(42)~4年の足跡~ 髙橋汰地「昨年度の経験があったからこそ、ラグビーに対する向き合い方を変えられた」

ラグビー
2019.02.04

〝個の強い世代〟と言われる4年生。本企画では紫紺を目指し戦った彼らの足跡をたどっていく。第17回は、大学選手権(以下、選手権)決勝戦でトライを取るなど、1年間を通して存在感を発揮し続けた髙橋汰地(政経4=常翔学園)。大学4年間の思い出と、卒業後の目標について詳しく伺った。

 

――大学日本一になってから時間が空きましたが、現在の心境はいかがですか。

 「時間が空けば空くほど、みんなからおめでとうと連絡をもらって、記事とか新聞に出る機会が増えるので、優勝した瞬間よりも今の方が優勝した実感が湧いていて、すごくうれしいです」

 

――ラストイヤーはどのような1年でしたか。

「昨年度の帝京大との選手権決勝戦で、自分のミスで試合を終わらせてしまって、正直とても悔しかったです。あの試合は自分の中で、何をやってもうまくいく感じがしていたので。誰も責めないですけど『俺が終わらしてもうた』と考えていて、かなり落ち込みました。でもその経験があったからこそ、自分もラグビーに対して向き合い方を変えられました。あの時と同じ思いはしたくないと思って、タックルされた後の体の動かし方を意識するようにしました。失敗しても良い方向につなげていけたので、すごく充実した1年でした。関東大学対抗戦ではトライを取れたんですけど、選手権では天理が初トライだったので、もう少し取りたかったなという気持ちです(笑)」

 

――具体的に、ラグビーに対してどのように向き合い方を変えましたか。

 「今までは練習前にシャワーを浴びたりとかしてきませんでしたが、今年度はほぼ毎日やっていました。ウエートも下級生の時はしんどくてトレーナーが見てなかったら『もういいや』と思ってやりませんでしたが、4年生になってからは『後輩の手本となろう』と思うようになって、真面目に取り組むようにしました

 

――さまざまなポジションを経験したからこそ生きたプレーはありますか。 

「大学2年生の時にフルバックを経験したおかげで、相手が自分を見た時に寄って味方にパスを放ることや、パスをするタイミングは自分としてはうまくなったと思います」

 

――この4年間を振り返ってどんな大学生活でしたか。

「ラグビーの面ではとても成長させてもらいました。ラグビーに対する自分の考え方やスキルの面でも、どれ一つ取っても明治を選んでよかったなと思います」

 

――4年生に対しては、どのような思いがありますか。

 「ずっと一緒に寮でいろいろなことをやってきて生活して、最後は優勝できて、みんなにありがとうと言いたいです」

 

――これからは何に対してExceedしていきますか。

 「社会人でも自分を委縮するのではなく、自分を出していって活躍できるように頑張りたいです」

 

――ありがとうございました。

 

[木村優美]

 ◆髙橋 汰地(たかはし・たいち)政経4、常翔学園高、180センチ・89キロ

 BKリーダー。中学生の頃まで身長が低かった髙橋汰選手。「身長を伸ばしたいんだったら

ヨーグルトがおすすめです。450グラムのパックにジャムと砂糖入れて混ぜるんです。寝る前にガーって全部飲んでいたら身長が20センチ伸びました(笑)」