(18)第553号拡大版 佐藤駿選手×三浦佳生選手 特別インタビュー Vol.2
ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪(ミラノ五輪)を特集した明大スポーツ第553号。フィギュアスケートからは、ミラノ五輪出場が決まった佐藤駿選手(政経4=埼玉栄)と三浦佳生選手(政経2=目黒日大)を取り上げ、2人の対談を掲載した。五輪を懸けた全日本選手権(全日本)の振り返りをはじめ、2人の出会いや普段の関係性などについてお話を伺った。本記事では、紙面に載せ切れなかったインタビューを拡大版として掲載する。
(この取材は1月7日に行われたものです)
――ここからはお互いについての話をお聞きしたいのですが、野辺山合宿で出会った際はどのような印象でしたか。
三浦「駿くんは、僕と何人かといたんですけど、足裏にあるテーピングを丸めてサッカーをしていて。食べるものも少しお肉系ばっかりとか偏っていたり『ノービスチャンピオンだからめっちゃ食事とかしっかりとって、バランスよく食事されているのかな』と思って見ていたんですけど、スケートをしている時以外は、スケーターらしからぬ面しかなくて面白かった記憶がありますね。今でこそ気をつけているんですけど、その時はご飯を見ても全体的に茶色くて。オフの時間はケアでもしているのかと思ったら、テーピング丸めてサッカーってまだ動くんかい、みたいな。元気やなこの人。僕はその時トップを狙うような選手じゃなくて、全日本(ノービス)も入賞できるかどうかみたいなところで。レベルの違いも分かっていたので、もう届かないものだと完全に思っていましたし、僕は僕でただ野辺山合宿をエンジョイしていました」
――より仲良くなったのはいつごろですか。
佐藤「自然にって感じです」
三浦「野辺山合宿で完全に意気投合でしょ」
佐藤「佳生に限らず、大体みんな野辺山合宿で仲良くなって」
三浦「あの辺、晴也(佐々木)とか希(吉岡・法大)とか」
佐藤「達也(壷井・シスメックス)とか」
三浦「みんなあの辺は合宿だね」
佐藤「光翔(大島)とか」
――お互いの共通点はどのような点でしょうか。
佐藤「共通点……。難しいですね」
三浦「ノリが合うって感じかな。もう何をするにしても、俺も駿くんも割とノリがいいから、どちらかが『何かしよう』みたいな感じで『あーいいよ』みたいな。で、大体成り立っているみたいなところはあります。なんでもやるって感じ」
佐藤「まあお互いフッ軽って感じです。そこは共通点かな」
――違うところはどのような点でしょうか。
三浦「違うところ……。顔」
佐藤「それはみんなそうやん(笑)。なんだろう」
三浦「見つからないんだけど。違うところと言われたら。それはそれで」
佐藤「確かに」
――スケートとの向き合い方は同じような感じでしょうか。
三浦「僕も駿くんも他の人も、多分スケートへの向き合い方もみんな頑張っているから一緒なんじゃないですか」
佐藤「目指すべき部分はみんなと同じだと思うので、練習法とかは違うと思いますけど」
三浦「うん」
佐藤「志とかそういった面は同じかなと思います。僕的には佳生は、精神面がやはり小さい時から強いなという印象で、そこが違うなというふうに思いました。僕は今でこそに徐々に、メンタル面は強くなってきてはいるんですけど、佳生はノービス時代というか、小さい時からずっとメンタルが強いなという。大舞台で本業を発揮できる勝負強さというか、そういったものが備わっていたなというふうに思います」
三浦「まあ、良く言えば動じないメンタルという感じだけど、悪く言えば僕は都合のいいこと以外は忘れる。都合の悪いことを全部忘れていってしまうから、自分の好きなように捉えているというのが大きいかなって感じです。どちらかというと」
――三浦選手から見て、佐藤選手のメンタル面はどのように感じていますか。
三浦「いや、別に駿くんがもともと弱いわけではない。過去にもね、大きな試合で彼もメダルいっぱい取っていますから。弱かったら取れるわけがないですからね。弱いわけではないと思うんですけど、多分どちらかというと自信の面なのかなというところは見ていてはとれます。周りの僕たちが思う駿の魅力はいっぱいあって、ジャンプとかもすごいなと思うけど、それを本人が自覚をあまりしていなかったというところが大きいのが、自分のことを過小評価しているというか。どちらかというと『僕なんか』という感じだったから。そこを自分で自分のことをすごいと思えるようになったか、なっているのか分からないけど。前に比べてそういう顔つきとか自信が変わったようなというのは見ていてというか、周りから見て思うかなと思います」
