六大学陸上合同企画! 400メートル対談後編/原田真聡、古俣由人、菊田響生
伝統の東京六大学陸上部には全国から強者たちが入部する。4月5日に開催される第59回東京六大学対校陸上(六大学陸上)。今回は事前インタビューとして、明大の原田真聡(文4=東農大二)、古俣由人(法3=東京学館新潟)、菊田響生(2=法政二)の3選手による対談インタビューを前後編に分けてお届けする。今回はその前編。3選手にお互いの印象や六大学陸上の魅力を語っていただいた。
六大学陸上直前企画・第2弾!選手対談2本目は法大と明大。記事は弊部HPにてご覧いただけます!前編はスポーツ法政新聞会ののホームページからご覧いただけます!
企画は明日以降も続きますので、お楽しみに!
前編はこちら(スポーツ法政新聞会のウェブサイトに遷移します。)
——現在のチームの雰囲気はいかがですか。
原田「現在の明治大学としては、主将の神戸(毅裕・営4=明星学園)がチームを冬季練習から引っ張っていて、そのおかげで4継(4×100メートルR)とマイル(4×400メートルR)で両方とも優勝するという目標に向かって、チーム全体で動けているというのが大きな印象です」
古俣「今の明治大学の現状といたしましては、沖縄の合宿を終えて、ケガ人が出てき始めています。沖縄合宿をやるにあたって、ケガをせずに終えるというのが合宿の目的だったのですが、そこでケガをしてしまう人が出てしまったというのは、来年の合宿はメニューを変える必要があると思っています。明治大学の全体として、他に挙げるとするならば、個のスピードがついてきて、個人の能力が底上げされたと思っています。個人の能力が底上げされることによって、4継やマイルで上位入賞を狙える大学になってくると思うので、いい傾向にあると思っています」
——400メートルと出会ったきっかけを教えてください。
菊田「僕が初めて400メートルに出たのが中学2年生の秋の大会です。ちょうど僕が中学2年生に上がる頃に、コロナで大会があまり開かれなくなっていました。それまではハードルをやっていたので、中2の秋の大会も多分ハードルに出ると思っていたのですが、1カ月前ぐらいに腰をケガしてしまって、ハードルが飛べなくなった時に、中学の顧問の先生から400やってみようと誘われたのがきっかけで、1回試しに出てみようとなりました。そこからずっとハードルから400になったという感じです」
古俣「自分は中学校の頃までサッカーをやっていて、高校から陸上を始めた身なのですが、400メートルと出会ったのは高校2年生の時です。高校1年生までは100、200メートルを主にやっていたのですが、秋のブロック大会で顧問の方からマイルに入ってみないかと言われ、そこで初めて400メートルを経験しました。高校2年生に上がって、監督さんから個人種目で400メートルに出てみないかと言われ、出場し、そこで結果を残すことで、400メートルの楽しさに気づき、そこからずっと自分の専門種目として行っています」
原田「自分も顧問の勧めで400メートルを始めたという形なのですが、出会ったのは中学2年生の秋です。最後のシーズンアウトの試合で400メートル走ったのですが、その前までは800メートルと1500メートルをやっていました。ですが、1500メートルの方が少し伸び悩んでしまい、800メートルのスピード感を生かすなら1500メートルよりも400メートルの方が良さそうという顧問の先生にお話をいただきました。試しに市の400メートルの大会に出させてもらい、そこでかなり自分としては感覚よく走れたので、そこで楽しさを知って、400メートルも一緒にやってみようというのが出会ったきっかけです」
——400メートルのあるあるはありますか。
古俣「陸上競技をやっている身からして、陸上競技を全くやってこなかった人や、陸上競技を少しだけやっていた人とお話をする時に『何やっているの』と専門種目を問われた時に『400メートルやっているよ』と言うと『一番きついやつね』と(返されます)。陸上競技をやっているという話をすると、毎回引き出される話題ですし、自分としても一番きついなと。陸上競技をやっている人からすれば、400メートルや800メートルで一番スプリントを使って全力で走ることが、どれだけきついかというのもわかっていると思いますし、自分も400メートルはきついなと思いながら専門種目にしているので、きつさがどんな人に話しても伝わるというのが、あるあるだと思います」
