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(番外)袴田がJ2・横浜FCへ来季新入団内定!

サッカー 2018.10.15

 10月11日、DF・袴田裕太郎(法4=浜松開誠館)のJ2・横浜FCへの来季新入団内定が発表された。明大の今季プロ入り内定は、3人目だ。



 地道な積み重ねの成果だ。左足からの正確なキック、183センチの長身を生かした力強いヘディングが持ち味の袴田。2年次まで一度もトップチームに上がれない中、努力を続け、3年次から左サイドバックのレギュラーに定着。守備だけでなく、攻撃でも武器を発揮し、リーグ戦通算4ゴール(第16節終了現在)を挙げている。

袴田のコメント

――プロ入り内定が決まりました。今の心境を教えてください。
 「さらに覚悟と責任を持ちます。そして、明治に恩返しするためにも、勝利へ全力で戦います」

――横浜FC入団内定までの経緯を教えてください。
 「5月13日に練習試合をやった時に、オファーをいただきました。練習にも顔を出していただいて、熱意を感じました。そのくらい、自分を必要としてくれるチームは他になかったので決めました」

――入団が内定した横浜FCのイメージを教えてください。
 「チームの象徴として、カズさん(三浦知良選手)がいらっしゃるので、学ぶべきところはたくさんあります。また、FWにイバ選手とレアンドロ・ドミンゲス選手が所属しているので、強力だというイメージです」

――横浜FCに評価されたのは特にどの点だと思いますか。
 「左足からのクロスをイバ選手などに合わせたり、左足からの正確なフィードが必要とされていると思います」

――今の課題を教えてください。
 「1対1の守備の距離感がまだ遠いところです。プロはスピードがあったり、キレがあるサイドの選手が大勢います。1対1でボールを奪い切る点を鍛えないと、今後厳しくなると感じています」

――トップチームに絡めなかった明大での1、2年次を振り返ってみていかがですか。
 「苦しい期間が続いて、ずっとインディペンデンスリーグで出場していました。一度もトップチームに上がったことがない中、自分が目指していたのはプロサッカー選手になり、日本代表になることです。それは常にぶれることなくやっていました。今も『地道は近道』という言葉を紙に書いて、ベッドの横に置いています。積み重ねが大事だと高校時代から学んでいて、コツコツやることが大切だと思っていました。やってきた結果が3年生になって出て、トップの試合に出場することができました」

――積み重ねが大事だと学んだ高校時代には、どのような経験をしましたか。
 「青嶋監督(浜松開誠館)が自分に対して、しっかり叱ってくれました。高校1年生の時は毎日泣かされるほど厳しかったです。その経験が自分を大きく成長させてくれました。青嶋監督にはすごく感謝しています」

――プロ内定の際に青嶋監督からは何と言葉をいただきましたか。
 「Jリーガーになることで目標を達成したのではなくて、試合に出続けることが正真正銘のJリーガー。ここで絶対に満足するなと言われました。そして、上には上がいるから、日本代表や、海外でプレーすることを目指せと言われました」

――Jリーグで対戦したい選手を教えてください。
 「松原后選手(清水エスパルス)です。中学校と高校で、一緒にやってきました。今は清水エスパルスの左サイドバックとして、絶対的な立ち位置です。昔から意識していた選手で、絶対負けたくない存在です。対戦して勝ちたいです」

――今季の目標とプロに入ってからの目標を教えてください。
 「今季の目標は、もちろんリーグ戦の優勝、インカレの優勝です。残りの試合、全部勝つつもりです。明治で大きく成長させてもらったので、結果で恩返しします。勝って、みんなで喜んで卒業したいです。プロに入ってからの目標は、開幕戦からスタメンで出場して、出続けることです。そして、横浜FCをJ1に上げることが来年からの1番の目標です」

――ありがとうございました。

[渡部伊織]

 ◆袴田 裕太郎(はかまた・ゆうたろう) 法4、浜松開誠館、183センチ・75キロ


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