(32)~4年の足跡~ 祝原涼介「スクラムのところでチームを引っ張っていく」
‶個の強い世代〟と言われる4年生。本企画では紫紺を目指し戦った彼らの足跡をたどっていく。第13回は、今年度FWリーダーを務める祝原涼介(情コミ4=桐蔭学園)。ラストシーズンを迎えた現在の心境とこれからの意気込みについて伺った。
――今シーズンの試合を振り返っていかがですか。
「昨シーズンの対抗戦では、春シーズンから積み重ねてきたセットプレーが崩れてしまう試合がいくつかありました。でも今シーズンは、対抗戦でそのまま明治の強みを出すことができています。昨年できなかったことが今年はできていて、FWとしては持っている実力を発揮できていると思います」
――FWリーダーに就任してから、ご自身の変化は感じていますか。
「遼(井上・政経4=報徳学園)がFWのトップとしてブレークダウンのところをやってくれているので、僕はスクラムのところでみんなを引っ張っていこうと思ってやっていました。特にスクラムの時はリーダーとして、意識的に声を出して周りを見るようにしています。春シーズンから夏まで僕はあまり変わってなかったと思うんですけど、健太(福田主将・法4=茗溪学園)と遼のパフォーマンスが悪い時に他のリーダーが支えられていないことがリーダー陣の中で反省点に挙がったので、選手権では雰囲気が悪いときに声を出して自分にできることをやろうと思っています。リーダーとして変わってきたとコーチや周りから言われるので、自分も実感しています」
――4年間で特に印象に残っている試合を挙げてください。
「昨年度の選手権の決勝戦です。負けてしまったんですけど、勝敗に関わらず選手権の決勝という舞台であのような経験をできたことは思い出深いです」
――明治の選手として試合をできるのも残りあとわずかです。
「選手権に入ってから、紫紺を着られるのもあと何回だろうと数えるようになって『これで負けたら終わりか』と実感するようになりました。決勝に進まなければ校歌も歌えないので、1回1回の伝統の重みを感じながら楽しんでプレーをしていきたいです」
――祝原選手にとって〝Exceed〟とは何ですか。
「毎回毎回のパフォーマンスで前回の試合を超えるということだと思います。毎回成長しないといけないので、自分のパフォーマンスを落とさないように安定したプレーをし続けることで大学日本一が近づくと思っています」
――ありがとうございました。
[木村優美]
◆祝原 涼介(いわいはら・りょうすけ)情コミ4 桐蔭学園高 184センチ・115キロ
お酒が苦手な祝原選手。「学飲みは恐怖でしかないです。あと残り2、3回どうやって乗り越えようか考えています」とのこと。
関連記事
RELATED ENTRIES