自転車愛で努力楽しむ 宇佐美颯基

自転車
2019.04.01

 自転車をこよなく愛する男がやってきた。高校時代にはナショナルチームに招集され、欧州遠征の経験もある宇佐美(政経1)。「自転車以外の趣味はない」と語る生粋のロードレーサーだ。高校時代はひたすらこぎ続けた。平日は放課後になると決まって、三浦半島1周のコースへ。登下校と合わせて1日約100㌔を走った。さらに「練習を練習と考えてしまうときつい」。ラーメンを食べに行く、箱根の温泉に入るため200㌔のロングランをするなど、大好きな自転車を楽しむことを忘れなかった。結果的に距離を踏めた高校2年次では年間2万2000㌔を走破。その努力は本人も「まさか」のインターハイ8位入賞という形で表れた。
 明治進学のきっかけには2度インカレロード王者に輝いた野本氏(平31政経卒)の存在がある。自身も日本一を目標に掲げているが、憧れの存在のように「コンスタントに成績を残す」ことにもこだわる。昨冬の都道府県対抗ロードとジャパンカップでは共に入賞。一緒に走った野本氏にも競り勝ち、ポテンシャルの高さを改めて証明してみせた。「第2の野本さんになる」。誓った言葉を実現すべく、ペダルをこぎ続ける。

【川和健太郎】

◆宇佐美 颯基(うさみ・はやき)神奈川県出身。173㌢・51㌔

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