(番外)袴田がJ2・横浜FCへ来季新入団内定!
10月11日、DF・袴田裕太郎(法4=浜松開誠館)のJ2・横浜FCへの来季新入団内定が発表された。明大の今季プロ入り内定は、3人目だ。
地道な積み重ねの成果だ。左足からの正確なキック、183センチの長身を生かした力強いヘディングが持ち味の袴田。2年次まで一度もトップチームに上がれない中、努力を続け、3年次から左サイドバックのレギュラーに定着。守備だけでなく、攻撃でも武器を発揮し、リーグ戦通算4ゴール(第16節終了現在)を挙げている。
袴田のコメント
――プロ入り内定が決まりました。今の心境を教えてください。
「さらに覚悟と責任を持ちます。そして、明治に恩返しするためにも、勝利へ全力で戦います」
――横浜FC入団内定までの経緯を教えてください。
「5月13日に練習試合をやった時に、オファーをいただきました。練習にも顔を出していただいて、熱意を感じました。そのくらい、自分を必要としてくれるチームは他になかったので決めました」
――入団が内定した横浜FCのイメージを教えてください。
「チームの象徴として、カズさん(三浦知良選手)がいらっしゃるので、学ぶべきところはたくさんあります。また、FWにイバ選手とレアンドロ・ドミンゲス選手が所属しているので、強力だというイメージです」
――横浜FCに評価されたのは特にどの点だと思いますか。
「左足からのクロスをイバ選手などに合わせたり、左足からの正確なフィードが必要とされていると思います」
――今の課題を教えてください。
「1対1の守備の距離感がまだ遠いところです。プロはスピードがあったり、キレがあるサイドの選手が大勢います。1対1でボールを奪い切る点を鍛えないと、今後厳しくなると感じています」
――トップチームに絡めなかった明大での1、2年次を振り返ってみていかがですか。
「苦しい期間が続いて、ずっとインディペンデンスリーグで出場していました。一度もトップチームに上がったことがない中、自分が目指していたのはプロサッカー選手になり、日本代表になることです。それは常にぶれることなくやっていました。今も『地道は近道』という言葉を紙に書いて、ベッドの横に置いています。積み重ねが大事だと高校時代から学んでいて、コツコツやることが大切だと思っていました。やってきた結果が3年生になって出て、トップの試合に出場することができました」
――積み重ねが大事だと学んだ高校時代には、どのような経験をしましたか。
「青嶋監督(浜松開誠館)が自分に対して、しっかり叱ってくれました。高校1年生の時は毎日泣かされるほど厳しかったです。その経験が自分を大きく成長させてくれました。青嶋監督にはすごく感謝しています」
――プロ内定の際に青嶋監督からは何と言葉をいただきましたか。
「Jリーガーになることで目標を達成したのではなくて、試合に出続けることが正真正銘のJリーガー。ここで絶対に満足するなと言われました。そして、上には上がいるから、日本代表や、海外でプレーすることを目指せと言われました」
――Jリーグで対戦したい選手を教えてください。
「松原后選手(清水エスパルス)です。中学校と高校で、一緒にやってきました。今は清水エスパルスの左サイドバックとして、絶対的な立ち位置です。昔から意識していた選手で、絶対負けたくない存在です。対戦して勝ちたいです」
――今季の目標とプロに入ってからの目標を教えてください。
「今季の目標は、もちろんリーグ戦の優勝、インカレの優勝です。残りの試合、全部勝つつもりです。明治で大きく成長させてもらったので、結果で恩返しします。勝って、みんなで喜んで卒業したいです。プロに入ってからの目標は、開幕戦からスタメンで出場して、出続けることです。そして、横浜FCをJ1に上げることが来年からの1番の目標です」
――ありがとうございました。
[渡部伊織]
◆袴田 裕太郎(はかまた・ゆうたろう) 法4、浜松開誠館、183センチ・75キロ
関連記事 RELATED ENTRIES
-
(番外)後藤がJ3・ギラヴァンツ北九州へ来季新入団内定!
