(13)箱根予選会直前特集 座談会④
再起をかけた箱根駅伝予選会が10月13日に行われる。昨年度の予選会ではまさかの13位に終わり10年ぶりに本戦出場を逃した明大。また今大会から20㎞で行われていたレースがハーフマラソン(21.0975㎞)に延伸。95回記念大会ということで本戦への参加枠も11校に増大された。この2つの変更点を生かし、昨年度の雪辱を果たすことができるか。箱根路への切符をかけた挑戦が始まる。
本特集ではエントリー14人から予選会への意気込みなどを4回に分けて取り上げます。第4回は角出龍哉(文4=伊賀白鳳)、阿部弘輝(政経3=学法石川)、中島大就(商3=世羅)、三輪軌道(理工3=愛知)ら4人の座談会をお届けします。(この取材は10月7日に行われたものです)
――調子はいかがですか。
中島 (以下、中):夏合宿からしっかり練習はできています。あとは調子を整えて、予選会に合わせて上げていくだけです。
阿部 (以下、阿): 今は順調です。夏合宿とかは少し故障気味だったんですけど、そこからはだいぶ調子良くきているので、あとは当日までにどれだけ合わせられるかだと思います。
三輪 ( 以下、三): コンディションはちょい悪って感じです。
一同:ちょい悪って(笑)
三:合宿の疲労がここにきて少し出てきたかなという感じなんですけど、1週間ないのでそこはしっかり調整していきたいと思います。
角出 (以下、角):合宿はこの夏合宿通して、けっこう順調にやれたので、調子はだいぶ良い感じです。
――4年生で唯一、エントリーされたのは角出さんだけです。
角:今年の3年生はみんな強いですが、僕だけおんぶに抱っこという状態で。力はないですが、僕にできる仕事をしたいです。初めて走る人もいるので4年生として、そこをカバーできたらなと思います。
――合宿はいかがでしたか。
角:僕は4年間で一番練習できたと思います。毎年故障していたんですけど今年は95パーセントくらい消化できました。
中:山本監督がしっかり順序立てして、練習を組んでくださりましたね。
角:てか距離たくさん踏んだよな。
阿:30キロ走はかなりやりましたよね。
中:去年より2倍くらいやった感じだよな。
阿:僕は後半に少し疲労が出ましたが、そこから少し練習を調整したりと臨機応変に対応できたと思います。そういった意味では去年より練習の消化率は良いですし、チームは去年より前向きですね。
――今のチーム雰囲気は良好という感じですね。
角:暗くならないようにというのをみんなで意識したね。まあ3年生と僕は仲良いですね。
中:後輩の面倒見が良い先輩で。まあ中で何考えているかわからなく、8割愛想笑いですものね!(笑)
角:そんなことないよ~
――4年生から見た3年生への印象はいかがですか。
角:こいつらお風呂とかですごく歌うんですよ。「ひゃー!」とか言ったり、湯船にせっけんついたまま入るや付いたり(笑)。個性豊かで破天荒ですね。もう手に負えないんですけど走りになったらセンスが光ります。
――逆に3年生から見た4年生への印象はいかがですか。
阿:4年生は真面目ですね。僕らが異常なので。
中:何でも受け入れてくれます。その中でも角出さんはマジで良い人。
三:角出さんは実際同級生(笑)。
角:それは言い過ぎだな!
阿:4年生が僕らの個性を引き出してくれますね。わがままばっかりなんですけど、それをしっかり受け入れてくれるので僕らが伸び伸びできます。本当に4年生には感謝しています。今回は角出さんしか入っていないので、僕らは角出さんを箱根に連れていきます!
角:もう涙出るよ〜。
中:角出さんがゴールしたら、みんなで胴上げしますよ!
角:やった! 俺が12番目とかでもやってくれる?(笑)
中: 完走したらですよ! 完走できないやつもいますけどね!
角: まれにな! 給水台にぶつかるやつとか分からんけどな!
三: ありゃ不慮ですよ(笑)
角: 不慮って(笑)。もう頼むで~
――立川の試走はいかがでしたか。
中:Uターンとか増えましたね。多分タイムは出にくいんじゃないですかね。
三:あと5キロ地点に僕の走りを妨げる魔物が住んでいますね。
一同:(笑)。
――どんな駅伝シーズンにしたいですか。
中:4年生が悶々(もんもん)とした感じで終えているのが2年も続いているので、後輩からしてもすごく申し訳ないのです 4年生ためにも良い駅伝シーズンにしたいです。
阿:僕は1年生の頃から予選会を経験していて、正直もう邪魔なので、駅伝シーズンでしっかり全部シード取りたいです。
三:今年は4年生と駅伝ができる最後の年なので、笑って4年生を見送れるような駅伝シーズンにしたいです。
角:今の3年生たちが来年の出雲駅伝に出場するためには今年の箱根駅伝のシードしかないので、そこで復活した明治を見せたいです。
――最後に予選会に向けてお願いします。
阿:年度始めに予選会をチームトップで通過するという目標を立てました。先頭で走る人、集団を引っ張る人とチームの中で走るスタイルは違いますが、目標はみんな一緒なので、それに向けた強い気持ちで予選会に臨みたいと思います。
◆角出 龍哉 すみで たつや 1万メートル 29分34秒83
◆阿部 弘輝 あべ ひろき 1万メートル 28分27秒56
◆中島 大就 なかしま たいじゅ 1万メートル 28分37秒35
◆三輪 軌道 みわ のりみち 1万メートル 29分11秒88
[綾部禎]
予選会当日となる明日13日(土)はレース前展望をお届けします。お楽しみに!
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