(89)全国大学選手権・早大戦 試合後コメント 富田陸「みんなの思いを背負って」
7年ぶりに日本一を成し遂げた。平組は5年ぶりに関東大学対抗戦(対抗戦)を制覇すると選手権も決勝戦へ。5年前に決勝戦で敗れた早大を22―10で下し単独2位となる史上14度目の日本一に輝いた。栄冠をつかみ取ったスタメン選手15人、幹部陣にお話を伺った。
第3回は右プロップ富田陸(政経4=大阪桐蔭)のインタビューをお送りします。(この取材は1月13日に行われたものです)
――決勝の雰囲気はいかがでしたか。
「みんな緊張していたと思うんですけど、今までやってきたことを出すだけだったので、みんな気合いが入っていましたね」
――試合前の校歌斉唱はいかがでしたか。
「自分は今まで試合前の校歌斉唱の機会があまりなかったので、涙ぐんでしまいました」
――1年生の時以来の先発出場でしたが、出場が決まった時の心境を教えてください。
「緊張もあったんですけど、チームのみんながサポートしてくれて僕が復帰できたので、メンバーに選ばれた時は、みんなの思いを背負って頑張ろうと思いました」
――以前の取材で「最後の最後まで努力して背番号を勝ち取る」とおっしゃっていました。
「その時は、自分が3番で出たいという気持ちを込めて言いました。試合に出て、田代(大介・営3=大分舞鶴)、西野(帆平・文3=東福岡)、富田のフロントローで組めたことが、自分の中で結構思い出に残っています。試合に出ることができたのは、自分が頑張ったというのもあるんですけど、やっぱり同級生や後輩、マネジャー、チームが一丸となって支えてくれたからだと思うので、チームメートには感謝しています」
――前半をリードして終えましたが、いい時間を作れた要因は何だったのでしょうか。
「やはりディフェンスが良かったからだと思います。ディフェンスのところで守りに行くのではなくて、自ら陣地を取っていって、アタックマインドでディフェンスができたことが、前半リードして折り返せた要因かなと思います」
――スクラムに関してはいかがでしたか。
「春と秋は自分は(早大とは)組んでいなかったので、早稲田さんのスクラムを見て自分なりに研究はしたんですけど、思っていた以上に組みにくかったです。スクラムで勝てたのはバックファイブのおかげだと思います。フロントローも大事なんですけど、明治は『9人でスクラム組む』と言っていて、スクラムハーフも一丸となって、早稲田さんは8人だったんですけど、明治はスクラムハーフも入れて9人で勝てたことが勝因かなと思います」
――試合中には「富田」コールもありました。
「自分がちょっと痛んだ時に、部員席の方から富田コールが聞こえて、胸に来るものがありましたね。ファンの方や部員のみんなから応援されているんだなと思って、頑張ろうって鼓舞されました」
――ノーサイドの瞬間を振り返っていかがですか。
「自分は優勝の経験が今までなかったので、優勝した時は頭が真っ白で。S&Cコーチの鳴尾さんと一緒に抱きついて泣きましたね」
――決勝を終えて、改めて明大での4年間はどのようなものでしたか。
「楽しい時もあったんですけど、この最後の4年目でうまくいかないことであったり、チームでまとまりきれなかったこともありました。でも、最後の方になるにつれてみんなが一丸となれたかなと思います」
――今シーズンを振り返って、チームのターニングポイントになった出来事は何だったと思いますか。
「未成年の飲酒があったのですが、あそこでチームがもう一回一丸となろうとなって、試合に向けてチームのミーティングもだんだん濃いものになっていきました。相手の情報であったり、自分たちがどう戦うかを話し合うのはもちろんですが、一番大事だったのが、相手が想定外のことをしてきたときにどう戦うかということを事前に話し合うようになったことで、焦りとかがなく試合に臨めるようになったのかなと思います」
――ご自身のターニングポイントはいつでしたか。
「関東大学対抗戦の早明戦でメンバーに入るチャンスがあったのですが、その時にケガしてしまって。部屋っ子、同級生、チームのみんなが自分をサポートしてくれて、自分の中でもう一つギアを上げられて、ラグビーをもう一度頑張ろうという気持ちになれました」
――今年度の明大はどのようなチームでしたか。
「みんな個性が強い中で、キャプテンがシャイというのもあって、上手くまとまりきれなかったんですけど、最後に向けてもう1段、2段深まっていけたのが、やはり日本一になれた理由だと思います」
――次のステージでの目標を教えてください。
「自分よりキャリアがある選手のいいところを学んで、少しでも早く試合に出て、スティーラーズの一員として勝利に貢献したいと思います」
――ありがとうございました。
[加藤晃誠]
◆富田 陸(とみた・りく)政経4、大阪桐蔭高、182センチ、125キロ
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