サッカー 2019.01.251月11日、GK後藤大輝選手(政経4=大宮アルディージャユース)のJ3・ギラヴァンツ北九州への来季新入団内定が発表された。明大の今季プロ入り内定は、8人目だ。 「真面目な性格で練習にもすごく真摯(しんし)に向き合って取り組む」(池上礼二コーチ)。後藤はトップチームでの出場機会は少なかったものの、試合前のアップで「スタートの選手と同じくらいの気迫でアップをしていた」ことを高く評価され、J3・ギラヴァンツ北九州からのオファーを獲得。プロサッカー選手になるという目標をかなえた。「まだスタートライン。ここから這い上がりたい」とひたむきに上を目指す。後藤のコメント――プロ入り内定した今の心境を教えてください。 「プロとしてスタートラインに立ててうれしいです。自分のサッカー人生に関わった全ての人に感謝しています」――内定までの経緯を教えてください。「今年の年始に栗田大輔監督を経由してオファーを頂きました。昨年の夏に自分が試合に出場していた時のプレーを見ていただいて、そこから自分のプレーをチェックしてくださったそうです。後期はあまり試合には出場していませんでしたが、試合前のアップで『スタートの選手と自分が、どちらが出場するか分からないくらいの気迫でアップをしていた』ということをすごく評価していただきました。誰かが見ていない時でも、プロサッカー選手になるという目標に向けて常に100%で努力することはすごく大事だなと感じました」――同期の4年生からは何か言われましたか。「先日、四送会があったのでその時にみんなに祝福してもらいました」――大宮アルディージャユース時代からチームメイトで、J2・大宮アルディージャに内定しているMF小野雅史選手(政経4=大宮アルディージャユース)からは何か言われましたか。 「また同じチームでプレーしたいと言われました。そして、よりレベルの高いところでできたらいいねと話しました」――監督やコーチからは何かお言葉は頂けましたか。「まずは『おめでとう』と言われました。また、プロというスタートラインに立っただけなので『ここからステップアップしていくことが大事だ』というお話を頂きました」――プロサッカー選手以外の道も考えていましたか。「最初は考えていました。昨年の夏頃に、人材紹介業界の企業からいくつか内定を頂いていました。ですが、それから総理大臣杯での優勝を経験して『やっぱりサッカーだけに専念したい』という気持ちから内定は全てお断りさせていただきました」――人材紹介業界を選んだ理由はありましたか。「最初はどういう職種に就きたいという思いはなくて、いろいろな業界で活躍している社会人の方とお会いしました。その中で人と会って未来をつくっていくことが面白いなと思って人材紹介というところを選んでいました」――サッカー部の4年間を振り返ってみていかがでしたか。「とにかくレベルの高い環境に身を置きたいという思いで、明大体育会サッカー部に入部しました。実際にその通りで、1、2年生の時はトップチームに関わることはできなかったです。3、4年生になってからは少しずつ試合に出場できましたが、それでも絶対的なポジションは取れなかったです。ですが、常にそういう厳しいところに自分の身を置いたことで、『試合に出たい』という思いから『私生活の部分でもサッカーにつなげよう』という意識が出てきます。すごくストイックになれたと思います」――印象に残っていることはありますか。「昨年の夏に行われた総理大臣杯で優勝できたことです。一番うれしかったです。4年間一緒に過ごした同期たちと、最終学年で大きいことを成し遂げられました」――プロでの意気込みをお願いします。「やっぱりまだスタートラインに立ったばかりなので、これからが本当の勝負だと思います。ここから這い上がっていけるように、日々を大切にしていきたいと思います」――ありがとうございました。[古賀章太郎]◆後藤 大輝(ごとう・だいき) 政経4、武南、185センチ・79キロREAD MORE -
(番外)長沢がJ3・アスルクラロ沼津へ来季新入団内定!
