(103)全国大学選手権・早大戦 試合後コメント 利川桐生 「最高の思い出を作ることができた」
7年ぶりに日本一を成し遂げた。平組は5年ぶりに関東大学対抗戦(対抗戦)を制覇すると全国大学選手権(選手権)も決勝戦へ。5年前に決勝戦で敗れた早大を22―10で下し単独2位となる史上14度目の日本一に輝いた。栄冠をつかみ取ったスタメン選手15人、幹部陣にお話を伺った。
第17回は利川桐生(政経4=大阪桐蔭)のインタビューをお送りします。(この取材は1月17日に行われたものです)
——決勝戦を振り返っていかがでしたか。
「全体的に80分間の試合の流れとしては良かったんじゃないかなと思います。前半は自分たちのゲームプランを成功できていましたし、後半も追い上げられましたけど、スクラムから一発で取られただけで、基本的に大きくベースが崩されたシーンはなかったので、点差自体は1、2トライ差に縮まりましたけど、そこまで焦る感じはしませんでした」
——試合を通してFWの活躍が光った試合になりました。
「早明戦ではセットプレーのところで優位に立てず、チームとしては勝ちましたけどFWとしては負けたなって試合でした。そこからの1カ月間、特にスクラムのところが本当に変えないといけないというところで、フロントローがコミュニケーションをよく取って中心でやってくれたので、決勝戦でしっかりとセットプレーで相手に圧力をかけることができたのは良かったなという思いです」
——個人のプレーを振り返っていかがでしたか。
「早明戦辺りから自分自身のパフォーマンスが良くなくて、すごくそこはまだまだ反省すべきポイントが多かったなと思います。チームは優勝しましたけど、自分自身のパフォーマンスは全然良くなかったので、そこは次のステージまた頑張りたいなと思います」
——4万人の国立の中での最後の校歌斉唱はいかがでしたか。
「1年生から国立の舞台に立たせてもらって、最後というのもあって、特別な感情を抱いて、いろいろなことが頭の中に浮かんできて、新鮮な校歌斉唱だったなと思います。4年間、いろいろなことがあって、楽しいことも苦しいこともあったので、そういう全てのことが頭の中に出てきた感じですね」
——試合中は明治コールが響いていました。
「明治コールは僕たちにしか味わえないものだと思います。自分たちが試合中苦しい時間帯になった時に、ファンの方の応援の熱には、すごく支えられるものがあったので、本当にありがたいなと思います」
——優勝した瞬間の涙にはどのような思いが込められていましたか。
「4年間いろんな方に支えられたんですけど、特に今年1年はスポンサーの企業様だったり、父兄の皆様だったり、ОB会の人、本当にいろいろな方のサポートがあって、自分たちのラグビーできていたので、しんどい時期もあったんですけど、そういうのを乗り越えてチーム全員で掴んだ日本一だったので、本当にあの瞬間はうれしくて出た涙でした」
——秋の取材(11月4日)で「優勝しないといい思い出は残らない」と仰っていたのが印象的でした。
「本当に最高の思い出を作ることができたと思いますね。1月11日優勝したっていうのが一番の思い出です」
——平翔太主将(商4=東福岡)と楠田知己副将(政経4=東海大仰星)とは何かお話されましたか。
「自分自身ケガで離れる時間が長かったので、その中でチームをしっかりと支えてくれたのは二人だったので、あの二人がいなかったらチームがまとまることはなかったと思うので、あの二人に本当に感謝の気持ちでいっぱいです」
——シーズンを振り返って、ターニングポイントとなった出来事、試合はどこだと感じていますか。
「11月の慶應戦が一つ大きなターニングポイントかなと思います。(試合前までは)何のためにラグビーをしているのかがいまいち分かっていなくて、勝つ思いはもちろんあるとは思うんですけど、それがあまり出てきていなかったので、そういうところの甘さはまだあの時は出ていたかなと思います。なかなかチームの調子も上がらない中で、(慶大戦が)ああいうゲームになってしまって、そこでしっかりとノンメンバーが自分たちに発破をかけてくれたのは、チームがしっかりとまとまる要因になったので、大きなターニングポイントだったなと思います」
——慶大戦後に週1時間だったミーティングを週16時間に変えたと聞きました。
「基本ミーティングはメンバー発表の1時間、あとはFWとBKが別々でレビューするミーティングだけだったんですけど、しっかりと月曜日から試合のレビューであったり、火曜日にはメンバーが発表されているのでその週のゲームプランだったり、ゲームに対するフォーカス部分を全員で決めるミーティングであったりをしてきたので、ミーティングがすごく大事だなというのは1年を通してみんな分かってくれたんじゃないかなと思いますね」
——優勝した日の夜はどのように過ごされていましたか。
「まだその時は全然実感がなくて、みんなと過ごしていましたけど、本当に優勝したとは全然思っていなくて、次の日の朝起きてネットとかを見た時とかに本当に日本一なったんだなって実感が湧いてきた感じですね」
——ご家族の方の反応はいかがでしたか。
「本当3年間負け続けていたので、最後の最後に日本一という景色を見せることができて、本当に良かったなと思います」
——中学からの同級生の富田陸選手(政経4=大阪桐蔭)がスタメンで戻ってきたことはいかがでしたか。
「中学生の頃から一緒にやってきて、(明大で)お互いがスターティングメンバーで試合に出るのは初めてだったので、最後の最後ですけど一緒に出場できたのはすごく自分自身うれしかったです」
——同期の皆さんにメッセージをお願いします。
「まずは4年間ありがとうっていうのと、これからのステージでは敵チームになることもあると思うので、その時は思いっきり戦おうって言いたいですね」
——後輩の方にはいかがですか。
「まずは支えてくれてありがとうっていう部分で、3年生だった3年間、2年生だった2年間、1年生だったら1年間、一緒にラグビーをできてすごく良かったなと思いますし、今年の優勝だけじゃなくて来年以降も連覇を続けていけるように頑張ってもらいたいです」
——期待をかけている後輩の方はいらっしゃいますか。
「バックファイブの選手、物部(耀大朗・商3=中部大春日丘)、亀井(秋穂・政経3=長崎北陽台)、大川(虎拓郎・法3=東福岡)、藤井(達哉・政経3=東福岡)の4人は、1年生の頃から一緒に試合出る機会が多くて、一緒に成長できた実感が大きいので、特にこの4人はFWの中心として、来年以降の明治の強いFWを体現してもらいたいですね」
——ファンの方々へメッセージお願いします。
「4年間応援ありがとうございました。皆さんの明治コールだったり、なかなか結果が出なくて苦しい時期でも会場まで足を運んでいただいて応援してくださる姿が、自分たちにとって、どれほどの大きな力になったというのは計り知れないので、本当に4年間ありがとうございましたと伝えたいです」
——次のステージに向けて意気込みをお願いします。
「大学で学んだことをしっかりと活かして、次のステージでも頑張りたいなと思います」
——ありがとうございました。
[佐藤比呂]
◆利川 桐生(としかわ・とうき) 政経4、大阪桐蔭高、181センチ・104キロ
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