原田「400メートルはきつい競技だからこそ、他の種目に比べて苦しみがわかる者同士、仲がいいと思います。言葉選ばずに言うと、あまり悪いうわさを聞かないというか、本当いい部分しか聞かないというのは思います」
菊田「あるあるかどうかはわかりませんが、試合の当日でも『なんで400メートルにエントリーしたのだろう』と思って、走る前もすごく嫌な気持ちになります。あと、みんなから『走っている間は何考えているの』とかはよく聞かれます。100メートルや200メートルの選手だと短すぎてあまり聞かれないと思うのですが、400メートルとなると距離が伸びるので、そのような質問をされることも結構あります」
——「走っている間は何考えているの」という質問をされたらなんて答えていますか。
菊田「僕は『特に考えてない』とは言うのですが、早く帰りたいとはいつも考えています。早く帰りたい気持ちで走っているというのはいつも言っています」
原田「自分はレースプランに沿った走りができているかなと軽い気持ちで深くは考えずに走っているのですが、菊田くんと一緒で、自分もさっさとゴールしてさっさと帰りたいという気持ちがありますね」
古俣「自分も全く考えていないと言ったらうそになるのですが、あまり考えないようにしているというのはあります。自分としては本能で走っているような感覚で400メートルを1周走っているので、走りについて頭の中で考えながら走ってしまうと、腕振りのズレや、足の軌道のブレが発生してしまうので、あまり考えないようにしています。ですが、早く帰りたいということだったり、明日オフだったりということが、実際考えているところはあります。でも、明日がオフと言われたら多分マイルに2回出されてしまうので、あまり考えないようにして、いかにこのレースに集中して順位を取れるかというのに焦点を置いて走っています」
——これまでの大学のレースで一番印象に残っているものを教えてください。
原田「大学陸上の中ですと、1年生の時に出場させていただいたアンダー20の日本選手権になります。初めて46秒台が出た大会で、自分のタイムが出る感覚を養えた大会でした。アンダー20という区切りではあるのですが、日本選手権という舞台では走るのが初めてだったので、そこで結果が出せたというのは、自分としてはかなりうれしい大会になりました」
菊田「僕は去年の静岡国際(静岡国際陸上競技)のレースでベストを出した時です。体の状態も良く、スタジアムのコンディションもいい中だったので、本当にこれで自己ベストが出るのかという感じでした。走っている時は、周りの選手もめちゃくちゃ速かったので、自分は遅いのかなと思っていたのですが、周りが速いだけで、それに押されて自分も自己ベストが出たのと思っています。レースの感覚的にも、普段のレースとは違う感覚があって、他の選手の自分より速いスピード感というのも肌で感じられたので、すごく印象に残っているレースだったと思います」
古俣「二つありまして、一つ目が高校3年生の時の北海道インターハイです。菊田くんとも一緒に走らせていただいたのですが、僕は高校3年生だったので、決勝を狙って、メダルを狙うというのを目標にしていました。準決勝から決勝に上がれるのが8名なのですが、そこに0.03秒、あと1人届かないというのが、自分の中の一生の悔しさというところで、陸上人生に火をつけ、大学でもっと速くなってやろうと思えるような試合になりました。自分が今こうやって成長できているのも、その高校3年生の北海道インターハイがあってからこそだと思っているので、そこはいい経験だったと思っています。もう一つは昨シーズンの全日本インカレ(日本学生対校選手権)です。個人もマイルリレーも出場させていただいたのですが、個人としては予選敗退となってしまいました。自分の体調管理不足で熱中症になってしまい、思ったような走りができず予選敗退となってしまいました。その借りを返すために、マイルに焦点を当てて、自分の体調管理を万全にして臨んで、チームとしては明大記録を更新して決勝に進むことができました。先輩方と一緒に走れたレースだったので、僕の一生の思い出となりました」
——それぞれの学校の短距離ブロックの注目選手を挙げてください。