サッカー 2019.01.251月10日、GK長沢祐弥(政経4=藤枝東)のJ3・アスルクラロ沼津への来季新入団内定が発表された。明大の今季プロ入り内定は、7人目だ。 地元クラブでプロ生活をスタートさせる。長沢は、中学校時代にACNジュビロ沼津(現アスルクラロ沼津U―15)へ入団。藤枝東高時代の2012年には、U―16日本代表に選出された。明大では、1年次のリーグ開幕戦のベンチ入りを果たすなど、下級生の時から活躍。4年間でリーグ戦通算37試合に出場した。武器である身体能力やセービングを伸ばし、愛するクラブをJ3優勝へ導く。長沢のコメント――プロ入り内定が決まりました。今の心境を教えてください。 「自分が中学校時代に育ったクラブへ戻ることができ、うれしく思います」――アスルクラロ沼津入団内定までの経緯を教えてください。 「昨年の夏に練習参加させていただきました。そして、年末に正式なオファーをいただきました。スタッフは中学校時代から知っている方が多くて、気に掛けてくれます。また、高校時代の先輩である熱川徳政選手や、地元が同じで中学校時代にお世話になった後藤虹介選手がいます。プレー以外でも声を掛けていただいて助かっています」――中山雅史選手※とお話はしましたか。 「チームに帯同してからは話していないのですが、今年の藤枝東高校の初蹴りにいらっしゃっていました。そこであいさつさせていただいて、一緒に頑張ろうと声を掛けていただきました」――アスルクラロ沼津のイメージを教えてください。 「ゴールから逆算して縦に速いサッカーというイメージです。昨年のJ3でリーグ最少失点なので、守備が固い印象があります。また、練習に良い緊張感があって、サッカーが好きで上を目指す向上心があります。全員がチームの勝利のために汗をかける選手です」――GKを始めたのはいつからですか。 「小学校の時はフィールドプレーヤーとGKの両方をやっていました。所属する少年団ではフィールドプレーヤーで、市の選抜ではGKでした。身長と体が大きかったので、ACNジュビロ沼津に入るセレクションをGKで受けました。中学校からGK一本です」――評価されたと思うところを教えてください。 「ここぞという時の集中力や、勝負強さ、練習に集中して取り組む姿勢を評価していただいたと思います」――今の課題を教えてください。 「カテゴリーが一つ上がって、プロの選手はシュートスピードが速いと感じました。俊敏性や判断などのスピードを上げないと通用しないと感じています」――プロで対戦したい選手はいらっしゃいますか。 「中学校、高校、大学の同期とは対戦したいですね。特にカマタマーレ讃岐に入団した渡辺悠雅(営4=横河武蔵野FC)と、ギラヴァンツ北九州に入団した後藤大輝(政経4=武南)です。2人とは、一緒にピッチで戦いたいねと話しました」――目標の選手はいらっしゃいますか。 「国内だと、昨シーズンに引退された楢崎正剛選手(名古屋グランパス)、海外だとブッフォン選手(パリ・サンジェルマン)です。ゴールマウスを守っていて信用でき、気持ちがこもったプレーや、仲間を落ち着かせるプレーができる選手になりたいです」――プロでの目標とサポーターへのメッセージをお願いします。 「アスルクラロ沼津をJ3優勝に導いて、J2昇格をするためにもいち早く主力として試合に出場します。試合に出た際には全力で気持ちのこもったプレーをします。応援よろしくお願いします!」――ありがとうございました。[渡部伊織] ◆長沢 祐弥(ながさわ・ゆうや) 政経4、藤枝東、185センチ・82キロ、J通算85試合出場の和泉竜司選手(平28政経卒・現名古屋グランパス)に「すごい選手」と言われた過去を持つ ※51歳の現役Jリーガー。Jリーグのシーズン最多得点(36得点)記録を持つ選手で、愛称は「ゴン中山」。サッカー解説者として活動しながら、2015年9月からアスルクラロ沼津に所属しているREAD MORE -
(番外)渡辺がJ3・カマタマーレ讃岐へ来季新入団内定!
