(1)ルーキー特集①/井上隼太朗
昨年度、「紫紺の襷プロジェクト」が始動した競走部。しかし、箱根駅伝出場への道のりはいまだ途上にある。一方で、関東学生対校選手権(関東インカレ)では競歩、短距離ブロックを中心に個々が活躍を見せ、一部残留を果たした。さらなる躍進が期待される中、チームに新たな力として加わったルーキーたち。彼らは、どのような覚悟を胸に歩み出したのか。チームの飛躍を後押しするべく新たに仲間に加わった18人を紹介する。
第1回は競歩部門・井上隼太朗(商1=東京)のインタビューです。
(この取材は3月1日にオンラインで行われたものです)
——陸上競技を始めた頃から今までの経歴を簡単に教えてください。
「小学4年生から長距離をやっていました。高校入学時から競歩に競技転向をしました」
——陸上競技を始めた理由、きっかけを教えてください。
「一番大きな理由は父親が陸上競技をやっていたことです。長距離から競歩に転向した理由も父親が高校・大学と競歩をやっており、教えてもらう環境が身近にあったからです」
——長距離から競歩への競技転向の中で、走るから歩くになったわけですが、難しさなどはありましたか。
「競歩は、フォームの規定が長距離の走ることよりも厳しいのでルールに沿った歩きをつくるのが一番難しかったです」
——競歩の魅力は何だと感じていますか。
「長距離と一番の違いというかそこが魅力だと感じているのですが、歩型のルールで失格などがあるところです。長距離は走りのフォームもありますが、体力などで決まっていく中で、競歩は歩きがきれいでないと最後まで歩き切れない。体力と技術の高さが競歩には求められることが魅力だと思います」
——ご自身の強みを教えてください。
「歩型の技術力の高さです。今まで失格になったことがないので自信にもつながっています」
——東京高校を選んだ理由を教えてください。
「陸上部として強く、競歩を扱っている私立高校を探していました。あとは、中学校の顧問の先生が東京高校と縁があって、東京高校に決めたという形です」
——高校時代はどのような3年間でしたか。
「小・中学校で長距離をやっていましたがあまり競技力が高くなく、行っても県大会くらいでした。高校で競歩を始めてから全国大会に出場し、全国のレベルの高さを実感できたことが一番高校でやりがいを感じられました」
——高校時代で印象に残っているレースはありますか。
「高校2年時の福岡インターハイで、その時に初めて全国の舞台で入賞できたことです。下馬評では、予選落ちが濃厚だったのですが初めて決勝に行って、入賞できたことは運も良かったと思います。上の舞台で戦えたということは印象に残っています」
——同じ高校で戦ってきたライバルの存在はありましたか。
「東京高校に競歩ブロックの同期はいなかったのですが、短距離ブロックの古賀ジェレミー選手が全国の舞台の先頭で戦っている姿を見て、自分も負けていられないと思うことができました」
——今までの陸上競技人生で挫折はありましたか。
「ちょうど今、膝の半月板を痛めてしまっており、練習ができずに一番苦労しています」
——高校3年時のインターハイでは、5000mWで3位入賞されましたが結果や当時のレースを振り返っていかがですか。
「本当は優勝を狙っていました。広島インターハイは当初の予定が変更になって、決勝の一発レースとイレギュラーがあった中でメダルを取れたことは良かったと思います」
——U—20選抜競歩にも出場されていましたが、その経験を振り返っていかがですか。
「1万mWに出場させていただいて、8位入賞できれば良いなという中で4位入賞できたことは広島インターハイにつながる良いレースになったと思っています」
——お父様も競歩競技経験者とおっしゃっていましたが、ご自身にとってお父様の存在はどのように影響していますか。
「うるさいなと感じるときもありますが、父親は高校、大学と競歩をやっていて、自分よりも歴が長いので一番身近なコーチだと思っています」
——明大に進学を決めた理由を教えてください。
「明治大学は陸上部の伝統が他大学に比べて長くあるということと、競歩の指導体制が非常に整っているということから明治大学を志望しました。また、父親が明治大学の元コーチとの接点もあり、高校1年生の頃から明治大学の元コーチにお世話になっていたということも明治大学を志望した理由です」
——明治大学競走部に対して、どのような印象を持っていますか。
「一番は伝統がある陸上競技部だと思っており、少数制という体制の中で関カレ(関東学生対校選手権)1部に所属していることからも一人一人のレベルが高いという印象を受けます」
——明大で伸ばしていきたいところは何ですか。
「高校と違い、大学は競技のレベルが高い中で競歩ブロックに同期はいないので、いかに自分一人で高みを目指していけるかということを磨いていきたいと思います」
——大学でも競技をやる上で、お父様からのご指導はありますか。
「父親からは、大学は高校よりも自由の時間が多いので誘惑がある中でいかに自分を律せるかということに気を付けていけと言われました」
——大学生活での目標を教えてください。
「明治大学は学力のレベルが高いので、まずはしっかり単位を取りたいと思います」
——明大での4年間の意気込みをお願いします。
「今はケガしているのですが、大学2年生以降から関カレ、全カレ(日本学生陸上競技対校選手権)で上位入賞を果たして、明治大学競走部を自分が引っ張っていける存在になりたいと思います」
——ありがとうございました。
[吉澤真穂]
※写真は本人提供
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