菊田「僕と同い年の濱椋太郎(スポ2=目黒日大)くんです。200メートルを主にやっているのですが、誰にもまねできないような走りというか、独特な走りで、去年から急成長した選手です。僕も一緒に走ったりするのですが、The短距離というスピード感を感じて、本当にすごい選手だと思っています。今年確実にまた伸びるだろうと思っています。あと、田原(歩睦・スポ4=奈良育英)さんも200メートルを主にやっているのですが、練習で何回か一緒に走らせていただいて、すごいなという一言でした。全然ついていけないスピードですし、走り方がうまいので、僕も参考にしつつ、今年絶対に上がってくると思っています」
古俣「明治大学の注目選手としては、僕の1個上の先輩方全員に注目していただきたいです。もちろん原田さんにも注目してほしいですし、主将の神戸さんや昨シーズン関東インカレ(関東学生対校選手権)の200メートル3位の川津靖生(法4=明星)さんにも注目をしてほしいです。大学ラストイヤーに向けて、この冬季練習を一番頑張っているところを後輩として見てきたので、花を咲かせてほしいという自分としての願いもあります。また、僕は原田さんを目標に背中を見て大学を決めたので、明治大学の門を叩くというのはやはりこの先輩方の影響があったからこそで、関東インカレや六大学陸上といった大きな大会で入賞して欲しいというのが僕の願望です」
原田「下野玲央(文3=川越東)です。彼に話を聞くと、本格的に冬季練習をしたのが初めてという話を聞きました。走り込みが少し苦手な選手なのですが、それでも周りの選手に食らいついて、より強くなるために追い込んでいたというのがこの冬で印象的だったので、ここからまた一段階二段階スピードを上げて、チームに貢献してくれると思います。六大学陸上や関東インカレ、全日本インカレでも活躍してくれるので、ぜひ注目していただきたいです」
——今後に向けて、具体的に目標とするタイムを教えてください、
古俣「目標とするタイムといたしましては、45秒台を出すことです。世界陸上の影響もありまして、400メートルという種目に注目が集まっている中で、現在の大学レベルとなると、45秒台でもなかなか日の目を浴びることができないので、レベルの高さを感じます。そこで45秒を出すことを目標にしていては、上の舞台に立つことはできないので、細かな目標で言いますと、45秒前半や45秒中盤ぐらいを目標に冬季練習を行ってきたので、自分としてはそこを第1目標にして、今シーズンを始められたらと思っています」
原田「自分も少し古俣と被ってしまう部分はあるのですが、45秒中盤のタイムを狙って今シーズンはやっていきたいと考えております。全日本インカレや関東インカレで1位を取るためには、パーソナルベストで45秒中盤あたりを持つような選手でないとやはり難しいと考えているので、前半シーズンでスピードをよりつけて、6月、7月の中盤のシーズンでタイムが出ればと今は考えております」
菊田「今シーズンのタイムの目標は45秒5を切るというのを一つ目標にしています。いつ切れるかはまだわかりませんが、一つの目標はそこに置きます。あと、去年は46秒中盤あたりをコンスタントに出せていましたが、それでは勝負にならないので、今年は46秒2を切るぐらいのタイムをコンスタントに出していきつつ、45秒台を何度も狙っていくというレースをしていきたいと思っています」
——ファンの方に向けて一言ずつコメントをお願いします。
原田「いつも応援ありがとうございます。今年は自分としては学生最後のシーズンとなるので、有終の美を飾れるように精一杯頑張ります。応援していただけるとうれしいです」
菊田「いつも応援ありがとうございます。大学2年目のシーズンとなるのですが、今年はアジア大会も控えているので、しっかり日本選手権や大きな大会などで結果を残して、少しでも代表選考に絡めるように頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」
古俣「いつも明治大学にご支援ありがとうございます。今シーズンは勝負の年にしますので、実力で皆さんの目を引けるよう、精一杯努力します。今後とも応援のほどよろしくお願いします」
[篠﨑勇希、安田賢司]
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