杯とインカレの3冠を4年生の中では取りたいと話していて、そこを取ることはみんなで決めたことなので、絶対に取りにいきます。プロでの目標は1年目からJリーグに関われるような取り組みやプレーをしていきたいです」
――ありがとうございました。
[木田諒一朗]
◆安部 柊斗(あべ・しゅうと) 政経4、東村山、FC東京U―18、169センチ・65キロ
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