――普段はどのような話をしていますか。
佐藤「そんなに深い会話はしてないです」
三浦「どんな会話と言われても難しい(笑)」
佐藤「その時その時で違いますけど。もちろんスケートの話もしますし。でも基本ゲームの話とか、大学の話とか。たわいもない話が多いかなとは思います」
三浦「間違いない」
――フィギュアスケートの話とそれ以外の話の割合はどれくらいですか。
佐藤「8対2くらいです。スケートが2です」
――スケートの話はどんな話をされますか。
三浦「ジャンプとか」
佐藤「そうですね。ジャンプであったり、どう跳んでいるとか。あと今後とかも話したりしますね。引退した後の話とか、何したいとか」
三浦「そうだね。というか、2人というより鍵山くんと3人でいると割合が増えるという感じではあります」
――引退後の話というのは、振付師になりたいとかそのような感じでしょうか。
佐藤「佳生は多分そう」
三浦「振り付けだったり、コーチだったりをやっていきたいけど。一番はみんなでやれたら面白いよねみたいな話はしていますね。何かしら駿と優真と何か関連性を持って何かやりたいよねという話をしていますね」
――アイスショーをやってみたいという話もされますか。
佐藤「僕はアイスショーをできたりとか、それこそプロになれたらいいのかなとは少し思ったりもしていますし、そこからコーチになったりとか。スケート関連の(仕事)に将来はなりたいなとは思っているので、まだ何になりたいとかは決まってはないんですけど。スケート関連の仕事に携われたらなと思っています。」
三浦「多分、ショーを最初はしながら何かやるという形になってきますね。だんだん、多分みんなで何かやっていくのかなという感じは、結局3人一緒な気がします」
――お二人とも政治経済学部ですが、大学の話はされますか。
三浦「まあときどき?」
佐藤「そうですね。たまに1年生の時の課題を見せてみたいな話とか、大学やばいねって話をしたりしています」
――最も苦労した授業はありますか。
佐藤「圧倒的にミクロ(経済学)マクロ(経済学)です。しんどかったというか、1万字ぐらいのレポートを合計で出したので。テストが終わった後に不安な人は4000字のレポートを出してねみたいな。それをしたら一応恩情があるかもみたいなこと言われて、それを2回出して、すごく苦労した覚えがあります。ギリギリ(単位は)取れたんですけど」
三浦「全部なんですけど。僕ミクロ(経済学)マクロ(経済学)はまだ実際取れていないので、これ一生取れない、進級できないんじゃないかって」
佐藤「あれ必須なのやばいよな」
――逆に楽しかった授業はありますか。
佐藤「体育の授業とかは楽しかった。比較的に。運動を自由にしていいよみたいな感じだったので、トレーニングをしている生徒もいたりして自由な感じだったので。体育は体を動かしてから帰って練習に行ってという感じでいいアップになっていたという感じだったので、楽しかったかなと思います」
――明大からはスピードスケートの佐々木翔夢選手(政経2=小海)もミラノ五輪に出場しますが、他の体育会で仲のいい選手はいらっしゃいますか。
三浦「まあ、翔夢くんとはすごく一番仲良くしているかな。あともう一人、野球部に。(渡邉聡之介投手(政経2=浦和学院)でしょうか。)そうですね。(仲いいのですか。)はい。野球観戦とかにも行ったりして、仲良くさせてもらっていますね」
佐藤「僕も野球部の友達が多くて。今年ドラ1(ドラフト1位指名)いった大河と。(小島大河捕手(政経4=東海大相模)でしょうか。)そうです。初めて仲良くなったというか、一番最初に仲良くなったのが、小島大河と木本圭一(主将・政経4=桐蔭学園)という野球部の2人で。(小島選手がドラフト1位で入団が)決まった時もメッセージで『おめでとう』というふうに言ったら『オリンピックに絶対いけよ』というふうに言ってくれて。すごくプレッシャーだったんですけど、無事にいくことができて良かったです」
――小島選手とは入学時に履修登録を一緒にしたそうですね。
佐藤「そうですね。履修登録も。クラスは離れてしまったんですけど、履修登録はいろいろ聞いたりして、なるべく同じようにしようねというふうに話していました」
[大島菜央、野原千聖]
Vol.3に続きます。
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