(19)第553号拡大版 佐藤駿選手×三浦佳生選手 特別インタビュー Vol.3

 ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪(ミラノ五輪)を特集した明大スポーツ第553号。フィギュアスケートからは、ミラノ五輪出場が決まった佐藤駿選手(政経4=埼玉栄)と三浦佳生選手(政経2=目黒日大)を取り上げ、2人の対談を掲載した。五輪を懸けた全日本選手権(全日本)の振り返りをはじめ、2人の出会いや普段の関係性などについてお話を伺った。本記事では、紙面に載せ切れなかったインタビューを拡大版として掲載する。

(この取材は1月7日に行われたものです)

――鍵山選手、佐藤選手、三浦選手の3人組で扱われることが多かったと思いますが、扱われだした頃はそう呼ばれることについてはどのように感じていましたか。
佐藤「シンプルにそうやって3人でセットで呼ばれるというのはすごくうれしかったですし、それとともに3人で自分もやはり頑張っていかなきゃいけないなというような気持ちも強くなったので。お互い刺激し合って頑張りたいなというふうな気持ちでした」
三浦「やはりもともと仲がいいというか、一緒にいるような感じだったのでその流れで言われるようになって。最初は完全に自分だけ2人の点数に対して50点くらい下だけど、一緒にとりあえず仲いいからセットみたいな感じだったんですけど。徐々に自分も結果が残せるようになってきて、2人と同じように今オリンピック代表という3人でセットで言えるようになったのが僕としてはすごくうれしいです」

――現在は関東三羽がらすなどと呼ばれていますが、自分たちで新しい名称を決めていいよと言われたら何か思いつきますか。
佐藤「いや、あまりないですね」
三浦「ないです」
佐藤「マイクラとか? マイクラ三銃士みたいな」
三浦「なに? 何を言ってんの?(笑)」
佐藤「よくマイクラするので(笑)」
三浦「終わった(笑)」
佐藤「3人でマイクラもするので」

――関東三羽がらすかマイクラ三銃士。
三浦「なしなしなしなし!」
佐藤「僕はいいと思います」

――三浦選手は何か提案ありますか。
三浦「マイクラはやめない? マイクラはやばいって」
佐藤「いけるいける」
三浦「マイクラ……。3人で何かあったかな。うーん、3人だと何かするかな。3人で行った場所、ユニバとか?」
佐藤「あんま関係なくない?」
三浦「いや、マイクラはもっと関係ないやろ」
佐藤「まあ確かに(笑)」
三浦「どの口が言うてん(笑)。なんだろう。ポケモンのゲームを始めた時って3匹の中から選べみたいなのあるじゃないですか」
佐藤「あー、御三家」
三浦「そうそうそう。だからあれと関連づけたものがいいのかなって。3人ともタイプが違うから。多分僕が〝火(ほのお)〟で(佐藤「確かに」。)優真が〝みず〟、駿が〝くさ〟かなという感じが僕はするんですけど。まあ、関東御三家とかどうですか。マイクラよりはいいんじゃないですか」
佐藤「関東御三家ってそれポケモンにもあるやん」
三浦「マイクラ三銃士ってなんだよ」
佐藤「関東御三家って……。まあでもいいかもね」

――関東御三家の方がマイクラ三銃士よりもいいですか。
三浦「マイクラ三銃士は何がある……。何をもって三銃士なんだよ、マイクラの」
佐藤「あれは適当に言った」
三浦「おい(笑)」

――では関東三羽がらすか関東御三家の方が。
佐藤「そうですね」
三浦「まあマイクラ三銃士で呼びたい人がいればいい。いない」
佐藤「いるかもしれない」
三浦「じゃあ、一応候補に入れてあげてください」

――ちなみにお互いをポケモンの御三家やキャラクターに例えるならいかがですか。
三浦「ポケモンのキャラクターで例えるんですか」
佐藤「ポカブとか?」
三浦「ポカブ? 俺、ポカブ?」
佐藤「分かんない。御三家って言っていたから」

