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(21)~4年の足跡~ 齊藤剣「スクラムは押せば押すほどチームのムードは良くなる」

ラグビー 2018.11.15

〝個の強い世代〟と言われる4年生。本企画では紫紺を目指し戦った彼らの足跡をたどっていく。第6回は、紫紺の〝1番〟を着てトライを狙う齊藤剣(政経4=能代工)。高校までは「何気なくやっていた」というラグビー人生がどう変化したのか伺った。

 

――ここまでの試合を振り返っていかがですか。

「春はAチームで出ることが多くて4年生のシーズンですし、3年の安昌豪(営3=大阪朝鮮)にも負けられないと思って臨みました。彼もすごく良い選手だし、1年生の山本耕生(商1=桐蔭学園)も力を感じますし、そう言った点では切磋琢磨(せっさたくま)していいチームを作れています。明治のプロップというのは、やはり重戦車と言われる中で胸張ってプレーできるような選手になりたいと思ってやっていました」

 

――初戦の青学大戦は4年目にして対抗戦初スタメンでした。

「すごく緊張していました。初戦、青学大というのもあってみんな大丈夫だよという雰囲気でしたが僕は違いました。緊張もあって、フィールドプレー、スクラムではもっとエナジーを与えるプレーができたなと思っているので、まだまだ満足はしていないです。その後ケガもしましたし、ここまでは悔いの残る対抗戦です。ただスクラムは夏合宿から成長して積み上げてきたものしっかり出せていると思います。今後強豪校が続くのでスタメンを取り戻してやりたいです」

 

――今年度リーダーに選ばれた意味は何だと思いますか。

「スクラムを引っ張ってほしいとコーチに言われています。祝原(涼介・情コミ4=桐蔭学園)もリーダーですが、あまり彼がパッションを出すキャラではないのでスクラム内では僕がパッション出すようにしています。スクラムの形は特に去年と変わらないですが、去年の4年生が築いたもの、みんなの押しの強さだったり、後ろからの押しを伝えるテクニックだったりを自分でも考えて試合で発揮できるようにしたいです。まだまだ強くなると思います。天理大や大東大などスクラムが強いチームがあるので、負けないようにパワーアップして押して明治らしいスクラムを組めればと思います」

 

――大学では左プロップとして勝負してきました。

「高校の時は3番をやっていました。ただ東北選抜の時に3番に船木(頌介・政経4=秋田工)がいたので1番をやったのがきっかけです。そのまま2人とも明治に入って、船木がいるなら1番で組んでいこうと思いました。スクラムを組む時、祝原はテクニックもありますし、筋力的なパワーもあるので信頼しています。船木も良い姿勢を取れるし、パワーもあるのでやりやすいです。吉岡さん(大貴・農4=日向)も安定感のある強さを感じています。最近、笹川(大五・政経3= 明大中野)も力つけてきて、僕的には1番組みにくい選手です。個性はありますが3番としてみんな強いので、明治は誰が出ても良いスクラムは組めていると思います。スクラムは押せば押すほどチームのムードは良くなると思うので頑張りたいです」

 

――4年間で印象に残っている試合を教えてください。

「去年の帝京大との決勝です。せっかくリザーブに選んでもらってインパクトを出したかったのですが、力が足りなくてスタメンから気迫をつなぐことができなかったというのが悔しい思い出として残っています。楽しかった試合は1年生の時の東海大ジュニア戦です。対面が今は神戸製鋼コベルコスティーラーズでキャップホルダーの渡邉隆之さんという選手で、強い人だって聞いていて緊張していました。ただその試合でスクラムも押せたし、逆転トライも取れたのですごく記憶に残っています」

 

――齊藤選手にとって〝Exceed〟とは何ですか。

「歴代のプロップを超えていきたいというのはずっと思っています。まだまだ足りない部分は多いですが、時間はまだ少しあるので超えて選手権・決勝戦に臨めたらと思います。僕自身、紫紺を着てのトライがまだないので、トライを取って親に良い姿を見せたいです」

 

――ありがとうございました。

 

[鈴木貴裕]

 

◆齊藤 剣(さいとう・けん)政経4 能代工業高 177センチ・115キロ

FWリーダー。「田舎者なので都会に来てびっくりしたし、楽しかった」。


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