サッカー 2019.01.211月8日、MF渡辺悠雅(営4=横河武蔵野FC)のJ3・カマタマーレ讃岐への来季新入団内定が発表された。明大の今季プロ入り内定は、6人目だ。 念願のプロ入りをついにつかんだ。当たり負けすることのない圧倒的なフィジカル、スピードのあるドリブル、精度の高いキック力を持ち味とする渡辺。中でも「筋肉量はもはやサッカー部の領域を超越している」(池上礼一コーチ)ほど。サイドアタッカーとして恵まれた身体能力を生かしたプレーは、常に攻撃の起点としての活躍を見せ続けた。点も取れる、アシストもできる超攻撃型MFがJ2昇格の立役者となる。渡辺のコメント――プロ入り内定が決まりました。今の心境を教えてください。 「いろんな仲間が早く決まっていく中で自分の中で焦りはありました。他にも選択肢はありましたけど、最終的にプロからオファーを頂けたことにほっとしています。でも、本当にここからが勝負だなという率直な気持ちです」――カマタマーレ讃岐入団内定までの経緯を教えてください。 「いきなり電話が来て、という感じでした。自分はインカレが終わってから12月後半くらいまでは、横河武蔵野FC出身なのでそこの一般職を受けて、そのまま仕事をしながらサッカーをしていくという方向だと思っていました。どこで見られたとかはまだ何も聞いていないですけど、可能性があるとしたら自分がカマタマーレ讃岐と練習試合をした時だと思います」――プロ入りへの思いを教えてください。 「元々自分はプロ一本でいこうと大学4年間をやってきて、試合も出させてもらいましたけど、プロはやはり難しいと改めて実感しました。でも、両親や栗田大輔監督や仲間とやっぱり相談していく中でJFLからでも自分は目指そうと考えていました。仕事とサッカーの両立はすごく厳しいとは思いますけど、そこで頑張っていこうと決意しようとしたタイミングで電話が来ました。自分としては少しでも上があるならどんどんステップアップしていきたいと思い、迷わず挑戦しました」――明大での4年間の経験はプロでどう生かされると思いますか。 「明治大学のサッカー部には、高校時代に所属した横河武蔵野FCユースにはなかった厳しい上下関係がありました。そして、やはり自分が一番という環境から明治というレベルの高い環境は厳しかったです。サッカー以前に、栗田監督が『サッカーの常識は社会に通用しないぞ』と言ってくれていたので、人間的にも成長させてもらいました。そういうところはプロの世界でも考える力や自立というところで長所になると思います」――課題はありますか。 「負けず嫌いというか我が強いタイプなので、自分勝手になりがちです。プレーにもそうやってドリブルであったりパスの要求であったり自分勝手なプレーが出る時があります。それをいかに冷静に考えてボールがないところでもしっかりポジション取りをして攻撃にもつなげたいと思うし、守備でも明治でやってきた守備を存分に発揮していきたいと思っています」――プロで対戦したい選手はいらっしゃいますか。 「J3はやっぱり大学サッカーから入る選手が多いので、アスルクラロ沼津のGK長沢祐弥(政経4=藤枝東)とギラヴァンツ北九州のGK後藤大輝(政経4=大宮アルディ-ジャユース)です。どちらもGKなのでその2人からゴールをぶちとってやろうと思います。ギラヴァンツ北九州に入るディサロ燦シルヴァーノ(法大)選手も国体で一緒にやっていたので、特にその3人と対戦したいです」――プロでの目標を教えてください。 「メンバー入りとか言わずに最初からスタメンで、全試合に出場して、一番点を決めて一番アシストしてチームをJ2に昇格させたいと思います」――ありがとうございました。[木田諒一朗] ◆渡辺 悠雅(わたなべ・ゆうが) 営4、横河武蔵野FC、170センチ・70キロREAD MORE