――御三家に限らず。
佐藤「限らず。えー、むず。前あったよね。ポケモンのファンの人が作ってくれた」
三浦「あったね。駿はなんだろう。駿はやっぱ駿が連れていそうなポケモンがいい。連れていそうなポケモン。駿、ポカブとかそれこそ連れてってそうだけどね」
佐藤「俺?」
三浦「でも俺は多分目つき悪いようなやつになる。目が悪そうなやつ」
佐藤「ガブリアスみたいな?」
三浦「ガブリアス? そんなにかっこよくていいの俺?」
佐藤「確かに、じゃあフカマルくらい」
三浦「フカマルね。一気に可愛くなったね」
佐藤「まあフカマルくらいでいいんじゃない」
三浦「フカマルね。フカマルとポカブ」
佐藤「いいと思う」

――話は戻りますが、佐藤選手はご自身について今シーズン変化したと思う点はありますか。
佐藤「先ほども言った通り、メンタル面がやはり変化したなというふうに自分は思っていて、去年の世界選手権を経てから気持ちの面で強くなったなというふうに思いますし、勝負強さといったところも昨シーズンよりも上がったかなと思っています」

――三浦選手から見て、佐藤選手が言っていたようなことというのは感じましたか。
三浦「はい。めちゃめちゃ感じましたね。もう6分(間練習)の時から表情が違うというか。去年というか、昨シーズンの終盤くらいは6分(間練習)で今にも死にそうな顔と言いますか、早くこの場からいなくなりたいみたいな顔をしていたから見ていて心配になる顔をしていたんですけど。普段でも見たことない表情しているから。それが去年の世界選手権は、行く前からすごく調子が良かったみたいで、やはり自信がある時の駿くんの顔が全然違うから、自信をつけられたのが大きかったんじゃないですかね」

――三浦選手はご自身について今シーズン変化したと思う点はありますか。
三浦「やはりメンタルトレーニングを僕も始めたところと、あとはトレーニング法も変えて、(昨)シーズン終盤から変えてやっていたので、本当にシーズン頭の試合は僕、FSで104点とかだったので、どうしようかと思ったんですけど。結果的に、シーズンのピークに持っていきたい部分で、完全な演技ではなかったんですけど本来の自分に近いジャンプの迫力だったりというのは戻ってきたと思うので、そこは良かったなと思います」

――佐藤選手は今シーズンの三浦選手についてどのように見ていましたか。
佐藤「そうですね。やはり全日本にしっかりとピークを持ってくるというか、勝負強さというのを改めて感じましたし、あとはやはり(4回転)ループの精度ですよね。本当にすごい。練習は本当に大丈夫かなって感じだったんですけど(三浦「ははは(笑)」。)6分間(練習)とかすごい転び方をしていて、自分も見ていて大丈夫かなみたいな心配だったんですけど。(本番では)加点が4点くらいつくような4回転ループを冒頭からしっかりと決めていて、滑走順も結構後の方だったので、その中であれだけきれいにジャンプを跳べるというのは本当にすごいことだなと思いますし、4回転4本構成でやっているのも佳生だけなので、本当に攻める姿勢もすごくかっこいいなと思いましたし、自分もそういったふうに攻めていきたいなというふうに思いました」

――ミラノ五輪まであと1カ月ほどですが、今感じることは楽しみな気持ちと怖い気持ちはどちらの感情が大きいですか。
佐藤「怖さは全く感じてはいなくて、むしろ早くいきたいというか楽しみな部分が強いので、この気持ちのまま本番も臨めたらいいなと思っています」
三浦「全く実感がないんですよね、今。だから行ってみてどうなるかって感じですけど。自分の演技にまず集中して、あとは終わってからも長いので、終わったらマイクラでもして、いっぱい遊びたいなと思います」
佐藤「いっぱい遊ぼう」

――お二人とも羽生結弦さんを憧れの存在によくあげていると思いますが、同じ五輪の舞台に立つことが決まって、これまでの〝憧れ〟の五輪とこれからご自身が迎える五輪というところで、意識の面は変わった点はありますか。
佐藤「自分がオリンピックであったり世界を目指すきっかけになったのがソチオリンピックの羽生さんの演技を見て、自分もこの舞台に立ちたいというふうに思ったので、その舞台に立てるというのは本当にうれしいことなので、自分も同じ舞台でいい結果が出せるようにしたいなと思っています。同じ仙台出身なので、偉大な先輩方の背中を追っていけるように頑張りたいと思っています」
三浦「羽生くんを見て育った世代なので、ずっと憧れなんですけど、実際お会いしても、技術以外の面でも尊敬できる部分がたくさんありますし、本当にあの背中を見て育てている、いい時代に生まれたなというふうに思います。去年も1回アイスショーを見に行って、そこでもやはり改めて生でスケートを見てすごいなと感じたので、技術を盗めるようにしながら吸収して、羽生くんが輝いた場所で僕も滑る権利をいただいたので、羽生くんほどではないですけど、僕も頑張りたいなと思います」

