(104)全国大学選手権・早大戦 試合後コメント 平翔太「誰かが輝くのではなく全員で勝ち取った日本一」

2026.01.23

 7年ぶりに日本一を成し遂げた。平組は5年ぶりに関東大学対抗戦(対抗戦)を制覇すると全国大学選手権(選手権)も決勝戦へ。5年前に決勝戦で敗れた早大を22―10で下し単独2位となる史上14度目の日本一に輝いた。栄冠をつかみ取ったスタメン選手15人、幹部陣にお話を伺った。 

 最終回は平翔太主将(商4=東福岡)のインタビューをお送りします。(この取材は文面にて行われたものです)

――優勝して日にちが経ちましたが今のお気持ちはいかがですか。
 「1年間掲げてきた『日本一』という目標を実現できたのは本当にうれしいですが、それ以上にチームで積み重ねてきたプロセスに価値があったと強く感じています」

――優勝が決まった瞬間メンバーとの力強い抱擁が印象的でした。
 「この1年間、苦しい時期も一緒に乗り越えてきた仲間と抱き合えたのは何よりのご褒美だし、言葉では表せないものが込み上げてきました。誰かが輝くのではなく、チーム全員で勝ち取った日本一だったからこそ、自然とあのような行動になったと思います」

――最終学年となる4年生で初の選手権優勝を達成しました。
 「この4年間本当に色々なストーリーがあったと思います。新人早明で16年ぶりの敗北から大学ラグビーのスタートでした。今シーズンは、筑波さんに12年ぶりの敗北、帝京さんに5年ぶりの勝利、早稲田さんにも勝利し、5年ぶりの対抗戦優勝。そして、約30年ぶりの早稲田さんとのジンクスを破って7年ぶりの大学日本一を達成しました。この1年間、自分たちが本気で掲げてきた『日本一』という目標を実現できたことを、本当にうれしく思います」

――ご自身の決勝のプレーを振り返っていかがですか。
 「悪くはなかったかなという印象です。アタックではスクエアに走ることだったり、ディフェンスでは常にコネクトすることを80分間、スキを見せず体現できたと思います」

――これまでの道のりは長かったと思いますが、優勝を決めた要因を教えてください。
 「やはりチームのまとまりですね。今年のチームの強みだったりゲームプラン、想定外というのを全員が理解して、どれだけ同じ絵を見れるかが大事でそれを確実に遂行していったからこそ日本一になったんだと思います」

――初めてのキャプテンとしてこの結果はご自身から見ていかがですか。
 「人生で初めて主将を務める中で、勝ち負け以上にチームを導く難しさを感じる1年でした。それでも最後に対抗戦と選手権で優勝という結果につながったのは、チーム全員の覚悟と積み重ねのおかげだと思っています。仲間やスタッフには本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

――この代で明治にいい文化を残せたと思いますがいかがですか。
 「過去3年間で実際に見てきた寮生活は決していいとは言えないものでしたが、『完遂』というスローガンのもと、4年生を中心に寮則の徹底や生活面の改善に取り組んできました。小さなことも徹底する姿勢を積み上げたことで、シーズン終盤に向けて練習や試合においても規律を守る意識が自然と育っていったと感じています。自分自身、私生活とラグビーは常にイコールだと思っているので、その部分をチーム全体として共有できたのは大きかったです」

――今シーズンのチームのターニングポイントとなった試合を教えてください。
 「春(関東大学春季交流大会)の帝京戦、夏合宿、対抗戦の筑波戦などたくさんありますが、一番は慶応戦です。今思うと本当にチームのまとまりは一切無かったですしメンバーとしての責任や覚悟が少し欠けていた試合でした。その後ノンメンバーからの熱い言葉があり、メンバーは一戦一戦に対する準備や責任であったり、逆にノンメンバーは試合に出れないからと言って無関心にならず一人一人の役割というのを再認識出来たのかなと思います。それ以降、帝京戦からは本当にチームが一つになって全員で戦っているイメージでした」

――胴上げの感想をお聞かせください。
 「高くて怖かったのですが、それ以上に『ここまでの努力が全部つながったんだ』という感情でした。胴上げって当たり前に経験できるものではないですし、自分たちの代であの瞬間を経験できたことが本当にうれしかったです。支えてくださった皆さんへの感謝と、ホッとした気持ちが同時に込み上げました」

――後輩へメッセージをお願いします。
 「まず一番に言いたいのは『ありがとう』です。4年生の背中を見ながらついてきてくれたこと、自分たちを信じてくれたこと、本当に感謝しています。今を楽しむ事は大切ですが、チームの未来を見据えた時に自分が今何をすべきか考え向き合える選手、一人の大人になってほしいと思っています」

――次のステージでの目標を教えてください。
 「リーグワンという新しい舞台でも、明治で学んだ『前へ』という精神を大切にしながら日々取り組んでいきたいと思っています。自分の強みを生かし、1試合でも早く試合に出てチームの勝利に貢献できる選手になります。引き続き応援していただけるとうれしいです。よろしくお願いします」

――ありがとうございました。

[木曽琴乃]

平 翔太(たいら・しょうた)商4、東福岡高。178センチ・94キロ

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