――ミラノ五輪に向けて意気込みをお願いします。
佐藤「オリンピックは初めての舞台なので、本当に楽しみな部分が今は強いので、この気持ちで臨みたいなというふうな思いなのと、大会以外の部分も選手村であったりとかご飯とかもすごい楽しみなので、一瞬一瞬を楽しんでいきたいなと思います」
三浦「オリンピックに出場させてもらえるということなので、僕は自分のやるべき練習をしっかりやっていってその成果を出せられたらいいなというのと、あと早くマイクラをしたいなと思います」

――目標はありますか。
佐藤「もちろんメダルを取ることが目標なので、メダルを目指して頑張っていくんですけど、あまり順位とか気にしないようにして今シーズンの自己ベストを超える点数を出したいなと思っています」
三浦「僕も似たような感じです。メダルとか順位とかも意識せず、自分ができることを最大限とにかくやることが自分の目標でもあるしやるべきことかなと思うので、まずはそこを目指して頑張りたいなと思います」

――ミラノ五輪の舞台であるイタリアは、ロンバルディア杯で訪れた以来と思いますが、イタリアで楽しみなことはありますか。
佐藤「なんだろう。一番はやはりご飯かなとは思いますね。すごく楽しみですし、前回行った時も3人でご飯食べてすごくおいしかったですし、またピザなりパスタなり食べたいなと思っています」
三浦「そうですね。ご飯も楽しみですけど、あまり海外を感じたくないのが、僕はあるので。ご飯とかすごくおいしいものがいっぱいあるのは分かっているので、それはすごく楽しみなんですけど、基本的に僕、海外に行くことがあまり好きではないので。飛行機の時間が結構苦手で。長い時間、12、3時間、機内に座っているというのがあまり得意じゃない人なので、だから好きじゃないという感じなんですけど。それを含めて全部を楽しめる時間にできたらいいなという、今度こそ脱却できるといいなというのが、スケート外の目標に設定しておきます」

――長時間のフライトに備えて対策は何かありますか。
三浦「寝る。寝ることですかね。寝て、時間を潰すしかない。普通に映画を見ていても、まじで1分とか2分がいつもの3倍くらい遅く感じて『なんやこの空間』と思っていたので。本当に最大限ゲームや漫画とか全部、寝る準備とかも全部詰め込んで、機内で万全な対策で臨めるように頑張りたいなと思います」

――佐藤選手は飛行機は苦手ですか。
佐藤「でも長時間やはり同じ姿勢だと結構大変ですし、腰がめちゃくちゃ痛くなってくるのであんまり好きではないんですけど、でも最近は寝られているかなという感じですね。慣れてきていますね」

――フットレストは使ったりしますか。
佐藤「フットレストは持っていっています」

――先ほどポケモンの話をしていた時にファンアートの話をしていたのかなと思って探していたんですけど、ファンアートでは三浦選手がニューラ。
三浦「ああ、かっこよ」

――佐藤選手がウリムー。
三浦「ウ、ウリムー?」
佐藤「ウリムーは草」
三浦「かわいい」

――鍵山選手がユキハミですね。これについては結構イメージ通りでしょうか。
佐藤「そうですね。イメージ通りというか、すごくいいなと思います」
三浦「ウリムー(笑)」
佐藤「ウリムー(笑)。かわいい」
三浦「確かにニューラはなんか目が鋭いですね、確かに。あー、ぽいぽい」

――鍵山選手のユキハミはいかがですか。
佐藤「かわいいです」
三浦「かわいい」
佐藤「優真らしいなって感じがします」

――最後に、応援してくださっている方々へメッセージをお願いします。
佐藤「いつも応援ありがとうございます。オリンピックでも自分らしく、今まで通りの自分の姿が見せられるように頑張りたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」
三浦「本当に引き続きというか、全日本で代表という部分は一段落ついたんですけど、僕自身はここからだと思っているので、引き続き応援をよろしくお願いします」

――ありがとうございました。

[大島菜央、野原千聖]

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